百合子の口元を見て
内緒ですよと唇が動くのを
読んで圭一も笑顔で
小さく頷いた。
その時百合子の指を探した。
結婚指輪を…。
左手の薬指に
細いリングをしている。
圭一はがっかりした。
やっぱり旦那さんいるんだ…。
でもリングは結婚指輪
というよりファッションリング
の様なデザインに見える。
どうだろう?
いるのかな?いないのかな?
「じゃあ、面接頑張ってくださいね。
行ってらっしゃい。」
圭一がボーッとしてると
百合子が励ましてくれた。
「あ!はい!頑張ります!」
百合子の励ましで
背中を押されて
圭一は面接に向かった。
旦那さんの事は関係ないよ。
ぼくが百合子さんの
顔を見たいだけんなんだ。
そう自分に言い聞かせて
百合子と万里子の事を
考えながら面接に励んだ。
こうして圭一は毎日
公園で万里子に会い、
百合子の店でお弁当を買って
面接に行くようになった。
「いつもありがとうございます。」
百合子の顔を見ると少し
はにかむ圭一。
百合子もこの優しい青年に
好感を抱いた。
今日もご訪問ありがとうございますなでしこ勝ちましたね!男子も勝ってくれ!