2月17日(土)、18日(日)はどちらも晴れ予報の「富山県」。

 

 山歩きに行くには絶好の日ですがどこに行こうか全然決まらず。

 

 候補は2つほどあるけれど1つはちょっと遠いなぁ。

 

 もう1つは「たいらスキー場」前からの「高落場山」。

 

 でもあのコースはひと冬に1~2人登るかどうかの閑散コース。

 

 確実に自分がラッセルしなきゃいけなくなるのは分かっているのであまり気乗りがしない。

 

 まあ、行ってみて誰も居なかったらまた「唐木峠」からの「高落場山」に変更しようか。

 

 しかし、「唐木峠」コースはもうトレースが踏み固められてしまっているのでイマイチ面白くないんだよね。

 

 まるで夏道状態だからさ。

 

 

 

 どこへ行くかはハッキリ決まらないまま朝8時前に外に出たら、すでに雲1つない青空。

 

 朝の最低気温は-1℃くらいで暖機運転してやっとこのくらい。

 

 いつもの「L〇WSON」は土曜日も出勤する人で大賑わい。

 

 手ぶらでレジ前に立つと例の女性店員さんが

 

 『ホットコーヒーのSをクオカードでお支払いですね。』と。

 

 もうこの店でホットコーヒーを買う時は何も言わなくても買えるようになってしまった。

 

 週に1度しか行かない店なのに顔を覚えられてしまった。

 

 「医王山」の横を通りながら「あそこでも良かったかな」。

 

 「城端町」を過ぎると正面に左から「袴腰山」「三方山」「猿ヶ山」がどっしりと並んでいます。

 

 そしてこのトンガリは「高坪山」。

 

 「あっ、高坪山と言う選択もあったか。」あそこは3月になってからにしよう。

 

 予想通り「五箇山トンネル」前の駐車場にはすでに10台以上。

 

 それを横目に自分はトンネルを通って「たいらスキー場」に向かいます。

 

 今日は朝からの晴れ、この間までの高校総体も終わって今日は一般客がどんどんスキーやボードにやって来ていました。

 

 ああ、それなのにスキー場前の「高落場山」への駐車場には先行車は”0”!!

 

 「まあ、行ける所まで行ってダメなら唐木峠に変更するか。」

 

 今日もこのスタイル。

 

 ここから下って登山口に向かいます。

 

 すると壺足だと1歩目から膝上まで埋まる状態でした。

 

 まあ、これは想定内なので今回はスノーシューを持って来ています。

 

 約2年振りに履くスノーシュー。

 

 スノーシューを履くと何だか強くなったような気がして「さあ、行きますか。」

 

 ここから登山口までが1番雪崩の危険性があるところで、雪が多い時には左の斜面が45°ほどの斜度に積もってしまいます。

 

 10分ほどかかって9:25 登山口に到着。

 

 「あ、今からこの斜面をジグザグに登るのか、大変そう。」

 

 なるべく夏道を辿って登って行きますがハッキリ言ってどこがそうか分からないところも。

 

 ピンクリボンを見つけると安心です。

 

 こう言うところも夏道とそうでないと所と似ているのでどこを歩いているのか正直分からない。

 

 気温は終始6℃前後でジャケットを着て登るには暑くてすぐに脱ぎました。

 

 「あ~、青空がきれい。」と喜んでいる場合じゃなくて、梢の雪が融け落ちて雨が降っているみたいにずぶ濡れになりました。

 

 山がぴょこぴょこ並んでいますがこの景色も実は冬以外は葉っぱが茂って見えないのです。

 

 1番左端の山あたりを目指して登って行きます。

 

 「石畳」の看板はここまで出ていました。

 

 上方に見えて来たのは「立石」でしょう。これも夏には葉っぱが茂って見えない岩です。

 

 スノーシューの嫌なところは裏側のアイゼン部分が雪で冷えて来ると雪団子がくっ付いてだんだん重くなって来る事。

 

 一応、履く前には離型剤を吹きかけて来るのですが30分も持ちません。

 

 グルーッと大回りをして「立石」の看板前を通過です。

 

 そこからひと登りしてここから

 

 右の冬専用直登コースに入ります。しかし、急やな~。

 

 左の水平道は夏道なのですが冬場は雪が斜めに積もってキケンで歩けません。

 

 振り返ったら真後ろに「たいら―スキー場」が見えて救急車のサイレンが聞えました。

 

 スキーヤーかボーダーがこけて骨折でもしたんでしょうか?

