一人ぼっちになった

 万里子はやっと

 ホッとして

 倒れるように

 ベッドに寝転んだ。
 意識を失ったと

 言っていい…。
 万里子…万里子…
 おかあさん…
 万里子は百合子の

 声を聞いた気がして

 目を覚ました。

 もう夜で真っ暗に

 なっている。
 廊下の電気が

 ドアの隙間から

 洩れている。
 万里子は顔を

 出すなと言われて

 いたから少し

 緊張しながら他の

 部屋に行ってみると
 キッチンのテーブルに

 きちんと食事が

 出来て置いてある。
 冷めたら

 電子レンジで温めて

 下さいとメモがある。
 ハウスキーパーが

 いつの間にか来て

 もう帰ったようだ。
 万里子は椅子に

 座ってご飯を

 食べようとしてみた。
 食事はだいぶ

 冷めている。

 だが万里子は

 電子レンジがなかった

 から使い方がわからず、

 調べる気力もわかず…。
 静かで広い家…

 寂しい食事…。
 ご飯茶碗を持って

 箸でごはんを

 口に持っていくが

 食べられない…。
 涙が零れて、

 しくしく泣いた。
 食事も取れず

 万里子は自分の

 部屋に行き、
 いつあの男が来るかと

 恐怖でビクビク

 震えながら毛布を

 かぶってベッドに丸まった。

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マタキテネ