皆さんは山之介が2月は毎週末になれば山に登っているとお思いでしょうが、自治会の総会や懇親会などの行事に出席したり、個人的なイベントをこなしたりしてその合間に山に行っているんですよ。

 

 個人的なイベントの1つが「危険物乙種4類」の試験でちゃんと受験していました。

 

 その運命の結果通知のハガキが届きました。

 

 このハガキは合否にかかわらず受験した人には必ず送付されるそうです。

 

 

 

 1.【事の発端】

 

  令和5年の秋の夜長はTVが全くおもしろくなくてドラマとかも全然ダメで暇すぎて。

 

 時間がただ過ぎるのが勿体なくてこれは勉強でもしようかと思い購入したのがこのテキスト。

 

 たった10日で受かるなんてホントかな?

 

 11月10日頃から20時になったらTVを消して毎日3時間ほど勉強しましたよ。

 

 ところがほんの2、3ページでも全然覚えられない。

 

 覚えたはずが次の日にはすっかり忘れている。

 

 この分じゃ250ページも覚えるのは到底無理!

 

 

 

 2.【過去に1度断念】

 

 約20年ほど?前に自己啓発の一環で何か資格を取ろうと勉強を始めたのがこの「危険物乙4」でしたが、勉強し始めた途端に仕事が忙しくなって毎日深夜2時に帰って来る始末。

 

 しかも残業代も付かないのに毎日7時間半も残業している。

 

 1日で2日分働いていました。もちろん土曜も出勤して残業時間は月に軽く180時間は越えていましたよ。

 

 それも3ヶ月くらい。しかも残業代は無給というか申請せず。

 

 今、残業時間100時間で過労死とか憂鬱病とか言われていますが、そんなもん当時の私の残業時間に比べたら屁みたいなもんですよ。

 

 

 

 3.【根気よく覚えるしかない】

 

 覚える内容の多さに諦めかけてテキストを見直してみたら第1章から第10章までで構成されていました。

 

 よくよく見たら覚えるのは第1、3、5、7章の4つの章のみ。1章あたり約25ページ。

 

 第2、4、6、8章は奇数章で覚えた内容の復習問題で、最後の第9、10章は総合問題でした。

 

 

 

 4.【俄然ヤル気になる】

 

 「たった4つの章だけなら覚えられるかも?」って思ったら再びヤル気が起きましたよ。

 

 それで1つの章(25ページ)を3日かけて覚え、4章分をうろ覚えでもなんとかひと通り暗記し終わったのが11月20日頃。

 

 その翌日からは偶数章の問題を解いて最後に9章10章の問題にチャレンジ。

 

 そしたらテキストに全く掲載されていない項目の問題がそこそこ出て来て、「あっ、この本だけじゃ無理なんだ。」と分かって追加購入したのがこの過去問題集。

 

 過去問以外にもテキスト項目が詳しく載っていました。

 

 

 

 5.【教材が揃ったらサボり出す】

 

 テキストを買ったらなんだかもう受かったような気がして11月末から勉強をサボるようになってしまいました。

 

 ただ時間が過ぎるのが勿体なくて始めた勉強だったのに。

 

 さらに令和5年はもう試験が無いと分かったのでよけいにです。

 

 試験は早くて令和6年の2月から。

 

 その受験申し込みが12月10日頃から始まったので一応願書だけは提出しておきました。

 

 

 

 6.【気が付けば残り1ヶ月】

 

 「まだ時間がある。」と思ってまったく勉強せずに時間は過ぎて行き、気付けばクリスマスが終わり勉強どころか登り納めに励んでいる状態でした。

 

 「あ、もうあと1ヶ月しかないじゃんか!」と再び勉強し始めました。

 

 過去問を解いているとそこそこの解答率で50%ほど。

 

 試験は60%以上で合格ですが3つの分野があってそれぞれ60%以上正解しないと受かりません。

 

 そんな事はわかっちゃいるけどその後世間では年末休暇に入りました。

 

 となるともう勉強ムードなんてどこへやら。

 

 

 

 7.【年が明けたら今度は能登大地震】

 

 元旦に初歩きに行って夕方にゴロ寝していたら「能登大地震」が発生。

 

 その日以降毎日10数回の余震で勉強どころではなくテキストを見る事もなくなっていました。

 

 気付けば「成人の日」の連休最終日。

 

 「あ、もう20日しか残って無いじゃん。」汗 (・_・;)

 

 って、慌てて毎日1時間の暗記とインターネットで見つけた疑似試験問題16回分から毎日2回分をやっていきました。

 

 

 そしたら自分の傾向が分かって来ました。

 

 

 

 8.【ようやく自分の弱点が判明】

 

 試験は法令15問、化学と計算10問、危険物の性状・消火10問の3つの分野に分かれて出題されます。

 

 それそれで60%以上の正解で合格ラインです。

 

 高校生の時から法律や条例などを覚えるのが得意だったので法令関係はだいたい14問正解。

 

