作図のときの

細かい数字は何の意味があるんだ

 

鉛筆の線の太さ

生地の厚み、縫いズレ‥

 

後の工程で 簡単に解消されそうな位の

誤差のような小数点以下まで電卓でたたき出し

反映させた線を引く

あー、めんどくさい

少しくらい 服になったら分かんないでしょ

 

こんな思考があったから

数字と対峙する 平面作図は嫌いでした

 

私の先生の服作りは

どちらかと言うと 立体裁断寄りで

平面作図から作る場合も、仮縫い重視でした

なので なおさら

仮縫い時に、針の刺し替えでどうにでも動くような数字を

作図上で拾うことが 無意味に思えたというか

‥まぁ、単に 生意気ですね

 

作図時の精密×仮縫い時の感覚

この矛盾するような流れに混乱するのか

ついていけず、離れていく子もいました

 

先生は「洋裁は難しい」って、よく言っていました

 

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で、時を経た今

どう向き合っているかと言うなれば‥

 

この感覚は

お料理やお菓子作りに似てるのかなって思います

レシピには、グラム単位の数字が載っている

混ぜ合わせる状態、タイミングが書いてある

 

けど、実際作るときって

素材や状況に合わせて臨機応変に加減をします

つまり、レシピは「絶対」じゃなくて「美味しい公式」

同じように、平面作図も「ステキの公式」じゃないか

 

しかも最終的な答え

お料理で言う「美味しい味」

洋裁で言う「ステキなデザイン」には

好みや個性が許される余白もあって

ならば、その公式も「目安」でいい

 

小数点以下の数字を出すくせに×加減

とても矛盾するんだけど、洋裁もそういう世界なんだって

(その加減をするのに経験が必要なんでしょうけどね)

 

こうしたことに気が付いてからは

窮屈に思えた平面作図も嫌いじゃなくなりました

むしろ積極的に数字を求めるようになったかも

(小数点以下も反映させてやる!ってミシンの自信も

当時よりは付いたしさー)

 

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理論的な平面作図×自由な立体裁断

この2つを相互に生かせたら最強ですね☆

 

ほんと、先生が仰っていたように洋裁は難しい

今後の自分に期待を込め、勉強は続きます

何度もグルグルしていて、終わりはないです

 

さぁ、今日もがんばろう

 

ミシンビギナーのためのお裁縫教室 enne-sewing(HP)