久しぶりの某ホール。いいところなんだけれど、超不便。

前回はピティナステップでしたが、おとなは夜の部で真っ暗闇でした。

今回はバイキング付きで大いに楽しみました。

 

 

  いつの間にか母(83歳)を洗脳していた……

エリザベートコンクール、亀井さん、5位だったねドキドキ

おめでとうございます。

アップ

83歳母からのLINEゲラゲラ

別に音楽に興味がある人ではないので(友の会会員だった時、しばしばびわ湖ホールに連れて行っておりましたが……ほぼオペラ)、ちょっとびっくりびっくり

新聞で見たのかしら?

私の待ち受け=肉と亀井さん、を知ってるから……爆  笑 

 

不満 結果発表の時は、順位がつくところで彼の名前が呼ばれて嬉しかったけれど、時間が経ってくると、なんだか悔しくなってきて……

(何故私がうーん でもご本人が複雑な表情をされていたのは分かる。そうよね)

色々思うことはあるけれど、あれこれひっくるめてこれがコンクールなのね。

 

 

職場の皆さんが還暦お祝い会をしてくださいました。

頂いた60本のバラの花束。帰ってからの水切りが大変だったけれど、楽しい作業でした。

プロポーズは108本だそうですが、なぜ煩悩?

 

 

  個人的感想、ご容赦ください

照れ サン=サーンスは素晴らしかったと思う。

うーん でも、選曲って、難しいのだと思いました。

オケにとってしばしば演奏機会のある曲であったり、もしくは演奏会のように十分に準備をしてから演奏されるのとは違って、ひとつのオケが短期間に何曲も違う曲を演奏するんですものね。

オケのほうだって、演奏機会の多い曲、今回なら複数のコンテスタントが選んだ曲だと、回を重ねるごとにだんだん「上手く」なっていくんだなぁと感じたのです。

 

照れ 久末さんのブラームスを聴いて思いました。すごく良かった。思わず、やっぱり上手い! 安定感もあるし、と唸りました。そして、ピアノも素晴らしかったけれど、オケのほうでも厚みのあるいい音で、上手く嵌まって噛み合っていました。

そう、オケも、同じブラームスの2番だった桑原さんの時よりもどっしりと深みのある演奏になっていたように思いました。

不満 トップバッターの吉見さんはそういう意味ではかなり不利だったと思うし、運って大きい。演奏順も含めてこれがコンクールで、コンサートで聴くのとは違うのだなぁと思いました。

波 まさに水もの。

 

にっこり 亀井くんがオケをぐんぐん引っ張っていくのはいつものことだけれど(思い出しても素晴らしかった、あの日のラフマの3番。オケと見事に絡み合っていた。去年の大阪でのブラームスの2番だって、すごすぎて大興奮でした)、気のせいか、時にオケがついて来れていない印象があったので、もったいなかったかなぁと思ったり。

これ、コンクールではダメなんでしょうけれど(ピアノが合わせる? うーん汗うさぎ)、オケもこの短い期間に、何曲も何曲も大変だったろうなぁ、しかもサン=サーンス? そんなに機会は多くないよね(シランケド)と。

大野さんも大変だったことでしょう……でもさすがの大野さん、ギリギリのところまで攻める亀井くんに、オケを食らいつかせてくださっていました。だんだんお互いに入り込んでいって、後半になればなるほど、聴いている方も大興奮状態に。

亀井さんのいいところ、聴いている人の気持ちを高揚させるエネルギーがほとばしっていました。色んな部分で、異国=エジプトからの風が吹いていましたね!

 

音符 高坂はる香さん

亀井さんの十八番、「何度演奏したかわからない」というサン=サーンスのピアノ協奏曲第5番。ここでもオーケストラとのアンサンブルを楽しみながら、安定の爽やかで輝かしい音楽を展開し、そこに来て終楽章は一気に駆け抜けていくような音楽で爆発! 

