5月19日(日)は前日と一転して曇りの予報です。
「袴腰山」の山開きで登山するにはピッタリの気候でしょう。
庭の「サツキ」が見頃になりました。
久しぶりの「LA〇SON」のホットコーヒー。(120円)
9時から始まる山開きに絶対に間に合うと思って家を出たのにコーヒー買ってもうこんな時間。ガソリンが1メーターしか残っていないので途中でスタンドに寄らなあかんし。
今日、山開きが行われる「袴腰山」はあそこです。
「たいらスキー場」前で8:35。
登山口に着くのはおそらく8:50くらい。
そこから山開きの開場である避難小屋まで15分くらい登る必要があります。
ギリギリどころか絶対無理そう。泣き(´;ω;`)ですわ。
「細尾トンネル」で8:40。
トンネルを出て左折したら登山口まで悪路が始まります。
日陰にはまだ雪が残っているところがあちこちに。
あれが「袴腰山」であそこまでダートがグネグネ続きます。
あまりにも悪路すぎて時速20kmで約20分運転してようやく登山口付近。
もうかなりの車が停まっていて駐車できる場所が無くて草むらに突っ込んで停めました。
この時点で8:55。さらに避難小屋までは15分の登り。もう開山式には絶対に間に合いません。
準備をして登山口に着いたのはもうこんな時間。
と、今年の会場は避難小屋ではなくて登山口となっていました。
神主さんのお払いが終わって主催者の「城端山岳会」続いて「福光山岳会」、「福野山岳会」の玉串奉納も終了。
「富山県警山岳警備隊 南砺支部」からの注意事項の説明がありました。
警備隊の隊員は「医王山」の山開きにも来ていらっしゃいました。
無事式が終わるとお下がりが配られました。
お神酒もいただきました。
ふう、今年も何とか開山式に出席する事が出来ました。
出席者、参加者で約60人ほどいらっしゃいましたよ。
式が終わって9:35から登山が始まります。
今日もこの格好で登ります。
40人ほどが一斉に登り出すから長蛇の列。
15分ほどで避難小屋に到着。昨年まではここで開山式が行われていたんです。
それにしても皆さん、なんでこっちを向いているの?おかげでモザイク処理が面倒です。
避難小屋の中はこんな感じです。今年はここで開山式をしなかったのでなんにもありません。
山頂まではここから1時間ほど。
「アカモノちゃん」
「イワカガミ」
「イワウチワ」
「エンレイソウ」
細っそい「ヤマウド」を発見。もちろん採りませんよ。
この真下に「東海北陸自動車道」のあの長いトンネルが通っています。
登山道は常に渋滞中。まるで「富士山」登山の混雑のようでした。
途中の展望台からの眺望。矢印のところが「高落場山」でその右が「たいらスキー場」の山です。
急登を登り終えてやっと平坦道に。「タムシバ」も今週まででしょうね。
分岐。とりあえず左の山頂へ行きましょう。
2、3分ほど横移動して「袴腰山」山頂です。
見晴らしは全くない「がっかり山頂」です。
「袴腰山」までのログ。
さらに奥へ行くと南展望台があり、そこからは「白山」一帯が見渡せます。
「袴腰山」のすぐ先にある「猿ヶ山」。
その左に「大笠山」と左横に「笈ヶ岳」。
そして「白山」。
その左に「三方岩岳」と「三方崩山」の「石川県」の山々。
足元の真下には「池の平」。あそこの周辺の森には天然記念物の「イヌワシ」が営巣しているらしいです。
あ、「富山県警山岳警備隊」のお2人も登って来ていました。
普通は開山式が終わると下で待機した後帰っちゃうもんなんですけどね。
普段は「南砺市警察署」に常駐していて県西部の山を2人で担当。パトロールや救助活動をしているそうです。
見たところ1人は20代後半でもう1人は30代半ばくらいでしょうか。
2人とも爽やかなイケメンでしたよ。
次から次と登山者がやって来たので向こうに戻りましょう。
今度は北側の展望台に向かいます。
展望台に到着すると声を掛けて来たのはなんと「西さん」でした。
「ええ!?なんでここに?」
今日はお連れさんは居ないそうです。神出鬼没な「西さん」でした。
昨年は展望台の周囲は「シャクナゲ」が満開でしたが、今年咲いていたのはたったの2輪だけでした。
展望台の向こうに廻ると
「砺波平野」が一望です。
散居村を貫く「東海北陸自動車道」。
いつものならここから「三方山Ⅰ峰」「三方山Ⅱ峰」へと縦走するのですが、今年は山岳会の方々が向かいの「鍋床山」に登るそうなので、着いて行ってみる事にしました。
もう10回以上ここら辺に来ているけれど「鍋床山」には登った事がありません。
どこに登山口があるのかも分からない。
「西さん」は南側展望台へ行くそうなのでここでお別れ。
一旦、下山します。
届いたばかりの真新しい温湿度計は21℃を表示していて、前日の真夏日のような暑さはありません。
ほどなく登山口に到着。ここでしばらく休憩して11:30に出発するそうです。
「袴腰山」のログ。
「城端山岳会」の方に「鍋床山」のルートについていろいろ教えてもらいました。
昔はここまで車で入る林道がなくて「細尾トンネル」近くから一旦「鍋床山」に登り、そこから下ってここまで来るのに4時間ほどかかったそうです。
それでなかなか大変だという事でここから15分ほど登ったあそこに避難小屋が建てられたのだそうです。
いやー、山岳会の70歳以上の方々のお話は聞いていると面白いですねー。
11:30 ここから「鍋床山」に出発です。
こっちもなかなかの登りでしたがきれいに整備されていました。
ちなみに赤いリュックとその前の人は「山岳警備隊」のお2人です。
自分は何故か殿(しんがり)でした。だってねぇ、山岳会に入っていない一般人だもの。
しかし、こんな所に登山道があったとは気づきもしませんでした。
登山道脇には「チゴユリ」を始め
「モミジ」の花。これってあんまり見た人って居ないでしょう?
