今、西日本新聞朝刊では、「新聞記事~それからの物語~」という特集が連載されています。


これは、過去に新聞記者が特定の人物を取材し、それからその取材した人物が現在どうしているか、過去と現在の間で取り巻く環境はどう変わったのかを、当時のことを回想しながら書く記事で、ヒューマンドキュメント好きの僕にとっては、すごく惹きつけられる内容です。


「それからの物語」って、新聞で紹介される特定の人だけの話じゃなくて、誰にでもあると僕は思ってます。


僕のラクロスの後輩で、今チームの主将を務めている大学4年生の後輩は、昨年リーグ戦中に膝の大怪我をしました。

車で試合を見に来ていた僕は、彼を近くの病院に連れて行きました。


その後、松葉杖をつく彼と共にグラウンドに戻り、彼は「今季絶望」の旨を同期の仲間達に伝えました。十数名いる同期の仲間のうちの一人が声をあげて号泣した時の姿は、あまりに胸が痛くなって、今でも忘れられません。


その後彼は入院し、長期のリハビリを経て、フィールドで走り回る日々に復帰しました。

そして昨日。自身の引退がかかる大一番の試合で、主将の彼は先取点を取りました。試合も、勝ちました。

僕にとっては、誰よりも彼のゴールを見たかったし、ここに「それからの物語」を心の中で描いてしまいます。


そして、もう一人。


この方は、昨年6月に仕事の取材でお会いした、女子サッカー・なでしこリーグ2部に所属する福岡J・アンクラスの選手。

http://ameblo.jp/enjoysmilesimple1222/entry-10106229495.html

U-18日本代表に最年少の14歳で選ばれ、U-19アジア大会でもDFの柱として代表チームを引っ張り、そして今シーズン、彼女は弱冠20歳にしてチームの主将となりました。


取材した時は成人式も終えてない女子らしく、あどけなさとかわいらしさも垣間見えましたが、グラウンドに立つと一変。男子顔負けのスピードと当たりの強さを見せてくれました。


普段は、どこにでもいる女子大生。授業が終わったら、プロ並の意識でグラウンドに立つ、サッカー選手。

Jリーグと同じで、遠征も多く、二足のわらじも多忙を極めてることと思います。


昨日17日(土)の西日本新聞夕刊にも大きく取り上げられていますが、なんと、今日18日(日)に春日公園である一戦が、1部昇格のかかった大一番なのです!


今日の試合は観戦しに行きますが、サッカーの展開うんぬん技術うんぬんよりも、その選手が、どんな姿勢でチームを牽引しているのか、追い込まれた局面でどんな言葉をチームメイトに投げかけて鼓舞するのか。


それこそ彼女の求心力や人間力にフォーカスし、自分の中での「それからの物語」を描きたいと思います。