【作業環境という名の聖域(サンクチュアリ)】
自宅である程度本格的にプラモデルを作る人は作業環境にもこだわっているように思います。
僕の場合は、幸いにも家族が僕の趣味を理解してくれているので、自宅の一角にプラモデル作業環境を設けることができました。
アパート暮らしの時は塗装もできずにガンプラをパチ組みするしかできなかったので、かなり恵まれた環境だと思っています。
今回は僕が毎日作業している環境をご紹介したいと思います。
【作業環境】
こちらが作業環境の全景です。
作りつけの机の中央付近に塗装ブースを置いています。
この塗装ブースは、脱臭・集塵機能を兼ねているので、塗装以外にもほとんどの工程をこの箱の中で作業します。
よって、この塗装ブースを中心にして道具を配置しています。
【椅子】
色んなプラモデルを取り扱った個人サイトでも言われていますが、最も大事なのは椅子だと思います。
集中力を損ねることなく作業効率を高め、長時間座っても体を傷めないように椅子にはこだわっています。
この椅子に座ってキャスターで少し移動すれば・手を伸ばせばあらゆる道具や素材に手が届く配置にしています。
【椅子に座った正面】
机の上は必要最低限の物しか置いていません。
本職の仕事でもそうですが、僕は机上には何も置かず”必要な時に必要な物を持ってくるスタイル”です。
プラモデルを組み立てる時などは、パーツ数にもよりますが広いスペースが欲しいので、このスペースにランナーを広げて組み立てていきます。
DIYで余った木材を活用し、組み立て説明書・パソコン・スマホを立てかけるイーゼル付きの台を作り、椅子に座った状態で最も見やすい高さ・角度に調整しています。
台の上にはゴミ箱・アルコールティッシュ・卓上掃除機を置いています。
塗装ブースの側面には、ニッパー等の使用頻度の高い工具類をかけています。
【塗装ブースの左側】
引き出しには素材類を入れています。
上段はデカール等、中段はプラ材等、下段はジャンクパーツやアフターパーツという風に、作品の中に組み込む素材をカテゴライズして収納しています。
右のプラモデルの箱は作りかけのキットが入っています。
モデラー御用達の山善の食器乾燥機と、金魚の水槽で作ったディスプレイケースを置いています。
山善の食器乾燥機は底面をくり抜いてBBQ網を敷いて使いやすく改良しています。
【塗装ブースの右側】
塗装ブースの右側には、9つ×2台=18にも及ぶ引き出しの中に、工具やパテ・塗料といった素材ごとに収納しています。
この引き出しはニトリで購入し、奥行きの浅さの割には収納力があり、何かと種別ごとに収納したくなるプラモデルの道具入れに重宝しています。
当初は1台で運用していましたが、あまりに便利なため2台目を購入しました。
置き場所と資金さえあれば、あと2台ほしいぐらいです。
【机の下】
塗装ブースの直下には、うすめ液やツールウォッシュ、ペイントスタンドなどの使用頻度の高い道具を収納しています。
この箱はコンプレッサーが入っている防音ボックスです。
防音ボックスの構造は、約2㌢の厚みの木材で箱組みし、更に内壁は吸音シートを貼り付け、コンプレッサーを載せる底面にはゴムシートを置いています。
所有しているコンプレッサー はピストン式のため作動音は大きめですが、この箱の中に入れておくと僅かな作動音が聞こえる程度です。
その代わりといってはナンですが、内部はかなり高温になります。
一度コンプレッサーが自動停止したことがあり、触ってみたらビックリするぐらいに熱くなっていました。
僕の人生で、手で触れた金属の中で最も熱かったと思います。
それ以降は、こまめに休ませて蓋を開けて冷ましながら使用しています。
危ないので、静かなコンプレッサーを使用した方が良いと思います。
現在のコンプレッサーが壊れたら、多少エア圧が落ちても静粛性の高い物に買い替える予定です。
そんな人はいないと思いますが、真似をする場合は自己責任でお願いします。
写真のオーブンはスカルピーを焼く際に使用します。
結婚式の引き出物のカタログでもらいました。
【壁】
壁がデッドスペースにならないように、使用頻度が高いけれども嵩張るため収納しづらいティッシュ類や、背が高くて引き出しに入らないような道具を収納しています。
【感想】
プラモデルは、一度道具を揃えてしまえば(イニシャルコスト)、あとはキットや消耗品程度の出費なので(ランニングコスト)、意外に安価な趣味だと思います。
僕の場合、ランニングコストは月に5,000円程度です。
しかし、案外この”道具”というのが厄介で、日進月歩で進化していくプラモデル工具やマテリアルが次から次へと欲しくなってしまいます。
しかも、キット以外は使い切らずに余っていくので、収納場所が必要になり、次に使用する際の利便性を考えると、カテゴライズしてすぐに取り出せる引き出しが..と際限がなくなってくるわけです。
このあたりは、自分のプラモデルのスタイルやしがらみの中で許容されている範囲などを総合的に考えて設定する必要があると思います。
いずれにせよ、「あ~こっちの引き出しにはパテを入れとこうかな」とか「次は何を作ろうかな」などと悩みながら、今日という日もプラモデルを作ることが出来る人生が幸せだなぁと感じています。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。