 

 この尾根は夏場は草木が茂って絶対に歩けないところです。

 

 こんな感じでショートカットしています。

 

 あの尾根に行くにはここら一旦下るのか。せっかくここまで急登を登って来たのに。

 

 先行者はうさぎちゃんのみです。

 

 春が近づくと出てくるこの虫ちゃん。

 

 あの稜線に着けば夏道に合流です。

 

 夏道に合流。すでに11時です。

 

 「さあ、ここからあと1時間ちょっとくらいかな。」

 

 ここからも誰の踏み跡もない登りを独りラッセルです。浅いところでは3cmしか沈みませんが、陽が当たって柔らかくなった雪では足首まで沈みました。

 

 これを登るのがまたひと苦労でした。

 

 どこを歩いて良いのか正直分からないけれど、どこを歩いても正解なんでしょうね。

 

 この平地で右に寄って行くと

 

 そこは「南砺市のへそ」の石碑がある場所です。

 

 「南砺市のへそ」までのログ。

 

 「平村」方面の山々。なんか「エベレスト」のある「ネパール」とか「チベット」の山々みたいに思えました。

 

 この50mほどの小山も一苦労。山頂まであと250mほどの登り。

 

 右手は急な斜面なので落ちないように注意して登りました。滑落したら雪崩も発生するでしょう。

 

 ミニ雪庇が出来ているところ。踏んづけて歩きました。

 

 最後の100mの登り。

 

 サンサンと輝く太陽は「五箇山ブルー」です。

 

 今日初めての水分補給。今日は新しいのを買って来たからまるまる入っています。

 

 これさえ登り切ればあとは横移動になるはず。

 

 今居るのはここで正直ここまで辛かった、ホント辛かった。

 

 山頂が見えた!

 

 11:50 「高落場山」山頂です。

 

 やはり今日は大賑わいで山頂には20人ほどいらっしゃいました。

 

 『凄いね、あんた向うから独りで登って来たのか。』とかいろいろ褒められましたよ。

 

 恥ずかしいけれど最初に撮っておこう。すると左のおじいが『おっ、あんちゃんかっこいいね。』って。

 

 「高落場山」までのログ。

 

 山頂からの展望は・・・今日も「立山・剱岳」は雲の中でした。

 

 そのずっと右に「白木峰」。

 

 その右には先週登った「金剛堂山」。やっぱり先週じゃなくて今日登るべきだったか。

 

 今日は絶対向うも絶景で登山者も相当登っていると思います。

 

 「たいらスキー場」の上に「人形山」。

 

 そして「白山」も雲の中。その右に「笈ヶ岳」に「大笠山」。

 

 そして最後に「医王山」です。

 

 山座同定するとこうなります。

 

 今日はすぐにドローンを飛ばしておきましょう。この後雲が出るかも知れないからね。

 

 と、ドローンを飛ばしたものの、ジンバル(カメラを水平に保つ機械)が動かなくて撮影が出来ませんでした。

 

 雪だるまをこさえて「辰之進」ボーリングにしてみました。

 

 ほんじゃお昼にしますか。

 

 と、思ったら後ろの「富山市内」のクラブの10人さんがこっちを見ている。

 

 なんだか写真を撮って欲しいような目で見ています。

 

 「ええ、喜んで。」と10枚ほど撮ってあげました。

 

 この方々、全員「立山かんじき」を履いていらっしゃいました。「立山かんじき」って結構な値段なんですよ。

 

 今日はこれだけ持って来ました。

 

 うどんにおしるこにお餅に「atommamaさん」から頂いたきな粉餅、「西さん」から頂いたチョコの残り。

 

 うどんは28円、野菜天は98円、九条ネギも98円で合計242円(税込み)でした。安上がりやねー。

 

 野菜天とうどんとだしの素をグツグツ煮込んで

 

 九条ネギをパラパラしたら出来上がりのお手軽さん。

 

