「ありがとね、坊やたち。
 ありがとね、
 俺の子を見つけてくれて!」
「こちっこそさっきは
 ありがとうございました。」
 冬馬はにこにこ笑って、
 手を振った。
「俺たちを助けに来てる
 間にはぐれたんだな。
 あんな可愛い子を
 置いてまで駆けつけて
 くれたなんて
 凄く良い人だな。」
 ゆづるは命の恩人を
 嘲笑った。
「それにしてもまだ
 キスしてる。
 親ばかの原本見たな。」
「いや、あれだけ可愛いと
 バカにならない方が
 むしろオカシイと俺は
 思う。」
 海の家に向かう二人が
 後ろを振り向いて
 親子を観察しているが、
 ずーと親子で
 キスしてる。
「あの子きっと大人になったら
 ホモになるな。」
 余りにも男親が
 可愛がり過ぎている
 ように思えてゆづるは
 確信し、冬馬も頷いた。
「言えてる。」
 しかしゆづるの予想と
 真逆に子供は
 真っ当、真っ直ぐに育ち
 スケベキングと呼ばれる
 女好きになるのだが。
 海の家でパラソル
 立ててもらって
 ごろ寝して、
 昼飯を食べてまた
 沖に泳ぎに行こうと
 話した。
 今日で海の家も終了だが、
 水着の女子も結構いる。
 海の家でゆづると
 冬馬がカレーを
 食べていると、
 4人の女の子の
 グループがやって来た。



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