1月10日(日)

 

仕事の関係上,

教育に係わって,これまで様々な講師の話を聞き,

自らも教育書を読む,調べる等して,研鑽を積んできた。

 

小学校では,今年度から新学習指導要領が施行されたこともあり,

「各教科の見方・考え方を働かせること」や,「子どもたちに必要な資質・能力」に関しての意見交換が,識者を中心にあらゆるところで展開されている。

 

「見方・考え方」って,自分の言葉で語るとしたら,どう説明するだろう。

「資質・能力」も同様。

 

識者の言葉でも本の受け売りでもない自分の言葉で,自分の経験から,この2つを論じることに今日はチャレンジしてみたい。

 

私は,小中高とバスケをしていた。

ポジションはガードで,当時,世代の一つ上には田臥勇太選手がいた。

田臥選手のアシストは,「そこに出す!?」「よく見てるわ!」と思わず声が出るようなアシストだった。

アシストだけではなく,ゲームメイクや,自他の生かし方なども学ばせてもらった。

コート上ではなくテレビ画面越しではあったが,私のガードとしての「見方・考え方」は,今思えばこういうところから育まれたんだと思う。

 

大学生のときはラクロスをしていた。

初心者で始めて,少しずつ力をつけていったが,海外の大学の試合のビデオや,関東大学リーグのビデオなどを取り寄せて(懐かしい・・・),研究していた。これも,今思えばラクロッサーとしての「見方・考え方」を育むものであった。

 

「資質・能力」とは何か。

私は,「センスと力量」であると思う。

39歳の,今の時点では。

 

田臥選手の「資質・能力」は,当時,群を抜いていた。

それは,他の選手よりも「見方・考え方」が育まれていたからではないだろうか。

では,どうやって彼なりの「見方・考え方」が育まれたのか。

推測だが,きっと幼少期から人の何倍も練習し,研究し,トライ&エラーを繰り返して,自身の「見方・考え方」を更新していったのではないだろうか。

その結果として,センスと力量が,「資質・能力」が身に付いたのではないだろうか。

 

田臥選手とは比べものにならないが,私自身のバスケ・ラクロスの経験も,同様のことが言える。

大なり小なり,自身の「見方・考え方」の働かせ具合で,「資質・能力」は決まる。

 

こんな風に考えると,小学校の各教科における「見方・考え方」と,これからの時代に求められる「資質・能力」の関係性が,なんとなくわかってきた。

 

なぜ,学習の中で児童が「見方・考え方」を働かせる必要があるのか。

45分の学習の中で,本当に児童が「見方・考え方」を働かせているのか。

そもそも,児童に身につけさせたい「資質・能力」とは何か-。

 

 

以上,自身の経験から言葉で整理してみると,幾分かはすっきりしました。

あくまで,持論です。

 

機会があれば,今度は大好きな「スラムダンク」で,「見方・考え方と資質・能力」を論じてみようと思います。