 ところがテキストにほとんど載っていない化学と計算は良くて6問、普通に5問しか解けません。

 

 そして危険物の性状についても同様です。聞いた事のない危険物名ばかり出て来る。

 

 『○○の引火点は△℃で燃えると炎は赤色、水に溶けずに蒸気は水より重い。これと似た危険物は□□である。誤りは何ヶ所あるか。』と言った問題が出てもさっぱり??です。

 

 

 

 9.【慌て者の性格が致命的】

 

 致命的なのは問題をしっかり読まないこの性格。

 

 たいていの問題は『次の5つの中から正しいのはどれか?』ですが、たまに『正しくないのはどれか?』など正反対の問題が出されているのですが、最後まで読まないで「あっこれだ!」と正しい方に〇をしてしまうのです。

 

 理解している問題なのにこれで35問中いつも3~4問間違えて損をしています。

 

 とにかく毎日1時間は暗記、その後1時間は過去問を解いて間違った問題の繰り返しとその原因追及です。

 

 あと1週間も無いのにこれで受かるのでしょうか?

 

 

 

 10.【もう諦めの境地?】

 

 そして決定的にアホなのは試験の前日に「高落場山」に登っていました。

 

 帰宅してから勉強を始めましたが30分もせずに疲れて眠ってしまいました。

 

 おいおい、(・_・;) マジかよ。

 

 試験明日だぜ。

 

 

 

 11.【運命の試験日】

 

 会場には160~180人くらい受験者がいましたが、そのうちの50人くらいは高校生でした。

 

 残りはおっさんかおばさんでどう見ても会社から「資格取らんと給料上がらんよ。」とか「仕事変わってもらうよ。」と言われて来ているような感じの人たちで、自分のように暇だから勉強してみたって奴は・・・居なかったでしょうね。

 

 自分の前の席の人は受験放棄の欠席でした。よくよく見渡したらあちこちで空席が10ほど見つかりました。

 

 制限時間は2時間で35分経過したら退室してもOKだそうです。

 

 家で疑似試験(35問)を解く時は30分で済みました。

 

 しかし、この会場の雰囲気なのか緊張なのか1時間経過しても半分ほどしか進んでいません。

 

 問題を理解しても解答を選ぶ5択の文章1つ1つが長くて頭に入りません。

 

 35分経過すると高校生はほとんど残っていませんでした。

 

 

 

 12.【気ばかり焦って来る】

 

 とにかく問題を解いてすぐにマークシートせずに問題用紙に〇×を付けていき、最後にマークシートを塗りつぶす事にしました。

 

 ふと、顔を上げれば会場内に残っているのはもう30人くらい。

 

 時計を見ればすでに1時間20分が経過していました。

 

 最後にもう1度問題と解答を見直してマークシートに記入。

 

 試験開始から1時間30分で退室しました。

 

 問題用紙は持ち帰る事が出来ないので退室する前にあやふやな問題を数えてみたら

 

 法令:14問は確実に解けた。

 

 化学と計算:2問は落した気がする。苦手な計算。

 

 性状と消火:初めて見た問題が2問、他に5択の内最後までどっちが正解か悩んだ問題が2問。

 

 化学と計算はギリでも性状問題で4問落としてしまった気がする。

 

 それでも6問合っていれば合格なのですが・・・。

 

 いつもの問題読まない病が出ていたら不合格だな、トホホ。

 

 結果発表は22日で即日ハガキが受験者全員に郵送されるそうです。

 

 

 

 13.【運命の試験結果】

 

 2月26日(月)ハガキが届いていました。

 

 裏面を見たら合格後の事がいろいろと書かれていますが、このハガキは合否にかかわらず受験者全員に郵送されるのだそうです。紛らわしい。

 

 さあ、それでは運命の結果です。ドキドキ。

 

 パッ!結果は・・・?

 

 「危険物乙4類」=見事合格!でした。ありがとうございます。

 

 合否区分の下には正答率が記載されていました。これは非常に気になる。

 

 「法令」=100% これは14問は確実に解答出来たと思っていましたので。

 

 「化学と計算」=100% これはビックリ!正直7問正解が良いとこかなと思っていましたので。

 

 「性状と消火」=100% え?ホント!?ってのが正直な感想。確実解答は6問。初めて見た問題が2問、さらに5択のうち最後の2択まで絞って解答したのが2問で、60%は取れていないと思っていました。

 

 35問中35問正解でした。自分にしては出来過ぎです。

 

 

 

 14.【合格率ってどれだけ?】

 

 「危険物乙4」は人気があって特に工業高校の生徒が卒業後就職するにあたりよく受験されるそうです。

 

 またガソリンや軽油、灯油など身近な危険物とあって就職後も企業の費用で受験させられる事が多いそうです。

 

 そんな人気の国家資格とあって受験者数は多いのですが、自分みたいにあまり勉強せずに試験に臨まれる人も多々あり、その合格率は31~32%程度なんだそうです。

 

 

 

 15.【ネットで結果が分かる?】

 

 ハガキが家に届く前に22日の昼からネットで合格発表が行われていたんだそうです。

 

 それを早く教えてくれよ~。

 

 てっきり「県防災センター」の掲示板に張り出しだされただけと思っていました。

 

 ただ、『あくまで家に届いたハガキの結果を正として下さいって。』・・・そんな事言ってネットの掲示板内容とハガキの記載内容と違う事ってあるの?

