えんも君の

「日々平凡、雑記帳」ブログ

へ、ご来訪頂き、ありがとうございます。ほっこり

 

前回の中編では、

当時のフィリピン情勢について書きました.


今回は、

ボルテスVのストーリーについて、

綴っていきます。


物語は、

アニメのストーリーを再構成して、

フィリピン情勢と比較し易い

ようにしました。


いくつものエピソード

を詰め込んだので


ずいぶん長編となりましたが、

どうかお付き合いください。

――――――――――――――――

プロローグ
"天空剣っ!" 
メインパイロット 剛健一 の掛け声と共に、

ボルテスVの胸にある 

"M字型" のパーツを外した。


すると、

そのパーツを中心として

上方にブレイドが、

下方にグリップが伸び、

天空剣が出現した。

ボルテスは天空剣を上段に構え、
襲い来る敵獣士(ロボット)の 左肩側口から
袈裟に斬り下ろした。

そして

獣士の腹部にまで到達すると、

剣先を切り替え、

今度は腹部から右肩にかけて

切り上げた。


"天空剣Vの字切りっ!”


獣士の動きが止まり、

その胴体に鮮やかな "V" の文字

浮かび上がった。


次の瞬間、轟音とともに

獣士は四方へ砕け散った。


歓喜の声が、大次郎, 日吉

峰 一平, 岡めぐみ から湧き上がった。

健一は思う。
獣士を一体倒す毎に、

行方不明の父に近づいていると。


信じてる、信じてる、その日の事を...


弟の大次郎, 日吉と共に、

父を抱きしめる日が来ることを...


"おのれぇっ、ボルテスV !!" 


プリンス ハイネル
は、

ボアザン帝国が誇る獣士が

ボルテスVに敗れた光景を

目の当たりにして、


その怒りと悔しさが唇からにじみ出た。

彼は思う。

毎回、窮地に追いこみながら、

今一歩のところで何故、

ボルテスVに敗れるのか? 


このままでは、地球征服軍司令官に

直々に任命して頂いた、

叔父上たる皇帝陛下への

面目が立たない。 


必ずボルテスを倒し

地球を手に入れる事で、


余にまとわりつく "謀反人の子" 

という汚名を返上するのだ! 

