「トレードの成功は”運”である」しばしば勝てるトレーダー、勝てないトレーダー両方がこの意見を口にする。
実際これはその通りだと思える。市場価格はファンダメンタルで考えたとき異常な高値や安値がつくこともあるし、それが一時的ではなく長い間続くこともある。
神はサイコロを振らない(どんなものにも一定の条件に基づく結果があってそれは必然である)とはアインシュタインの言葉だが、市場のファクター全てを観測、評価できない以上市場の動きはトレーダーにとってランダム(不確定要因が多い)そのものだし、トレーダーの思った通りの値動きをしたとしてもそれが偶然の一致によるものなのかそれともトレーダーの考えた通りの必然なのかは証明できない。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」を書いたバートン・マルキール、「敗者のゲーム」を書いたチャールズ・エリス、大手インデックスファンドのヴァンガード創設者ジョン・C・ボーグル、その他多くの資産運用関係者が市場で上手に予測、選択することを追求しても大した意味はない、と主張している。
その一方で明らかに勝ち続ける(少なくともその傾向がある)希少なトレーダーがいることも事実であり、そういった人達の存在が上記の主張の反証として挙げられることも多い(これに対する反論としてよく用いられるのは沢山の人間がいれば極稀にサイコロで同じ目を出し続ける人がいるように成功が続いて大成功する人も出てくるというものである)
トレードの成功とは技術なのか、それとも運なのかつまり必然性があるのか無いのかという問題。今日に至るまで恐らくこの論争には決着がついていない。
負けるトレーダーだけではなく明らかに勝つ傾向があるトレーダーでもトレードの成功が運であると主張することがあるのは何故なのか?
市場は完全にランダム(私達が能力で把握できる範囲という意味)であってトレードに再現性はないのか?再現性があるとしたらそのファクターは何によるものなのか?
勝てるトレーダー、負けるトレーダーの差異は本当に偶然だけで生まれるものであってそこに”技術”という要素を追求することは本当に無駄なのか?そもそもトレードの技術とは何なのか?
これについて少し自分なりの見解を今後しばらく書いていこうと思う。