「サンカヨウ」など。
せっかく登ったのに一旦下ります。
ここが「細尾峠」で十字路になっています。
ちょっと寄り道するそうです。
ほんの30秒ほどで見えたのは避難小屋。
こんな所に避難小屋があるなんて。ここは林道や「袴腰山」の山頂からもまったく見えない場所です。
赤矢印から上の道はほぼ廃道だそうです。
山岳会の人たちが久しぶりに来たので中を見ておきたいそうです。
とっとと山頂に行って欲しいです。15分ほど無駄な時間でした。
「細尾峠」から先は鉄塔巡視路を辿るそうでほぼ横移動でした。
お昼になっても気温はこのくらい。
左の山側には見事なブナ林が広がっています。
ここでまた寄り道。
右手に展望台があるそう。
鉄塔の真下から見えたのは「白山」一体と
ずっと左手には「人形山」。伝説となった幼い姉妹の雪形がきれいに出ていました。
ちょっと登ったら広い原っぱ。
その先の鉄塔で皆さんお昼休憩だそう。
鉄塔で振り向くと右にさっき登った「袴腰山」、左奥は「猿ヶ山」です。
山岳会の人に「山頂に行かないんですか?」と尋ねたら
『お昼を食べて時間があったら行きます。』と言われたので、あとで行かないと言われたら嫌なので自分だけ先に行く事に。
山頂までは300mほどで着くそうです。
山頂が分からなくて1回通り過ぎてしまいもどったら右への脇道がありました。
すぐに新しい看板の「鍋床山」山頂と三角点がありました。
「辰之進」も自分も初登頂です。
「鍋床山」は積雪時に「たいらスキー場」の方から縦走して来る人は居るのですが、無積雪時に登る人はあまりいないようです。
そりゃ、地図とかにも載っていないからね。誰も分からんわ。
「鍋床山」までのログ。
山頂から先へ行くとあのダート林道に下れるのですが、車の回収があるので戻ります。
鉄塔に戻ってお昼♪。
お湯を入れて5分待っていたら山岳会の人達が一斉に「鍋床山」に行かれました。
「結局、行くんじゃないの。」
デザートは「杏仁プリン」と言う名のこんにゃく。
もちろん冷え冷えにしてあります。
デザートを食べていたら戻って来た女性の方が
『首の後ろに何かついてないでしょうか?』と言って髪をかき上げると、
もう1人居た男性が『あ、かさぶたですね。』と言ったのですが、よく見ると足みたいなのがクネクネ動いている。
以下にマダニの参考写真があります。閲覧注意です。
「あ、マダニのちっこいのが頭を皮膚に突っ込んでいますよ。ちょっと前に刺した感じですね。皮膚科に行った方が良いですよ。」と教えてあげました。
すると女性は『またぁ、ですか。昨年もマダニに刺されたんですよ。』って。
13:20 下からは今度は別の山岳会の人達20人ほどが登って来ました。
ここで戻って来た山岳会の皆さんと下山開始です。
自分のすぐ前には山岳警備隊の2人。
と、その内の1人が『自分もススタケを採って帰ろうかな。」と。
登山道に生えていた「ススタケ」を採ったのですがそれが鉛筆のような細さ。
「あー、そんなん皮を剥いたらたべるところなんて無いですよ。長くても太いのを探してください。」と教えてあげました。
すると藪に入って探し出す警備隊員。
戻って来たら『どうやって食べれば良いですか?』って言いだしたので、
「皮ごと網で焼いて焦げ目が付いたら皮をむいてマヨネーズでどうぞ。」って教えてあげました。
ここから警備隊員さんとお話しながら下山です。
14:10 無事下山。あれだけ停まっていた車はもう10台ほども残っていませんでした。
「鍋床山」のログと「袴腰山・鍋床山」2座のログ。
帰りはまたあの悪路。
車で10ほど進むと「鍋床山」の登山口がありました。
昔はここから「鍋床山」に登って「袴腰山」、さらには「三方山」「猿ヶ山」へと登ったんだそうです。
昔の山ヤさんの方が断然体力がありますよね。
今年は登山中に山岳会の人達の面白い経験談がたくさん聞けて非常に勉強になりました。
夕方から雨の予報だったのに15:00を過ぎたらポツポツ降って来た。
雨にも遭わず曇りで涼しい登山でした。
「西さん」、来年は一緒に「鍋床山」にも登りましょう。
山之介
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