ボアザン帝国
地球より14000光年離れた

蠍座の球状星団内に

ボアザン星はある。


この星では、皇帝を頂点とした

階級社会ができており、

貴族による寡占政治が行われていた。


ボアザン星人の容姿は、

ある1点の違いを除き、

地球人と酷似している。

その違いとは、

ボアザン星人は頭部に

立派な角を有していることだ。

その頭部の角こそが、

ボアザン帝国階級社会における

地位を決定づけるものであり、


大きく立派な角であるほど、

貴族などの高い地位につけ、

良い暮らしができるのであった。

そんな階級社会の中で、

"労奴" と呼ばれる身分があった。 

"労奴"とは、生まれながらに

角を有してない国民が落とされる、

最下層階級である。


角の無い国民は、

どんなに高い身分で生まれようとも、

身分をはく奪され、

労奴に落とされるのである。


彼らはどんなに高い知識や

技術を有していても、

身分階級が上がる事はなく、


"労働奴隷" として

一生貴族から虐げられた扱いを

受けねばならなかった。

皇位継承
ボアザン帝国の貴族社会の

最高位にあるのが、皇帝である。


しかし、先代皇帝の死去により、

ボアザン帝国内は揺れていた。


順当であれば

皇太子が次期皇帝なるのだが、

皇太子は病弱なため

皇帝になれない事態に陥り、


皇帝の後継者問題に直面していた。


皇帝の後継者たる

皇位継承権を持つ者は2人。

皇位継承権第1位、

皇帝の弟の息子であり

ボアザン帝国の科学長官 ラ・ゴール


皇位継承権第2位、

先代皇帝の婚姻外の子である、

ズ・ザンバジル

ラ・ゴール
ラ・ゴールは、

皇位継承権第一位の立場であるが、

ある秘密を持っていた。


それは、

貴族の証たる角を持たずに

生まれたのである。


この事が明るみになると、

幼子であっても

労奴に落とされてしまう。


両親は

秘密裏に彼に人工角をつけ、

周囲に漏れぬよう

警戒しながら貴族として育てた。

ラ・ゴールは成長するに従い、

角の有無で階級が決まる

ボアザンの貴族制度に疑問を持ち、


身分差別のない社会を作る

理想を持つようになっていった。

私生活では

貴族の娘 ロザリアと婚姻した。


ロザリアは、

角が無い事を承知の上で

ラ・ゴールを愛し、

その身に新たな命を宿していた。

ズ・ザンバジル

ザンバジルは
その生い立ち故、
幼少期から虐げられて育ち、
歪んだ人格となっていた。

皇位継承権第一位で

国民的人気の高いラ・ゴールを妬み、

何としても自身が皇帝になるよう

工作し、ラ・ゴールの身辺を探っていた


そんな折、

ラ・ゴールが生まれながらに角が無く、

人口角を付けている事を突き止めた。

ラ・ゴールの戴冠式当日、
ザンバジルは、角の件を暴露し、
ラ・ゴールを失脚させる事に成功する。

こうして彼は、

ボアザン帝国皇帝の座を

手に入れたのであった。

宇宙侵略
皇帝となったズ・ザンバジルは、

自身の力を誇示するため、


"ボアザン帝国の貴族文明を

他の星々へ広げる" 大義名分を掲げた。


そして帝国発展に必要な

資源と労働力を求めて、

全宇宙の侵略を開始したのである。

一方、皇帝候補を失脚し、

労奴に落とされたラ・ゴールは、

妻ロザリアとも引き裂かれてしまう。


ロザリアは、無理やり離縁させられ

地方に更迭された。


そして、

この地において難産の末、

身篭っていた赤子の男児


誰に見守られること無く

出産したのであった。

父知らぬ息子を不憫に思い、
ロザリアは、
ラ・ゴールから贈られた短剣 
幼い息子に与えた。

それは、

離れ離れになってしまった

夫を忘れないよう、

妻として母としての思いであった。


しかし

産後の日達が悪かったのが祟って、

幼い息子を残したまま、

ロザリアは亡くなってしまう。

ラ・ゴールは、
妻の死を知らされながらも、

労奴ゆえに妻の墓前に

花一輪も手向けられない、

我が身を呪った。

こんな世の中が

許されてよいはずがない!

彼は、ボアザン帝国の

階級差別の撤廃と

宇宙侵略を阻止するため、


労奴レジスタンスと共に

皇帝に対し反乱を起こす。


しかし、組織が十分整っていない、

時期尚早な状況での

反乱行動であったため、

あえなく失敗してしまう。

ラ・ゴールは、

皇帝軍に捕らわれそうになるが、

レジスタンスの手引きにより、

なんとかボアザン星からの脱出に成功。


そして1年間宇宙を漂流の後、

太陽系第三惑星 地球にたどり着いた。

地球
地球に落ち延びたラ・ゴールは、

科学者である剛 光代と知り合う。


ラ・ゴールは

ボアザン帝国の魔の手が

地球に及ぶ事を危惧し、

自分の正体を光代にを明かした。


光代は、

恩師 浜口博士や、防衛軍 岡長官に

この事態を報告し、


ボアザン帝国への対抗手段を

早急に講じる必要性を提言した。


しかし、

14000光年の彼方から

地球を侵略できる科学力をもった

ボアザン帝国に、


今の地球の防衛力で

太刀打ちできるのか?


ラ・ゴールは、

ひとつの条件を承諾すれば、

自身が持つ

ボアザン科学知識を反映した、

地球防衛システム開発に

技術協力する事を約束した。


その条件とは、

ボアザン帝国の地球侵略を退けた後、

ラ・ゴールと共にボアザン星へ向い、


労奴レジスタンスと共闘して、

労奴解放と階級制度を崩壊させるため、

力を貸すことだった。


こうして、

ラ・ゴールの持つ科学技術により、

電磁要塞基地 ビッグファルコンと、

超電磁マシーン ボルテスVの建造に

着手するのであった。

ボルテスVの製造開発を

進めていくうちに、

いつしか

ラ・ゴールと光代は、


恋に落ちていった。


そして、

ラ・ゴールは剛 健太郎を名乗り、

地球人として生きていく決心をし、

光代と婚姻するのであった。

その後、物語の主人公となる、
剛 健一, 大次郎, 日吉 の3人の息子が
誕生するのである。



別れ
他惑星を植民地化するための

宇宙拡大政策を進める

皇帝ザンバジルは、


侵攻を加速させるためには、

元科学長官ラ・ゴールの頭脳が

必要だと考え、

配下にラ・ゴール捜索を命じた。

幾つもの銀河を捜索した結果、

天の川銀河の辺境にある

地球に逃げ延びた事をつきとめ、


直ちに皇帝特使を

ラ・ゴールの元に差し向けた。


ザンバジルの要請を拒絶するラ・ゴール。


しかし、

この申し出を断った場合、

地球に総攻撃をかけると

脅されてしまう。


予想していた事とは言え、

地球を戦果に巻き込むことはできない。


何より愛する妻と子供達を守るため、


"協力すれば、地球には手を出さない"

との交換条件に従い、


ラ・ゴールは地球を離れ、

ボアザン星に戻る事を決意する。


出発の際、

"1年後には必ず戻ってくる。

それまで子供達をたのむ"


と妻の光代に言い残して、

地球を去っていった。

しかし、

1年過ぎても剛 健太郎は戻らず、

消息不明となってしまった。

剛光代は、

3人の子を育てながら、いつか来る

ボアザン帝国の地球襲来に備えて、

ボルテスVとビッグファルコン

の完成を急ぐ一方で、

ボルテスチームの結成と育成を始め、

まだ幼さが残る息子の 

剛 健一, 大次郎, 日吉の3兄弟と、

峰 一平, 岡 めぐみ の5人を

パイロットに選抜し、


数年にわたる日々厳しい訓練を課していた。


時は流れ、

剛 健太郎が行方不明になった数年後、

恐れていた日がやってきた。


ボアザン帝国軍が

地球侵攻を開始したのである。

――――――――――――――――――――――――――


ここから、

アニメ本編が始まっていきます。


続きとなる、放送禁止になった

最終4話については、


次回ブログ(ボルテスV ストーリー編2)

に、上げたいと思います。


最後まで読んでいただき、

ありがとうございました。

また、次回お逢いしましょう

 

心は少年、体はオヤジの

えんも君でした。 

ブログ内の画像及び動画は、お借りしたものです。

出典 Wikipedia、

             FC2 超電磁マシーンボルテスⅤ 全話解説