 今日はお天気が良くてあったかいのでお汁粉じゃなくてきな粉餅にしましょう。

 

 お餅を煮て

 

 柔らかくなったらきな粉を振りかけて出来上がり。

 

 お腹一杯になって片付けていたら隣に座っていたご夫婦の奥様が雪でなにやら製作中。

 

 出来上がりを見せてもらったら「ハローキティちゃん」でした。

 

 「あ~可愛いですね。写真いいですか?ドングリとか良く見つけられましたね?」って聞いたら

 

 『昨年の秋から準備していました。』ってさ。

 

 その後山頂の人はどんどん向こうに下山されて残ったのはこの2人さん。

 

 右の半袖のおじいは75歳なのに「唐木峠」から1時間40分で登って来られたそうです。

 

 時間が余ったので自分が登って来たコースを途中まで散策して来たそうな。

 

 いやー、75歳でも足腰が丈夫ですねー。

 

 3人で山の話から「ホタルイカ」の話へ。

 

 「ホタルイカすくいが14日(水)の深夜から始まったようですよ。」って言ったら、あのおじいが

 

 『わしゃホタルイカが大好きなんじゃよ。どこでどうやって獲るんだ?』って聞くからいろいろ教えてあげました。

 

 13時に下山する予定が30分も話し込んでしまって13時30分下山開始です。

 

 もちろんこっちに下山するのは自分だけですが。

 

 自分の足跡の他におじいが往復した足跡。

 

 帰りはまともに直射日光が当たって暑いったらありゃしない。

 

 おじいはブナ林で引き返したようでここからは自分の登って来た足跡のみです。

 

 このあたりで左足のスノーシューに違和感を覚えたのですが何だか良く分からない。

 

 なんかプランプランする感じなんですよ。とりあえず下ってからチェックしようっと。

 

 ヤセ尾根の下り。両側は切れ落ちれています。このくらいの下りになりとスノーシューは滑ってこけるんですよ。

 

 「南砺市のへそ」まで下って来ました。なんかね、向うにも尾根が続いていて下れそうだけど・・・どこに着くんだろう?

 

 デジタルマップを見たらトンネル上を下って行けそうな気もする。

 

 けれど今日は朝来たコースを戻ります。

 

 ここで直登コースに移動。このまま赤線を下っても良いのですが「朴木峠」から先がかなり怖くなります。

 

 直登コースの右下に夏道があるのですがこんな斜面をトラバースするのでかなり危険です。

 

 あれを登り返し。

 

 「んしょ、んしょ。」

 

 登ったらあとは下るだけ。

 

 ここで夏道に合流です。

 

 「立石」までは45分。

 

 「石畳」までは50分でした。

 

 正面に「たいらスキー場」が大きく見えて来たらあと少し。

 

 朝の急な斜面の下りで左足のスノーシューがズレてしまう。

 

 チェックしたら固定のバンドが切れてしまったのかプランプラン。

 

 「あ~まだ5シーズンほどしか使用していないのにもうダメか。また出費やな。ほんと次から次へと。」

 

 スノーシューが切れ落ちないように慎重に下って14:35 登山口到着。

 

 ここから駐車場まで15分ほどの登り返しす。

 

 駐車場に着いたらやっぱり誰も居ませんでした。

 

 駐車場までのログは最後がGPS途絶えて直線に。

 

 「高落場山」のログ。

 

 

 

 約2年振りの冬の「たいらスキー場」前からの「高落場山」でしたがこれはこれで楽しかった!!

 

 トレースは全くないし人も居ないので静かに雪山ハイキングを楽しめました。

 

 スノーシューをチェックしたら裏側のここのナットが緩んで無くなっていました。

 

 でもボルトは表側に残っていたのでナットを付ければ直りそうです。

 

 スキー場前から国道に向かうとさっきの「南砺市のへそ」から下って来る尾根が見えてあそこに出るみたいです。

 

 でもそこは「五箇山トンネル」の真上なのでそこからどうにもならんのですわ。

 

 

 駐車場でミルクティーを飲んでしまったのでコーラ(108円)を購入。

 

 「福光町」内に入ってもまだ雲はどこにも無くて、気の早い上弦のお月さまが昇っていましたよ。

 

 

 

 山之介

 

 

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