障がいのある子どもの放課後活動を考える会・長岡
設立について
趣意書
障がい児にとって放課後活動の役割は非常に大切です。
集団的な遊びや文化・スポーツ活動などを通じて様々な経験を積み重ね、指導員や他の子どもと関わり合う中で子どもの成長・発達を豊かで確かなものにしてくれます。
また保護者にとっても様々な理由から働かなければならない場合が増えており、特に母親については心身の疲労の軽減の為、安心して子どもを預けることができる場所の確保が必要となっています。
上記について長岡市では、障害者自立支援法に基づき、主に「日中一時支援」と「移動支援」が行われてきました。
しかし、日中一時支援はあくまで預かり目的であり、ほとんどが大人の障がい者に混ざってスペースを使用することから、児童が安心して過ごせる場所にはなっていません。
また、移動支援はあくまで余暇活動の位置づけの為、児童や家族の希望で公共の交通機関を利用して移動を行い、決まった活動場所がありません。
上記の問題点を解決する為、平成24年4月から児童福祉法に基づく「放課後等デイサービス事業」が始まりました。
しかし、制度が初まって間もないこともあり、まだまだ量・質ともに十分とはいえないようです。
もちろん、通常の学童保育(放課後児童健全育成事業)において、障がいのある子どもの受け入れが一層進むことも大切です。
ただし、比較的障がいの軽い子どもは可能でも、障がいの重い子どもや中・高校生のニーズには対応しきれません。
法整備が少しずつ進んでいるにも関わらず、放課後デイサービスが充実していかない原因として、具体的にどれくらいニーズがあるのか行政機関や民間の事業所に伝わっていない 現状があると考えられます。
また、昨今は個人情報保護法により、それらの把握が一層困難になっていることも要因の一つと考えられます。
そこで様々な障がいのある子どもを育てる保護者と賛同者が合同で本会を設立し、先ずは次のような行動を行うことを提案させて頂きます。
①様々な親の立場から意見・情報交換を行う。
②調査(地域ニーズ・他の市町村などで行っている放課後等デイサービスについて)
会としてデータや意見がまとまった段階で、長岡市・新潟県の行政に携わる方や教育・療育関係者の方々と情報交換を行い、制度の充実に向けて一緒に障がいのある子どもの支援を考えていけるようにしたいと考えております。
以上、設立の趣意にぜひご理解を頂き、多くの皆様からのご参加とご協力とをお願い 申し上げます。
2013年1月26日
障がいのある子どもの放課後活動を考える会・長岡 代表 田邉 香織