懸命に演奏しているように見えたオーケストラの様子から、亀井さんがあのスピード感を作っていたのかと思いましたが、後で聞いたところによるとオーケストラのほうがリードしてあのスピードになっていたそう。

大野さんが、亀井さんならいけそうな限界ギリギリのスピードを攻めたのかもしれません。「いつになく置いていかれそうな勢いでしたけれど、こういうほうが好きなので僕は嬉しかったです」と話していました。

ニコ なんと! そうでしたか。

確かに、亀井くんが前に出たり、オケが前に出たりはしている印象はあったけれど、それで納得。私の理想とする興奮度の高い協奏曲(曲の種類にもよるけれど)はまさに、オケと絡んで、オケがピアノを巻き込んだり、ピアノがオケの音の中から湧き出るように立ち上がってきて、オケを引っ張っていったり、逆にオケが走ったり、息つく暇も無いのが好きドキドキ

それはそれは、オケも亀井くんも、本当に楽しかったことでしょう!

やっぱり、最後にピアノが鐘を打ち鳴らすところから、号泣しそうになったラフマの3番を思い出す……

 

 

 

うさぎ でも、ちょっと悔しいのでした。

もうお一方、いいなぁと思っていた方が順位内におられなかったので、ん? まぁ、私の素人耳だしなぁ、と思っていたら、同じ事を書いておられた方が複数いて、ちょっと安心した次第です。

にっこり 久末さんの2位には大いに納得。

30歳の久末さんの演奏と、23歳の亀井さんの演奏、そんな対照的な演奏を最終日に聴くことができて、そういうのもコンクールの醍醐味だと思ったし、ある意味、審査員がどういう方向に向いているのか分かったというのも興味深く……

 

ほんわか でもね。

演奏が終わった瞬間、歓声もピカイチに大きかったし、みなさん、惜しみなくスタンディングオベーションしてくださっていましたね。特に最前列のおばさま。もうほんとに、「私の中ではあなたが1番よ!」とでもいうような満面の笑顔で渾身の拍手をしてくださっていたので、私もそこにいるよ!、という気持ちでしたラブ

そして、オケのメンバーの方々、演奏後に亀井くんに声をかけてくださる様子を見ていたら、きっと演奏するの、楽しかったんだろうなと思いました。

皆さん、ちょっと興奮状態に見えたのは気のせいかしら?

What a sound! 

ドキドキ そうなの、そこが亀井さんの素晴らしいところ。

みんなを惹きつけ、その気にさせて、本当に音に華がある。

 

音符 大野和士さん

亀井さんは音に華があり、洒脱な表現が巧みで、聴衆の反応もとても良かった。

ニコ 同じ事言っておられたドキドキ

 

 

うさぎ そういえば。

先日、ある若いピアニストのチャイコ1番を聴きましたが、いやもう、ほんとに、大暴走状態だったけれど、聴いているうちに、こちらもむちゃくちゃ興奮。オケもすごい食らい付き方でした。藤岡さっちー氏のタクトで関西フィル、ポピュラーも得意だから、もうスターウォーズ並みのエネルギーで……

うーん 巨匠やベテランの演奏と比較して色々言う人もいたけれど、いや、あの若さでベテランみたいな演奏されたら、こっちが引くわ、と思っていた私です。

なんかすごい「ええもんを聴いた」って気持ちになりました。

ニコ だって、その人のその年齢、その時にしかできない演奏、それを聴かせてもらえることこそ、音楽を聴く喜びだと思うから。

 

 

音譜 それはともかく。

いつも気持ちを沸き立たせて、前に向かう勇気をくれる、そんな演奏をしてくれる亀井さん。ここのところ、ちょっと苦悶していたような印象だったので(痩せちゃったし)、心配で心配で……亀井さん、もうコンクールはいいよ! そこはあなたに似合う世界ではないと思う。

作曲もいっぱいして、審査というスタンダードを求める世界から離れて、今の全力で弾ける曲を沢山弾いて、またかてぃんお兄ちゃんたちとも一緒にみんなを素晴らしい世界に連れて行ってくれる演奏会もしてください~

いや、ほんとに、審査員の先生たちってたいへんなんですね。

自分の中の好みだけじゃない、色んな事を考えないといけないだろうから……

 

ラブラブ と思っていたら、脱コンクール宣言ビックリマーク

思わず、大きく頷いておりました。

今年は、ここに至るまで、そしてコンクール期間中、自分の中の音楽と向き合うかけがえのない時間を過ごされたことでしょう。

笑ううさぎ 私も、台風の中の岡山、真っ暗闇で遭難しそうだった岐阜、大雪でたどり着けないかもしれなかった横浜、と、かつてない経験をさせていただきました! 

