新型コロナウイルス感染症拡大の中、
ゴールデンウイークが終わろうとしています。
長岡市内の小中学校では、5/13から分散登校で再開されるとのことで、
学校に行ける喜びを親子で感じているところです。
細かなスケジュールは本日時点ではまだ明らかになっていませんが、
easでは学校再開にあたり、会員にアンケートをとり、
以下のようなお願いの文書を
教育委員会や支援学校に提出させていただきました。
(県立聾学校にも同内容の文書をお送りしました。)
特別な支援を必要とする子どもたちが心身ともに健やかに生活できるよう、
これからも私たちにできることに取り組んでいきます。
(以下、長文で失礼いたします。)
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2020年5月6日
長岡市教育長 様
長岡市立総合支援学校長 様
長岡市立高等総合支援学校長 様
障がいのある子どもの放課後活動を考える会・長岡
代表 田邉香織
新型コロナ対策における障がい児の休校対応について (お願い)
拝啓 新緑の候、益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。 また、日頃より 障がい児教育へご配慮 をいただき厚く御礼を申し上げます。
さて、新型コロナ感染症対策におけるこの間の2度の休校対応について、私ども 「 障がいのある子どもの放課後活動を考える会・長岡 」 では 特別支援学校・学級に児童・生徒が通学する会員保護者より 多くのご意見をいただきました 。 ご多用のところ誠に恐れ入りますが、今後の市内の小中学校・特別支援学校再開 、 及び再度の休校が発生 した場合に下記の内容について関係する皆様へのご周知とご配慮をいただきたくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、今回の長岡市の学校再開に向けた前向きな対応に改めて感謝を
申し上げるとともに、当会でも障がい児の安全を前提としつつ、その中でできる最大限の発達支援について皆様と共に考えていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
敬具
記
アンケート実施の概要
目的:緊急事態宣言を受けての臨時休校における会員とその障がい児童の実態調査
方法:2020年5月3~5日 の間に登録メールにてアンケートを配信
結果:全会員80名 の内、 25 名 が回答を返信
その結果を要約し、以下にまとめさせていただきます(詳細は別紙参照)
1.可能な範囲での登校を許可してほ しい。
休校について障がい児はその特性から 一般健常児とは違った配慮が必要であり、
学校の代替となる手段が限られる。また、常に支援が必要となることから休校は保
護者の負担が大き い。
2.感染症に対して特別な配慮 をお願いしたい 。
基礎疾患等、体力の弱い児童も多いことから送迎、授業の全てにおいて感染予防
対策の徹底が必要。場合によっては家族の希望による登校自粛も選択肢であるこ
との提示も必要。
3.早めの情報発信をお願いしたい。
臨時休校にあたって保護者は福祉サービスや自身の仕事など様々なスケジュール
調整が必要と なる 。
以上
<別紙~新型コロナウイルス対策における障害児の休校対応について、2020.5.6>
以下に、今回のアンケートで会員から寄せられた意見を記載します。
1.可能な範囲での登校を許可してほしい。
①県から緊急事態宣言中も営業を続けるように指示のあった職種の中には、障害児
通所施設が含まれていた。利用者の生活リズムを崩さないように、家庭の負担が増
えないようにという配慮からだと思われる。特別支援学校・学級の休校判断の際も
同様に考慮してほしい。
②市内で休校判断する場合、支援学校・学級は放課後等デイサービスよりクラス当た
りの人数も少ないため感染リスクが少ないと思われる。一般の小中学校を休校とし
た場合でも、分散登校なども含めできる限り休校を回避していただきたい。
③障がい児にとって、学校生活は学習の場であるだけでなく基本的生活習慣を身に
つけ、様々な体験や経験をする貴重な時間である。また、それらに空白が生じた場
合に元に戻すことが難しい。
④オンラインなどの自主学習は多くの障がい児にとって非常に困難。
⑤自粛の意味を理解できないことや、自主的に何か遊びや活動を出来るわけではな
いので、常に支援者の関わりが必要なため、休校中の保護者負担が大きい。
⑥放課後等デイサービスなどの福祉サービスの利用も自粛を呼びかけられ、追加利
用は難しく外出の選択肢が少ない。
⑦学校での児童の預かりについて、総合支援学校の場合「放課後児童クラブに登録
のない小学1~3年」となっているが、放課後等デイサービスや日中一時支援など
の福祉サービスに登録しているからといってお任せしすぎるのは限られた職員で運
営する事業所に大きな負担をかける。また、高学年になっても1人で過ごすことは難
しいため、学年を限定せず学校で預かっていただけるようにしてほしい。
⑧やむを得ず再度の休校となる場合でも、個々の課題を提示し、分散した登校日を設
けたり家庭訪問したりするなど、きめ細やかな配慮をしてほしい。
⑨支援学校・学級で分散登校を導入する場合、保護者や放課後等デイサービス事業
所に送迎に関する混乱や対応困難な状況が生じないよう、登下校時間の調整を入
念に行ってほしい。
2.感染症に対して特別な配慮をお願いしたい。
①学校再開にあたっては、感染予防についてどういった配慮、消毒や授業形態など
の工夫をされるのか保護者にも具体的な説明がほしい。
②基礎疾患のある児童・生徒については個々の状況に配慮し保護者と相談しながら
登校させてほしい(たとえ、分散登校になり回数が減っても)。
③感染に不安があり欠席したい家庭もあるため、選択肢の1つとして自粛もあること
を提示してほしい。
3.早めの情報発信をお願いしたい。
①休校などを行う場合、子ども及び保護者のスケジュール調整が必須となるため出来
るだけ早く情報配信してほしい。
以上