⠀「悪霊(下)」ドストエフスキー
混乱極まる「慈善パーティ」がようやく終わり「河向こうの火事」辺りからやっと物語が動き出すが、
四五日読まないとすぐ「この人どういう人だっけ」と相関図や覚え書きの確認が必要になり、
読了までには何しろ時間がかかった。
7週間もあちこち置いたり持ち歩いたりしたので、
カバーは破れてボロボロになった。
読んでも読んでも重く苦しい展開の連続であるため、気乗りがしないのも原因の一つだろう。
そもそも日本人に「無神論者」の認識がどこまでできるのか、というドストエフスキーを読む時のモヤモヤが、この「悪霊」においてはMAXである。
ついに640ページまで来て、やっとこれで「完」だ、何とか読み切った、終わってみれば手強かったけど面白かったなあ…
と安堵したのも束の間、
次の641ページからは「スタヴローギンの告白」の章が始まり、実はこれが最も読むべき章だった。
最後は一気に読んだが、どっと疲れた。
消化不良感がどうにも否めないので、次は亀山郁夫の新訳で再挑戦したい。
必ず!
#ドストエフスキー
#悪霊
#ロシア文学
#読書記録
#読書メーター