愛する冬馬、
 冬馬の笑顔、
 懐かしくて苦しくて
 息もできなくなるほど
 想い続ける痛み。
 今でも願ってしまう。
 時間よ戻れと。
 あの瞬間に戻って、
 冬馬を止めさせてくれ、
 せめて一緒に
 あの日の事故で
 死なせてくれと…。
 会いたくて
 会いたくて
 会いたくて、
 松坂に抱かれた夜でさえ、
 冬馬を想ってしまう。
 疲れて眠った朝方、
 ハッと目を覚まして、
 冬馬を探してしまう。
 もう過去の写真を
 見るべきでは
 なかったと後悔した。
 傷はちっとも癒えていない。
 後悔と謝罪と
 愛の喪失は
 変わっていない。
 今は松坂がいるのに…。
「冬馬ぁあっ…なんで、
 なんで俺はあの時、
 母さんに逆らえなかったんだ!!
 なんで、車を降りて、
 冬馬を
 引き止めなかったんだ!!
 俺のせいで、俺が、
 俺が殺したんだ…とーま…っ、
 生きてるはずだったんだ、
 生きてずっとずっと
 一緒に生きる
 はずだったんだ、
 俺が、
 俺が殺してしまった…!!」
 久しぶりに
 発作のようにもがき
 苦しんだ。



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