順は絶望した。

 こんなに真剣に

 愛してるのに、

 あんな酷い人の

 方がいいのかと。
「死にますよ!ぼく、

 死にますよ!」
 順の手は

 ブルブル震えて、

 ナイフの先が

 今にも刺さりそうだ。
 ゆづるもまずいなと

 感じて自分も順も

 落ち着かせなければと

 怒りを抑え、

 声を潜めた。
「やめろ。くだらねえ…。

 ほら、

 ナイフを俺に渡せ…

 こっちだ。」
 少しづつ近寄って、

 順に手を伸ばす。
 ゆづるの手が

 差し伸べられて、

 順は泣きながら

 懇願した。
「お願いですあの人に

 会わないでください。

 あの人はゆづるさんを

 苦しめる人です!
 絶対にホテルに

 行かないでください!
 今日行かなければ

 もう二人は

 不自由になって

 二人では

 会えなくなるんでしょう?
 ぼくが絶対に行かせません。
 ぼくが守ります!

 ゆづるさんを本当に

 愛してるのは

 ぼくだけなんです!!」
 

 

 

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