合計 418018026円
決算シーズンが始まり、商船三井、NSユナイテッド、カナレ電気、トリニティ工業、HSHDの五社が発表された。
商船三井
ONEの落ち込みが大きいものの、EPSは619円としっかり確保しPER10程度を達成。
来期は減益予想で494円となっているものの、来期は200→205円の増配予定、配当性向も4割程度を想定しており株主還元の積極化がみられる。
次期想定は中東情勢次第ではあるとはいえ少し保守的に映っている。SCFIやCCFIには上昇の兆候が見られていること、中東、紅海方面の治安悪化に伴うリスクと保険料の上昇などから喜望峰回りが常態化していること、船の航海日数が増加傾向であること、リポジションニングには一定の期間がかかることなどからバンカーサーチャージさえうまく機能すれば収益増も期待できる可能性はそれなりにあるように思える。
仮に業績予想通りだったとしても現状の株価で考えればPERは12程度であり、利回りもそれほど悪くないのでそれほど保有リスクは高くはなさそう。もっとも買い増しするには不確定要素が多く、新規のマネーを入れることはお勧めできない。
NSユナイテッド
昨年比で売上高こそ減少したものの、利益面は好調。それに伴い265→310円の増配となった。
EPSは1022円、PERは8程度という実績値であり、配当性向もそれほど高くなく余裕がある。
来期業績予想は減益減配ではあるもののEPSは980円。配当も今期の元々の265円という配当を考えれば295円は実際には増配であり、よい決算だったと思われる。
財務面に関しては自己資本比率の向上、流動資産の増加、総負債の減少と着実といった感じ。
来期想定にも不満はなく予定通りの数字を出してくれることを願う。
カナレ電気
昨年のNHK案件の減少によって揺れ戻したという感じの内容であり、減益ではあるものの驚きはそれほどない。
概ね業績予想のペース通りに収まっているように思えるし、仮にこのまま業績予想通りなら前期とほぼ変わらないので大成功ではないだろうか。
問題点のキャッシュの有効活用はまだ兆候は見られない。
自己資本比率が9割、総負債に対して4倍の現預金を持っているのはビジネスの安定感も含めてどう考えても無駄が多いのだが、投資、その他の資産の増加もほとんど見られていないため株価は年初来安値を更新しPBRも0.6程度と低迷している。
とはいえ、数値上失敗する可能性はほとんどなく、収益水準もPER10程度と悪くないので安心感を求めるのなら買い増しするにはいい状態になっていることから流動性に注意すればアップサイドの期待値も大きく取れるだろう。
トリニティ工業
こちらは配当性向を50%、DOE3%を下限とし、高い自己資本比率による株主還元の積極化を進めている。
今期のEPSも166と高くPERの実績値は7.8と高水準だった。
来期予想は減益となったがそれでもPER10程度であり悪くないし、来期は減配ではあるものの配当利回りも4.7%とそれでもかなり高い。
財務的には現預金で総負債をカバーできるし、流動資産の割合も悪くないことから安心感がある。
こちらもPBRは0.6程度であり、入ってくる配当金のいい買い増し対象になる可能性は高い。
HSHD
NISA口座にあるギャンブル銘柄だが、数値は素晴らしいものだった。
購入株価が1200円程度であるにもかかわらず実績値EPSは488でPER換算では2.45となる。
理屈上は3年このペースが続くだけで価値は2倍になる計算だが、想定していた通りのカントリーリスクも発生した。
稼ぎ頭のハーン銀行からの配当金が中央銀行との間のトラブルにより支払い停止となっており、これはHSHDのキャッシュフローに大きな影響を与える可能性が高い。
現時点での数字上はHSHDの現預金は187億ほどあり、総負債は313億でそのうち投資有価証券に係っているであろう繰延税金負債は163億ほどあることから313-163=150億となり、現預金で総負債を実質的にはカバーできると考えていいと思われる。
流動資産で考えるなら432億あることから余程の赤字を出さない限り会社がすぐに傾くというリスクは考えにくい。
とはいえ、配当は相変わらず10円と出す気がないし、株主代表訴訟で訴えられていることなどから非常にややこしい企業であり、それなりのリスクがあるのも事実なので慎重に様子見を継続する。





