菅首相のブレーンの一人と言われるデービッド・アトキンソン氏の著書「日本企業の勝算」を読んだのですが中々面白い本でした。
以前から著者の東洋経済で書かれていた記事を読んだりしていたので本の中身はそれほど内容に目新しい点があるというわけではないのですが、彼の主張を様々なデータを元にまとめてあるため読みやすくなっている。
また何のデータを引用しているということもしっかり書かれているので誠実で丁寧な文章という印象を受けました。
内容として大まかに説明すると
・日本は今後数十年で少子高齢化の影響がでて人口が減ってくる。
・女性の労働参加率も男性とほぼ同じ水準まで上がってきたので今後の全体の生産性維持の寄与はあまり期待できない。
・そのため生産性を上げないことには現在の社会保障や福祉を維持することが難しくなってしまう。
・日本の生産性が低い理由は産業構造の合理性と効率性が低いからである。
・その理由として考えられる主な要因はスケールメリットが効かない中小企業が多く、そこに経営資源が配分されてしまっていることやそれを許してしまう中小企業への様々な優遇政策である。
・また、最低賃金の低さも人が安く使えてしまうため、無能な経営者が安直な価格競争で生き残ろうとする戦略を許容してしまう(労働力の搾取)
・人口が増える時代にはこういった中小企業でもトータルでの生産力を上げるため問題視はあまりされなかった。しかし今後は人口が減っていくので効率が悪い中小企業に経営資源を配分していくわけにはいかない。
アトキンソン氏の記事は東洋経済オンラインでバックナンバーを見れるの興味のあるかたは是非見てみることをお勧めします。
長くなってしまったので本の感想は次の記事に。