花畑でくちづけを
交わした。
結婚の約束…。
幸せになれると思った…。
百合子を喪った
絶望から、
再びこうして
抱きしめていられる…。
百合子も同じように
二人の間を深く繋いだ
時間を思い返した。
時が輝くように感じられる…。
圭一は優しく笑った。
圭一から光が溢れて見える。
その光は百合子を包み、
百合子の周囲に
光がキラキラ輝き
大きな光が周囲に広がり
百合子は少女の様な
幼い表情になって
その光をクルクル見回す。
光は虹の様に
色とりどりに輝き、
二人はその光に
優しく包まれた。
オーロラの様な光に
二つの人影が現れた。
「百合子…。」
「ああ、父さん、母さん。」
光の中から
百合子の両親が
現れたのだ。
「百合子、ごめんね。
もう苦労しなくていいのよ。」
両親は百合子を抱きしめた。
「さあ、行こう。」
「万里子は…?」
圭一が力強く肩を
抱き寄せて言う。
「大丈夫、二人で守ろう。」
百合子はコクンと頷いた。
百合子の氷りついた
憎悪は虹の中に
溶けて消えた。
泰三はいつの間にか
ベランダで寝込んでいた。
「う、寒い…!」
ブルッと震えて目を覚まし、
まだ暗い周囲を
見回すが静かで何もない。
「夢か…今度こそ目が覚めたのか…。」
気味の悪い夢を見たと
頭を振って
バルコニーから
部屋に戻ると、
泰三の愛人は
泰三を無視して
ベッドでぐっすり寝ていた。
今日もご訪問ありがとうございます。
なんとまだ終わらないのです。
もうちょっとお付き合いくださいませ。m(--)mオネガイ