JRさんには特急代の払い戻しを2回も頂き、ちょっと得をした気分です。

ドキドキ 多くの人々がその演奏、頑張る姿に勇気を頂けたことだけは確かなので、もう何も言うことはありません。

(でも私はちょっと悔しいけれど……)しつこい

だからこそ、ブリュッセル首都地域賞も頂いたそうで、ますます愛されるピアニストとして、これからまた別のステージに上がって輝かれることでしょう!

 

 

音符 大野和士さん

参加者が増え、『経験者』というカテゴリーや、コンクール向きの弾き方みたいなものが生まれてきているような。自分を表現するということが目的化する危険性を、今のコンクールははらんでいると言えるかもしれません。

古い時代のコンクールとは違うものになってきているのというのは、確かにあるのでしょうね。純粋に若い人のエネルギーを感じたいという場とは、少し違う印象を持つこともあり……

 

 

照れ あれこれ、個人的な思いを書いて失礼いたしました。

玄人音楽関係者の方々、耳の肥えた方々に怒られそう……

いずれにしても、ファイナリスト、皆さん全員にエールを送りたいです。

 

不満 それにしても、女性が上位にいないことに、ちょっと引っかかった私でした。

協奏曲では圧倒的に男性が有利なのは分かるんですけれど。

桑原さんのリサイタルには行きたいな。

そして、Minさん、日本に来て~! 生で聴いてみたい。

 

ラブ 入賞者コンサートは、また別の曲を弾かなければならないとか。

何を弾くのかしら。6/9、また時差ぼけに……驚き

→リストの1番だそうおねがい 

またぶっ込んでやってください!
 

 

  おまけつき

ショック そんなこんなでちょっと時差ぼけ状態の私、その日は初めて参加する弾き合い会(演奏会?)でした。

ニコ 3時に起きて亀井さんの演奏を聴いて、本当はその後ちょっと寝て、久末さんは後で拝聴しようと思っていたら、サン=サーンスでエジプトに連れて行かれて大興奮で眠れず、勢いで久末さんの演奏も聴いて、ますます目が冴えて結果発表まで。

結果を聞いてからはLINEのやりとりで忙しくゲラゲラ

 

音譜 そして、お友達と連弾の音合わせ→自分たちの出番が13時頃。

zzz ピークに眠くて、ちょっと朦朧とした状態で、ヴルタヴァ(連弾)とスラヴ舞曲(ソロ)を弾きました。そうすると、連弾の楽譜がいい感じに見えづらく、脳は半分寝ているせいで、動体視力は落ちてるのに、指は勝手に次に行こうとするし絶望

アセアセ 本番前はちゃんと寝なくちゃいけませんね!

ゲラゲラ でも何があっても止まらなくなった私たち。連弾ってほんとに心強い。

 

ラブ しかも、皆様、色々な曲を素晴らしく弾く方ばかりで、例えばちょっとミスがあっても曲を曲として、音楽として見事に纏めておられて、この方々は一体……はてなマーク 

と思ったら、後から9割方ピアノの先生とお伺いし……

 

驚き 済みません!

そんなところに参加させていただいて、寝ぼけた演奏をしてしまいましたガーンアセアセ昇天

でも楽しかったので、来年もまたよろしくお願いします!

 

赤いちゃんちゃんこはパンダに着せときました。

らうちゃん、ゆうちゃん、さいちゃん、ふうちゃん、

この際誰でもいい「調子悪いから、飛行機には乗れません~!」とか言って!

