1月22日(土)


休日、特に土曜日は本当に心が落ち着きます。

平日は、小学校で毎日何かと頭を使っていますから。


今受け持っているクラスも、早いものであと40日を切りました。

一人でも多くの子どもたちに「先生が担任で良かった」と、思われたい自分がいます。

3学期も、学期末業務が想像以上にあるでしょうけど、あまり力まずになんとか乗り切りたいと思います。


小学校で働きだして学んだことの一つに、「疑う」ことがあります。


他校の公開授業を見に行く時でも、

その授業を見る前に、同僚の先生方から、

「授業を見た後は、必ず質問した方がいいよ。」と言われます。


「他の先生の授業を見て『すごい』『勉強になった』じゃ、お客さんになっているだけで、結局自分の力にはならないから。」


そしてこう言われます。

「伸びる先生は、必ず質問する。そして、自分の意見を言う。」


『なぜ、あのタイミングであの資料を提示するんですか』 

『あの発問の意図は何ですか』 

『どういう意図やねらいがあって、子どもたちにあの発言をしたんですか』


小学校の公開授業の後の協議会は、

授業者に対して、たくさんの質問がなされ、そしてたくさんの意見が届けられます。


同僚の先生方からのアドバイスのおかげで、

あと、自分で度胸や自信をつけたいという思いもあって、

僕も、公開授業に行ったら必ず質問しようという意気込みで、これまで何度か質問してきました。意見はまだ言えていませんが。


「なぜ」の視点、名付けて「なぜのゴーグル」をもつことは、仕事をする上ですごく大切だと痛感しています。

性格上あまり疑うことをしないし、普段あまり疑問をもって過ごしていないので、このままじゃいかんと、危機感ももっています。


小学校の学習は、「なぜ」だらけです。


なぜスーパーマーケットのお肉のコーナーは店の一番奥にあるのか

なぜ八女市星野村のお茶は10年連続全国1位なのか

なぜ消防署の人達は火事の現場に早く駆けつけることができるのか


上に挙げているのは全て社会の学習ですが、

先生がまず「なぜ」をおさえておかないと授業ができないし、

子どもたちも「なぜ」をもたないと、学習が始まりません。


僕の好きな作家である村上龍さんのエッセイやネット番組「龍言飛語」を見ても、龍さんは「なぜ」を常にもっていて、

自分の意見も妥協なく言っていて、尊敬の目で見てしまいます。

新作の「歌うクジラ」、「半島を出よ」、「希望の国のエクソダス」などの小説でもそうでしたが、

龍さんの作品からも、「なぜのゴーグル」をもつことを再三教わりました。


自分が対象に対して全力で取り組めば取り組むほど「なぜ」の深度は深まると思っています。

ラクロスもそうだけど、研究していればしているほど、上手な人に質問する時に、深くて、突っ込んだ話ができる。


そう考えたら、今の自分は、まだまだ浅い。


視野を広くもつことは忘れることなく、

もっともっと「なぜ」をもって、自分の仕事の知識や技術を深めていきたいと思います。