万里子は毛布を
頭から被って
震えている。
怖くて仕方ない…
万里子は起きて
勉強机のイスを引きずり、
部屋のドアの前に
置いてみた。
大して役には
たたないだろう。
なんだか不安で
しょうがない。
部屋の電気を消して、
ベッドの下に隠れた。
泰三は遅くても
2時までには本宅に
帰るから2時を
過ぎれば安心だ。
暗い部屋のベッドの
下で、子猫のような
顔で、大きな目を
大きく開けて、
ふるえながら暗闇を
見つめている。
「おかあさん…。」
母を呼ぶ声が
小さく聞こえる。
2時を過ぎて、
もう泰三は来ないと、
万里子は緊張が解けて
ベッドの上に戻ると
やっとまた気絶した。
眠る万里子は
温かい母の腕に
抱かれる夢を見た。
赤ん坊の頃から
万里子が甘えてきた
百合子の胸に顔を
うずめて涙を零す夢だ…。
母に会いたい…
もう一度抱きしめてほしい…
そう願って夢の中、
母にしがみついた。
温かい母・百合子の
ぬくもりを感じた気がした。
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マタキテネ