(もちろん仮病)

パンダ 平日とは思えないアドベンチャーワールド。
どなたかが書いておられましたが、いつもの100倍、人がいる!
いつもは、のんべだらり、結浜の前には私と母とあと数人なんてのが普通だったので、複雑な気持ち半分、たくさん来てもらえて嬉しい気持ち半分。
前回は初の日曜日で凄かったのかと思ったのですが、平日の今日も同じかなぁ爆笑
開園1時間前駐車場着は必須。
今日は、30分前にゲート入場→そのまま開園だったのでパンダラブの楓浜直行です。
晴れてたら、結浜は外にいるので、そっちに気を取られて、ちょっと出遅れると大変な列になるので、まずは屋内にいる楓浜から。
本日は朝イチからは曇ってて、11時前から降り出しました。外にいた結浜も中に入ってしまったので、そこからは激混み。雨が降ると大変なことに。
ブリーディングセンターの方は、比較的空いていて、流れもスムーズですが(たぶん、皆さん入り口に近いパンダラブでトラップされてしまうから?)、先日、あまりの観客の多さと騒がしさに、激怒りしていたという良浜は、今のところずっと屋内です。
ランチは、開店前に並んで、開店後直ぐに入りました。
さて、ただいま14時前。
何とか2周しました。皆さんがマリンライブに行っている間に、3周め、行きたいと思います。

詳しくはまた後日。

この子は絶対人間観察をしている=カメラ目線のことが多い。

そして、自分の存在意義=かわいい、を自覚してアピールする天性の才能の持ち主。

母と私のイチオシ、白浜のアイドル、結浜ですラブラブ (2025/5/11撮影)

結ちゃんにお婿が来ることを期待していたけれど……泣くうさぎ

今週、母を連れてもう一度行ってきますパンダ

 

音譜 今年の初めに誓ったこと=手帳の土日の枠を真っ黒にしない!

→1月からすでに完全に真っ黒ですぐすん

 

ヒヨコ でも、ひとこと言いたい。

ベートーヴェンイヤーは2027年羊ですよね。

今年は2025年ヘビですよね? 何故、こんなにベートーヴェンが……

 

今年も日本センチュリーの定期公演会員になりました。

ベートーヴェン+近現代作曲家の作品という面白いラインナップ。

→迷わず会員に。

 

と思ったら、大阪フィルハーモニーx尾高さんもベートーヴェンチクルス!

何故~はてなマークと思いながらも、迷わずセット券を買ってしまいました。

電話は2日目の夕方にようやく通じました。

(平日だったので、私の根性の問題だったかもしれません)

 

と思ったら、関西フィルも??→さすがに諦めました。

こちらはコンチェルト合わせ技?で、上原彩子さんや阪田知樹さんのお名前もあったのだけれど、もう無理~叫び

 

 

  津軽民謡から紐解く?ショパンらしさとは?

はてなマーク ショパンらしさが何なのか、よく分かっていない私は、色々な方のショパンコンクール予備予選評を拝読しておりましたが……

真顔 結論右矢印よくわかんない絶望

AさんはAと言うけれど、BさんはBと言う、かと思ったらCさんはCと言うもやもや

 

真顔 これはクラシックあるあるでしょうか。コンサート・リサイタルの評を色々と読ませていただくと、同じものを聞いても、全く反対のことを書いておられることも少なくない。何が琴線に触れるか、人それぞれなんですよね。

 

うさぎ そういえば、有名な評論家さんのショパンコンクールについての御本を拝読した時、その内容からはこの方はAさん推しだな(1位のSさんではなく)、とありありと分かったので、有名な評論家さんの仰ることは確かだろうと、直後に来日されたAさんのリサイタルのチケットを取りました。その翌週、同じくSさんも来日。

続けてお二人の演奏を聴くことになりました。

もちろん、どちらも素晴らしかったのですよ。

でも、演奏を聴いて魂を持って行かれたのはSさんでした。

人の感覚って本当にいろいろ。

 

凝視 そんな私には、「○さんのマズルカは素晴らしい、これこそマズルカ!」と言われても、マズルカが何かよく分からないので、ピンとこなかったり……

 

