ゆづるの身体は

 熱く、

 敏感になり、

 松坂の視線に

 緊張した。
 ちゃんと監督の

 話をよく聞け、

 本に集中しろ。

 …ゆづるは自分に

 命令するが、
 松坂が

 見ていると感じると

 ついセリフを

 噛んでしまって困った。
 まるで松坂に

 恋をした初めの

 頃のような

 新鮮な感情。

 いや、ゆづるは

 松坂への恋を

 自覚したのが

 付き合った随分後から

 なのでこの感じは

 冬馬や
 ミナトと出会った

 頃に似ている。
 しかし、

 …また騙されたいのかと

 もう一人の
 ゆづるが警告してる。
 冬馬を裏切るな。

 死ぬまであいつだけを

 愛するんだろう?

 お前の気持ちは

 ちょっとの言葉で
 揺れる程度の

 ものなのか?
 またセリフを

 読み間違えたので

 監督が喝を入れてきた。
「沢村、眠いんなら

 今日は帰って寝るか?」
「いや、すみません。

 目が覚めました。

 やらせてください。」
 言い方は穏やかでも

 監督の言葉に

 ゆづるだけでなく

 席に座る全員も

 緊張した。
 

 

 

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