前回ブログの続きのような話になりますが‥

 

ステキな服って何なんだろう‥

デザイン・バランス・着こなし

同じTシャツでも

ステキに見えるかそうでないかがあるのは

体型を含めたその人の雰囲気に合っているか とか

作る時は いつも狙っているけど

自分目線、他人目線、

複雑な要素がいっぱいで難しい

 

このシャツ、昨年の出店時に 作ったものですが

正面に据えた三角の飾り布と 大きくて高い衿

折り返しで跳ねる 存在感のあるカフスで

目を引かせて

 

ドロップオフショルダーで丈長

オーバーサイズ感はあるけど

サイドに深いスリットを入れたことで

もたつかせない 抜け

 

バックはラインを拾わせないように

センタータックを施して、ストンと落とす

‥っていう、ディテールに拘った服が好きです

 

アイロンを効かせたシャツを着崩したときに

こなれて見せるためには

縫製はビシッとキメておかないとな、って

半泣きになる位、

いや実際は、当時はまだ

洋裁を前にすると恩師の訃報を引きずっていたから

天国の先生に今の実力を見てもらうんだーって

自分で気負っちゃって、涙流しながら作っていました

 

出来に満足できず、作り直したりもして

(衿パーツ:上が×、下を採用)

たしか接着芯の加減かで、張りが出すぎて気に入らなかった

 

ピンストライプは、柄合わせはもちろん

ミシンはこの白1本にかける!とか

縫い直しは即アウト、1発でキメる!とか

もちろん、商品だから汚しちゃいけないし

終始 緊張感を持ちながら完成させました

 

で、無事出店を迎え

マネキンに着せてみたときの、満足、満足。

 

お客様に試着していただいた、その姿を見て

満足、満足。

 

私のクセ?なのかな、服作りの途中でも

どんどん変更しちゃうことが多いんですが

(計画性があるようでない)

今回ポイントにした三角の飾り布も

作り始めたときの予定にはなくて

途中で、袖を取った後の切れ端を

偶然ポンと据えた時に、これを生かせないか、と

決めたものです

 

昨今、服・生地の大量廃棄が問題となっていますが

ちょうどその頃、高い関心を持っておられる方から

お話を聞く機会があり、思い出したんです

 

で、enneなりの例えば‥をやってみようってね

「少しでも生地を無駄にしないデザインとは」

 

ありがたいことに

思いを組んでくださった方が買ってくださったんですが

単純に今も「このシャツ好き」って

思ってくださってたらいいな☆

 

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自分で服を作る 最大の利点は

体型に合わせた服ができるってことだけど

動きやすいからといって

ステキかどうかは別問題

とは、最近も洋裁仲間で話題になったことです

 

どの点でステキと思うか、思わせるかって

服のステキには、こうした「思想の共感」もある

好きなアーティストのグッズも

ファンじゃない人から見たら

なんでもない ただの靴下だったり

要は価値観、総合力でどう映るかなんだと思います

 

ゆえに、ニーズも多様過ぎるから

こんなにも服が溢れているのでしょうけれど

 

‥といった世の中で、敢て「作る」のですから

洋服、バッグ、小物に限らず

その多様な方向から 好きな魅力を集めて

自分のステキを作りたいし

ご縁を頂いた生徒さんにも寄り添いたいと思っています

 

ミシンビギナーのためのお裁縫教室 enne-sewing(HP)