馬 そういえば、私、津軽民謡を習って20年経ちます。

始めた当初、大会の審査員さん(津軽出身の津軽三味線研究家)が、

「よされ(津軽五大民謡のひとつ、実際には違うけれど、敢えて言うなら3拍子に近い)のリズムは、『つ・が・る』ではなく『つン・が・る』で、馬が1本脚をけがして歩いているリズムだ」と仰ったのを聞いて「???」になり、

さらに、有名な津軽三味線奏者(茨城県出身)さんの御本を拝読すると、

「おまえの三味線は茨城のにおいがする、と言われて悔しかった。津軽に住んで、津軽のものを食べて、津軽の言葉を話さなければならないと思った」とあったので、

驚き そうか! と思って、車の中で聴いていた英会話のCDをやめて、以後数年にわたりずっと、いなかっぺいさんの津軽弁のCDを聴き続けていました(ひたすら津軽弁でしゃべり続けているだけのCD)。

 

にっこり かなり津軽弁のヒアリング能力が上がったかも?と思っていたけれど……

津軽を旅しているとき、現地の若い方が、

「祖父母がしゃべっている津軽弁は自分たちもちゃんと聞き取れない」と仰ったのを聞いて、なんですって! そういうものなの!? 

同じ土地に住んでいても、時代が変われば聞き取れないほどに変わるなんて事になれば、ますますお手上げ煽り

 

馬 あれから20年。

最近の私(たち)、堂々と大阪弁の津軽民謡を弾いていますとも!

 

パー とはいえ、「それなら、河内音頭はちゃんとリズムが取れるんだね?」と言われると、それもまた難しいのです。

大阪弁がしゃべれて、河内の言葉を聞き慣れてても、河内音頭のリズムは難しいゲラゲラ

 

うーん 考えてみれば、熊本県に発するという牛深ハイヤ節。

北前船に乗って、日本全国に広がり、佐渡おけさ、越中おわら節、津軽あいや節、また阿波踊りや塩釜甚句などに変化していったというから、同じ音楽が、ところ変われば品変わるになっちゃっているのですよね。

「そのまま伝わる」ってことはとっても難しいみたい。

 

絶望 そんなわけで、演奏するという立場からは、いわゆる民謡(民族音楽)には警戒心を持ってしまっていますし、聴くときも、これが「本物」かどうかという評価は私にはできない・してはいけないと思ってしまいます。

日本の民謡は大好きだけれど、善し悪しを云々したり、「これこそ本物」なんていう「正しさ論」を展開するのは本当に無理!と思うし、それが外国の民謡(舞踏や労働の歌・唄)となれば、ますます耳が塞がっている=それを聞き分ける耳を持っていない、としか言えず……

そんなこんなで、マズルカには近づかないようにしておりました。

 

耳 で、ショパン。

予備予選で、今までになく短期間に沢山のマズルカを聴いたけれど……

みんな違ってみんないい、の世界で、全く分かりませんでした笑い泣き

いや、みなさん上手いので、よく分からない~

素人の感想で済みません。だって、素人だもの。

 

 

  そこで、亀井さんの予備予選

ひらめき電球 予備予選1日目。

日本センチュリー定期公演のベートーヴェン『運命』を聴くためにザ・シンフォニーホールへ向かう車の中で、大音響で聴きました。

笑ううさぎ 始まった途端、私は叫んじゃいました。

「そうきたか!」

ある方がブログで「亀井くんが亀井くんのまま、ぶっ込んできた!」と書いておられましたが、ほんとにその通り!

 

ドキドキ 思い起こせば、亀井くんのショパン。

音譜 プロコで弦が切れた大阪でのリサイタル。

私は舞台の右手、ピアニストの背中を斜めから見る2階席に座っていたのですけれど、1曲目のバッハの『イタリア協奏曲』から背中に緊張感バシバシに漂わせておられました。そして次のマズルカを弾き終わった後、一旦舞台袖に引き上げる時、こちらを向いた途端、ものすごく大きなため息をつかれたのが忘れられません。

この時、いいなぁと思ったのは、ポロネースの5番。

他は、試行錯誤の中におられる印象でした。

 

