百合子は部屋を
抜け出て
廊下で叫んだ。
「火事です!誰か、
火を消してください!!
万里子を
逃がしてください!!」
しかしどの部屋も
反応はない、
百合子は圭一を
想った。
百合子がすがれる
のは圭一しかいない。
唯一万里子を
助けてくれるだろう
圭一に救いを
求め百合子は飛んだ。
その頃、
圭一は眠っていたが、
夢を見て
うなされている。
暗闇で百合子を探す、
もうずっと
入院していた時から
見ている夢。
しかし今日は
声がはっきり聞こえる。
「圭一さん!圭一さん!
万里子を助けてください。」
そう言う声が
まるですぐ耳元に
いるようにはっきり
聞こえて、
圭一は自分が
自分の部屋に
立っていると気がついた。
その電気を
消したうす暗い
部屋に百合子が
泣きながら立っている。
会いたくて
会いたくて…
求める百合子が居る。
抱きしめたいのに
身体が動かない。
「百合子さん!」
圭一が叫ぶと
百合子は腕を
指し示した。
その方向は百合子と
万里子の家だ。
今日もご訪問ありがとうございます。
マタキテネ