今日は終戦の日。


お盆ということもあり、戦争で亡くなった方々だけでなく、様々な理由で命を落とされた方々の冥福をも祈った。


戦争で命を落とされた方々はもちろん、何十年も前の8月12日に日航ジャンボ機墜落事故で命を落とされた方々、去年福岡県海の中道大橋で命を落とした3人の子ども達・・・、新聞記事でその壮絶さを目にする度に、自分自身がどれほど幸せかが身に染みてわかる。


僕はノンフィクションの小説や映画も好きで、戦争をモチーフにした映画も多く見た。

代表的なものは、「男たちのYAMATO」「硫黄島からの手紙」「俺は、君のためにこそ死ににいく」。


特に、「俺は、君のためにこそ~」の終盤のシーン。窪塚洋介演じる日本兵が血だらけになりながらも、米兵の攻撃をかいくぐりながら米艦隊に突撃した、あのシーンは忘れられない。


昨年の9月。僕は休日を利用して、海の中道の事故現場に出向き、お菓子を供えて手を合わせた。

新聞に載ったお母さんと戯れる子ども達の笑顔と、事故現場の傷跡。

子ども達と御遺族が、かわいそうでならなかった。絶対に繰り返してはならないと思った。


先日の佐賀高校総体。ある高校の新体操部を、3年ぶりの全国制覇に導いた選手がいた。

神崎清明高校新体操部に所属。3年間レギュラーにはなれなくとも自らムードメイクをし、後輩達に礼儀の指導をもする、後輩の面倒見のいい部員。生徒会長として「一人一役運動」の先頭に立ち、全国の選手達へ送る「勾玉づくり」の指揮も精力的に取っていたそうだ。

寺崎令さん(享年17)。大会直前、吉野ヶ里の国道で交通事故に遭い、命を落とす。

「寺崎先輩の分まで頑張るんだ。」「令、やっとここまで来た。しっかりやるけん見ておけよ。」

神崎清明高校新体操部は、新体操男子団体の種目で見事、3年ぶりとなる全国制覇を果たす。


「生きる」「何不自由ない日々を過ごす」ことの尊さを、考えさせられました。


ずっと続いてきて、今がある。

歴史があって、今に学び、未来に託す。


今日は、様々な理由で命を落とされた方々一人一人に「感謝」して、実りある日にしようと思います。


-今日の「ひと」-

山崎豊子(83)

職業:作家

1924年大阪市生まれ。京都女子大国文科卒業後、毎日新聞社学芸部に勤務。

当時学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。58年「花のれん」にて直木賞受賞後に新聞社を退社し、作家生活に入る。

主な作品に「白い巨塔」「不毛地帯」「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」「大地の子」など。

現在、1972年に起きた沖縄返還密約をめぐる「外務省機密漏洩事件」で職場を追われた毎日新聞記者・西山太一さんを主人公にした作品を執筆中。

彼女の尋常ではない取材力と握り締めるペンは、近い将来、必ずや混沌とした時代へのメスに変わる。