音譜 その次のリサイタルは岡山。

迫り来る台風の中、もしかして中止かもしれないけれど、とりあえず現地まで行ってみよう、帰れないかもしれないけれど、その時は岡山から出勤するしかない!と向かったら……土砂降り雨台風波

リサイタルは結構巻きが入っている印象で、曲と曲の間の時間も、休憩タイムもやや巻き気味。それもそものはず、いつ電車が止まるかってところ。その時の演奏は、聴衆のことを考えてくださっていて、かえって力が抜けていたのか、

あれ? 大阪とは全然違う! ノクターンの進化が! と思ったのでした。

 

馬 帰り、岡山駅まで歩いていると、後ろを歩く若い音大生っぽい二人組が

「反田さんと全然違うね~。なんていうのか、清々しい! 反田さんはなんか、ちょっとあれこれ知り尽くしているというのか……」

と話しておられて、ひとり、笑いをこらえつつ、うんうん頷いておりました。

新幹線 たどり着いた岡山駅では、新幹線120分以上遅れ。

予約していた列車は今日中に来るの?みたいな。

駅員さん「次に何が来るか分からないので、とりあえず来たやつに乗ってください!」

後から払い戻しをチェックしたら、特急券分だけでなく、気のせいか全額戻っていたようなはてなマーク

 

音譜 次のリサイタルは、岐阜のサラマンカホール。

天候によるトラブルはなかったけれど、遠い! 西岐阜駅からバス?と思ったら、1日3本しかなくて、ロータリーは真っ暗で人気無し。

真っ暗の中、2kmほど歩きました。

グーグルがいなければ、間違いなく遭難。

うさぎ 演奏は、

亀井さんの紆余曲折、というのか、ショパンに向かっていく変化・進化・逡巡、色んなものが詰まっていて、それが随所に見え隠れして、ショパンとしてどう、とかいうのは分からないけれど、暗闇の中、必死でたどり着いて良かった、と心から思いました。ノクターンもバラードもポロネーズも、妙に「こねる」ことをしない真っ直ぐさ。彼の音のいいところが素直に伝わってきて、素敵でした。

 

音譜 協奏曲(第1番)も何度か拝聴いたしました。

2024年3月 カップリングはプロコフィエフ3番

2024年3月 ショパンのみ

2025年2月 カップリングはサン=サーンス5番

 

雪の結晶 このサン=サーンスの時の記事にも書きましたが、今度は大雪。

またもや120分以上遅れの新幹線で、ギリギリにホールに飛び込み、またもや特急料金の払い戻しを頂きました。

驚き 台風に大雪。

推しの愛の強さを試されてる? と思うような怒濤の推し活ゲラゲラ

笑ううさぎ これがまた、プロコ、サン=サーンスがあまりにも素晴らしく……

 

凝視 ショパンも悪くないのですよ。多分。

でも私は気がつきました。

ピアニストによらず、ショパンのコンチェルトで震えるほどに素晴らしかった~と思うことが少ないのは、ショパンのせいでは?(済みません、フレデリック先生) 

真顔 協奏曲はショパンの若いときの作品で、私がショパンに求める悲哀みたいなものが少ないからだわ。しかも、オケとの絡みが他の作曲家の協奏曲に比べて少ない。ピアノだけで成り立ってしまうような運びが多くて、ついでに言うと、聴きすぎ?(耳たこ状態)

と言いながら第2楽章のロマンスを弾いている私……

今年のエリーゼ音楽祭in横浜、はこれで出ます。

横浜出場のみなさま、よろしくお願いいたします。

 

にっこり 一方、ラフマやプロコやサン=サーンスは、彼の身体から音楽がほとばしっているのです。シンフォニーホールでのブラームスも素晴らしかった。

彼の外ではなく中に音楽があって、それがそのままピアノから飛び出してくる感じ。オケとの絡みも、聴いていて手に汗握る感じ?

