朝からバタバタ。危なく忘れるところだった。
こらそこ、いつもじゃんとか言わない。
さて、今日は神様の紹介をしていきたいと思います。
とはいっても、古事記はたくさんの神様が出てきますが、それらすべてに詳細な説明があるわけでもありません。
さらに、古事記自体に載っていなくても、風土記と呼ばれるものに記載されてキャラクター性が補完されているものもいます。
風土記は日本全国にあり、その土地で昔から語り伝えられていることを古事記をからめて伝えているものです。
土地ごとに詳しく気候や地形などがまとめられているもので、さらに古事記本編では語られなかった神話の詳細や削られてしまったエピソードが伝わっています。
たぶん、要するに、ざっくりとわかりやすくいうなれば、古事記の二次創作みたいなものだと思います。最古の同人誌ですな(←無礼)
さて、そんな古事記ですが、最初に天地開闢のお話があります。
読み方は『てんちかいびゃく』です。
意味的には世界の始まり的な感じです。
最初、この世界には天がなく、地がなく、ただただ、何もない空間が広がっていました。
そこに、唐突に現れる三柱の神様。
その最初の一柱が、『アメノミナカヌシノカミ』です。
あ、ちなみに、神様の数え方は『一柱、二柱~』です。
この神様は、出てくると、身を隠します。
それ以降出てきません。
………………え、なんなん?
では、『神典』に書かれている問題の箇所を見てみましょう。
『天地(あめつち)の初発(はじめ)の時、
高天原(たかまのはら)に成りませる神の名(みな)は、
天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、
次に高御産巣日神(たかみむすびのかみ)、
次に神産巣日神(かみむすびのかみ)。
此の三柱の神は、
並(みな)独神(ひとりがみ)成り坐(ま)して、
身(みみ)を隠したまひき。』
どうです? 消えましたね。
ちなみに、旧字は新字に直してるんでもしかしたら、意味合いが微妙に変わるのかもしれないけど、ごめんして許して。文字化けしちゃうしなんて入力すればいいのかもわからないんだもん。
さて、アメノミナカヌシノカミさんですが、これだけ見るとわっけわかんないです。
さらに、『天地の初めの時』とありますが、これもどんな状態かわかりません。目で読むな、心で読め! とばかりの描写のなさ。
とはいえ、わかることもちらほら。
そもそも神様がうじゃうじゃいる高天原は、最初はこの三柱しかいなかったということです。
そして、この三柱は全員が独神だったということです。
独神というのは、性別をもたない神様のことです。
最初はこの三柱しかいなかったんですねー。
さてさて、各論一発目の神様はわっけわかんない神様で、しかも何もわからないうちに消えました。
ただ、アメノミナカヌシ、という名前から見てある程度の類推が可能といわれています。
天の中央の主。そういう意味合いにとれるこの名前は、要するに、宇宙を神格化したものではないか、ということです。
つまり、最初に宇宙の描写をして、次に地球の中の話をするから、宇宙さんの出番はおしまい、ということになるんですわ。
まあ、他にも宇宙とまでいかなくても地球を神格化したものとも考えられます。要するに、神様たちが、そして人間たちがわちゃわちゃする舞台そのものの神格化、ということなんですね。おそらく。
いやまぁ、俺、研究者とか学者じゃないので、これが今の真実だ、とまでは言えないですけど、なんとなーく、こんなかーんじ、というあやふやな理解を勧めるお話しです。
暇つぶし以上には考えないでね((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
さて、明日は二番目のタカミムスビについて話しましょうかね。
それではまた明日ー。