 

 HPから自分の都道府県を選択して

 

 当該試験日の種別をクリックすると

 

 表示されました。

 

 ちなみに自分の席は1番後ろでその縦列の合格者は11人中7人、隣の席の人は自分より遅くまで残っていましたが・・・不合格だったようです。

 

 

 

 16.【次にする事】

 

 試験に合格してもこれだけでは免状はもらえません。

 

 ハガキの裏を読むと免状発行の手数料として「富山県”収入証紙”」(収入印紙ではない)を2,900円分購入して貼付。

 

 さらに免状発行後返送してもらう封筒に簡易書留の切手434円分を貼って、合格ハガキとともにひと回り大きな封筒に入れて、これまた簡易書留で送らなければいけないそうです。

 

 今どき簡易書留じゃなくても便利で安いレターパックがあるのに。

 

 さらに、免状発行依頼は3月4日(月)までにセンターに到着すると3月14日(木)頃には免状が手元に届くそうですが、3月4日以降にセンター到着だと発行は3月末になるんだそうです。

 

 えっ!?3月4日?全然日が無いじゃん。

 

 しかも「収入証紙」ってどこで買えるのさ?

 

 

 

 17.【どこ?どこ?どこに売ってるの?】

 

 HPを見たら「収入証紙」は一部の自動車学校や司法書士事務所で買えるそうです。

 

 あと警察署、免許更新の時の手数料の証紙と同じ物だそう。

 

 さっそくお昼休みに警察署に行って購入して来ました。

 

 それを合格ハガキの裏に貼りました。

 

 「収入証紙」とか初めてまじまじと見ましたわ。

 

 「収入証紙」とか「収入印紙」とかややこしいからどちらか1つに統一してくれない?

 

 「ダ〇ソー」で角封筒2種類を買って来ましたので郵便局で簡易書留で発送しました。

 

 

 

 18.【結局役に立つの?】

 

 「危険物乙4」の免状って結局ガソリンスタンドで働く人、海岸沿いにある石油コンビナートで働く人、合成ゴムのりなどを製造して大量の危険物を保管している会社以外では必要ありませんし、それ以外には役に立ちません。

 

 ただ、勉強していて「へえ」と思ったのは、どこの家でも灯油のタンクがあると思うんです。

 

 これって大概は200リッターのタンクなんです。

 

 灯油も一応危険物の1種で許可なく保管出来る最大量は2,000リッターです。

 

 これを超える量を保管をする場合は市町村長の許可が必要なんだそうです。(家庭用タンクは200リッター以上で届け出が必要。)

 

 うちはドラム缶1本の灯油(200リッター)を保管しています。

 

 「今までこんなに家に有って大丈夫なの?」と疑問に思っていましたが、これだけあっても制限内で大丈夫と分かりました。

 

 

 

 19.【経費はどれだけ?】

 

 テキスト購入から免状発行までかかった経費です。

 

 「10日で受かる乙種第4類」テキスト・・・1,700円

 

 「乙種4類過去問542題」過去問集・・・1,800円

 

 受験票用の身分証明写真・・・1,200円

 

 受験費用・・・4,600円

 

 振込手数料・・・313円

 

 願書送付簡易書留・・・470円

 

 試験を受けるまでで10,083円。これだけかかっちゃ不合格だと涙、涙。

 

 

 さらに合格後は

 

 免状発行手数料・・・2,900円

 

 免状依頼封筒&返信用封筒・・・220円

 

 免状依頼簡易書留・・・470円

 

 返信用簡易書留・・・434円

 

 免状発行までが4,024円。

 

 合格したからには費用が発生しても免状を発行してもらわねば。

 

 

 総合計 14,107円 かかりました!!!

 

 

 

 20.【今後どうするか?】

 

 危険物の免状には乙種が第1類~6類まであります。

 

 乙種の上位は甲種でこれは大学等で化学の単位を取っていないと受検資格がありません。

 

 しかし、乙種免状を4種類以上持っていてかつ、実務経験が2年以上あれば甲種の受験資格があります。

 

 しかも、法令、化学と計算の試験が免除されて受けるのは「性状と消火」についてだけになります。

 

 う~ん、自分は大学で化学の単位を取っていないから乙種資格をあと3つ取って、どこかで実務経験後甲種にチャレンジしてみようか?

 

 やっぱヤメとこ。

 

 

 

 山之介

 

 

 


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