久しぶりにハセガワのVF-1を作りたい② | 自由に楽しく大雑把にプラモデル

自由に楽しく大雑把にプラモデル

感性の赴くまま楽しくプラモデルを作っています。
大雑把な性格なので、超絶作品は来世で作ることにしています。


それではハセガワの1:72 VF-1EXを作っていきます。

エアモデルのセオリーや1:72VF-1の定番工作を踏まえ、できるだけ丁寧に作っていきたいと思います。

できるだけ丁寧に。
これが苦手で、どうしても終盤にダレてしまい、また終わりが見えてくると次のキットのことで頭がいっぱいになり、「まぁ、いいか」といつも大雑把な作品になってしまいます。

模型誌に掲載されているプロの作例や、ネットで拝見する作例を見るたびに、最後まで丁寧に丁寧に作業する人って本当に尊敬します。

とはいえ、プラモデルの楽しみ方は人それぞれ。
組み立てただけのパチ組みでも、バリバリ改造でも、はたまた組み立てずに箱を眺めるだけでも、その人とプラモデルだけの物語がある。

そんな包容力もプラモデルの魅力だと思っていますので、僕は僕なりの作り方でプラモデルと添い遂げたいと思います。

と、いまのうちにアラが出る言い訳をしてみる..



【開封の儀】
箱から中身を出します。

40年弱プラモデルを作っていても、この瞬間はいつもワクワクします。

HGクシャトリアのような、大きな箱にランナーがギッシリと詰まっているようなプラモデルは、箱を開けて中を見て、「いつかはクシャトリア」と呟きながら、そっと箱を閉じます。




全てのパーツが眩しいぐらいに、まっしろ。

塗装前提なので構わないのですが、白い成型色ってパーツの状態が把握しにくいんですよねぇ..
グレー一色にしてもらいたいものです。




EX型ならではのレジン製のコックピット。

コックピットユニットと、ディスプレイユニットの2パーツ構成で手間もかかりそうにないです。
そして造形は極めてシャープ。

このクオリティのレジンパーツなら、少々のお値段アップも我慢できるってモンですよ。


デカールはハヤテが搭乗したブルーの機体と、ミラージュのレッドの2色が再現できるようになっています。

ハセガワのデカールは発色が良く、強度もあり貼りやすく、とても使いやすいと思います。



【コックピット&機首】
今回はエアモデルのセオリーとして、コックピット及び機首からはじめます。


VF-1の機首は、ランディングギア(前脚)の取り付けを兼ねたコックピットの底となるバスタブ構造のパーツを挟み込み、左右の機首パーツを貼り合わせます。




1:72 VF-1は、この噛み合わせが悪くガッツリと隙間が空いてしまいます。

ネットの作製記事でも対処方法が散見されますので、僕が過去に手にしたものと今回のEXだけが運悪くということではないのだと思います。

たいして調整せずに無理やり接着剤で貼り合わせると、完成後にパカッと開いてしまうこと請け合いなしです(経験済み)。




ということで、1:72 VF-1の定番工作として、バスタブパーツの側面(写真の赤部分)を軽くヤスリをかけ、現物合わせで貼り合わせ具合を確認しながら調整します。




ちょっと隙間があるように見えますが、クランプしてテンションが掛かっているためであり、手で貼り合わせるとピッタンコです。




レジン製のディスプレイユニットをどうやってくっつけるんだろうと思っていましたが、組み立て説明書ではなんとキットのディスプレイ部分(写真の赤部分)を切り取って取り付けるとのことです。

デザインナイフで慎重にギコギコと切り離します。

いままで何度このテの作業中に刃が滑って手を切ったことか..




手を怪我することもなく、うまく切り離せました。

ヤスリで切り跡をキレイにしておきます。




ディスプレイユニットとコックピットユニットを取り付けるとこんな感じです。

カッコいい。
ミラージュ教官殿を乗せたくなります。


ディスプレイユニットとコックピットユニットは最後に組み込むことができそうなので、この時点では接着せずにバラバラで塗装することにします。


この後の作業でも同じですが、全てのモールドを掘り直します。

特に合わせ目を跨ぐようなモールドは、合わせ目を消す作業で消えてしまわないように少し深く掘り直します。

一度モールドが消えると再度掘り直すのは手間がかかりますからね。
既にあるモールドを掘り直す方がラクチンです。



【ベクタードノズル】
バトロイドで足部となるベクタードノズルは、メインエンジンに挟み込む構造であり、後ハメは難しいので先に塗装します。




成型上仕方がないと思うのですが、裏側にショットピン跡と軽くバリがあります(写真の赤部分)。

軽くヤスってバリを削り、溶きパテでショットピン跡を埋めます。

写真のような3㍉厚のプラ棒に紙ヤスリを貼りつけて処理しています。




メインエンジンとなる片側4パーツです。

ここは慣れていないと組み立て方が分かりにくく、また組み立てる際も接着する順番を工夫する必要があります。

パーツの番号が分かると説明書を見ながらスムーズに作業が進めることができるため、パーツを切り離した段階で裏側にパーツ番号を書いておきます。



【エアインテーク】

エアインテークの内側はホワイトで塗装するよう指定されていますが、接着すると塗装しにくいので、接着前に塗装します。

ここにもショットピン&バリがありますので、ヤスリとパテでキレイにしておきます。



【胴体】


胴体下側の後縁(名前が分かりません)は凹みにパーツを貼る構造ですが、完成後もチラっと見える部分にショットピン跡があるのでパテでキレイにしておきます。



【合わせ目消し】
このタイミングでなくてもよいのですが、いつもこの第一工程で合わせ目消しが必要なパーツを処理しています。



主翼は片側にバリ(写真の赤部分)があるため、そのまま貼り合わせると隙間が生じます。

ヤスリの上でパーツを軽く擦ってバリを取り除くことでピタリと貼り合わせることができます。




左からバトロイド時の前腕(飛行機での部位名が分かりません)、メインエンジンの一部(バトロイド時の太腿)、頭部、ガンポッドです。


このキットは貼り合わせの位置を固定する役割を持つダボが肝心なところに無い(又はあっても緩い)パーツがあります。

こういうパーツはいつものように接着後にクランプで固定していると、徐々にクランプの挟む力によりズレてしまい、乾燥後に気付いて泣く泣く修正ということがあります(経験済み)。

なので、仮組みとパーツの確認を入念に行い、クランプしてもよいパーツと、クランプしてはいけないパーツを見極めることが大事だと思います。

クランプしない方がよいと判断したパーツは、接着前に特に擦り合わせ作業を入念に行い、力をかけなくてもピタリと貼り合わせることができるよう調整するとスムーズに作業が進むと思います。



【一次塗装までの工程が完了】
久しぶりに1:72 VF-1を作り始めて、がむしゃらにVF-1を作っていた頃の気持ちや失敗した経験を思い出し、楽しく作業しています。

少し手のかかる箇所もありますが、その分「プラモデルを作っている感」が大きく充実しています。

思えば、エアモデルのセオリーもそうですが、仮組みや擦り合わせ作業の重要性を教えてくれたキットでもあります。


模型誌のhow to記事もそうですが、ネット上での先人たちの歩みも大いに参考にさせてもらいました。

今回のVF-1の作製をきっかけに、当時参考にしていたサイトを記憶を辿って探しましたが見つけることができませんでした。
もしかしたら閉鎖されたのかなと寂しい気持ちになりました。


色んな意味でハセガワのマクロスシリーズは、僕に大きな影響を与えてくれたプラモデルだなぁということを実感しました。


ここまで読んで頂きありがとうございます。

次回もよろしくお願いします。