”朝倉の三連水車が稼働開始” |  延命館オフィシャルブログ

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 昨日、恵蘇宿区に祀られている水神社では午前9時30分から「山田堰通水式」の神事が執り行われ、その後、境内真下にある水門が開かれて筑後川から堀川用水に流入した水は1.5km下流に位置する揚水車群へ到達、朝倉のシンボルである三連水車と二連水車2基が稼働を始めました。

 朝倉の揚水車群は日本最古の実働する水車で、江戸時代の寛政元年(1789年)に完成、現在の地点(3ヶ所)へ設置されており、上流から菱野の三連水車、200m下流に三島の2連水車、その300m下流は久重の2連水車と呼ばれ、周辺の農地をうるおすかけがえのない施設です。
 堀川用水及び揚水車群は平成2年(1990年)、国史跡に指定されています。また、堀川用水は平成18年(2006年)、農林水産省の「疎水百選」に選ばれ、山田堰・堀川用水・揚水車群は平成26年(2014年)、国際かんがい排水委員会が認定する「かんがい施設遺産」に其々認定・登録されました。
 いまから60年以上前、筑後川を流れる水は清らかに澄んでおり、地元の子供たちは夏が来ると堀川用水で毎日のように泳ぎ三連水車や二連水車に乗って遊んだものでした。
 自然環境に恵まれた田園地帯ならではの懐かしい思い出です。