ラブ 思い起こせば、あれは何年前?の特級グランドコンチェルト。

亀井さんのラフマの3番に魂を持って行かれたのでした。

「オケを煽るのが上手い! オケからいいものを引き出しているびっくりマーク

でもショパンは……そもそも音楽の成り立ちが違うような。

 

うさぎ そんな変遷を見てきたファンはみんな思ったはず。

「亀井くん、そうきたか!」=「亀井くんのままぶっ込んできた!」

岡山の音大生も言ってた。

清々しい、そして潔い。

 

うーん 多くの人にとっての、あるいはステレオタイプのショパンらしさではなかったかもしれないけれど、多くのコンテスタントが審査員の様子伺いをせざるを得ないという予備予選にも関わらず、「心も体もこの世のものとは思えないような緊張」の中であっても、彼自身を出し切りましたね!拍手

 

音符 直後のXでも言ってました。

「自分がやりたかった表現が大いにできた部分もあるし、もっとこうありたかったという部分もある。でもここまでの道のりに悔いは一切ないです」

合格 いや、結果どうあれ(それはその年の審査員の方針や好みや、その他の色んな要素で決まるから)、ファンはみんな思ったはず。

今回は、そこに行き着いたのね。私たちも納得。

その時だけ聴いていたら分からなかったかもしれないので、推し活冥利に尽きます。

これって、素人ピアノ弾きにもあると思うのですけれど、

普段ずっとみてくださっている先生と、ステップやコンクールでその一点を聴いてくださる先生がたと、違いますよね。変化や進化を見守ってくれるいつもの先生の支えは大きい。でも、その一点で決まるのが勝負の厳しさでもあり、醍醐味でもあるのね。

 

おやすみ 落選に関しては、残念だけれど、ずっと聴いてきて、納得もある。

(ショパン向きじゃないんだなぁ~って言い続けていました。すみません)

音がね、根っこのところで明るいんですよね。外に開いている。

私の理想のショパンの音は小林愛実さんのあのなんとも言えない陰鬱な音。内に向かっている。

これは天性のもので、練習でどうとかなるものじゃないと思うのです。

私の中で、外に向かっている音の持ち主の最大の方はキーシン。

 

合格 誰より、彼自身が納得していると思うので(迷いがなかった演奏には惚れ惚れしましたよ!)、ほんとに清々しい気持ちで、全力でエリザベートを応援いたしましょう!合格合格合格

照れ もしかして、5年後、機会があれば、また違う彼を見ることができると確信できますしね。

 

あくまでも、もろもろ個人の見解です。

 

ぐすん とはいえ、私(たち)の10月の楽しみが半減したのは否めない……

(事情はまた秋に……)

 

パンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダ

さて、この翌日から、パンダショックで予備予選どころではなくなった私。

脳内80%がパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダとなり、ついでに仕事も激震続きで、予備予選はつまみ食いになりました。

 

ラブラブ そんな中、いいなぁと思ったのは中川優芽花さん。

そして、前回はちょっと弾いているお姿に尖りを感じてしまっていた新藤実優さんが、おとなびたいい感じになっておられて、いいところへ入られるのではと期待大。

ラブラブ ちょっと特別枠が多すぎるんと違うん?という気もするけれど、その中に牛田さんと桑原さんがおられるのは嬉しい。

牛田くんは、もう気持ちの中で「待ってました!」ですけれど、桑原さんも、2023年の特級グランドコンチェルトでシューマンの協奏曲を拝聴して、感動したピアニストさん。エリザベートでの演奏を拝聴しても、貫禄の一言。

楽しみですね。

 

 

パンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダ

パンダショックは持続中ながら、エリザベートは何とかリアルタイム~少し遅れでライブを拝聴できています。

ファイナルはサン=サーンス、来たか! 楽しみハート

それにしても、演奏だけではなく、別の何かを試されているようなエリザベート王妃国際音楽コンクール。

ファイナルに残られた4人の日本人(お兄ちゃんとお姉ちゃん、そして弟2人、みたいな構図が微笑ましい)、さらに12人全てのファイナリストさんに素晴らしい時間となることでしょうね!

 

 

パンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダパンダ

次は、浜家のご報告を……泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ泣くうさぎ

 

ゆいひん……可愛すぎる。

耳は、和歌山の光源氏と言われた偉大なるパパ・永明譲り。

そして、この頭の上のとんがりがチャームポイント。