お空にいった弟 | あなたの物語を応援する ささきまりこ の 『この空DAY』

あなたの物語を応援する ささきまりこ の 『この空DAY』

どんな人にも、どんな小さなことの中にも物語があります。
その物語が誰かの元気や希望、気づきにもなるのです☆

私は3人兄弟の長女です。
かわいい弟が2人。

小さい頃は3人でよく遊んでいました。
隣の空き地やすぐ近くの三角な公園で3人野球をしたり。
夕方には何故かひたすら走り続けたり。
冬はソリに2人の弟をのせてお散歩したり。

小さい時の写真をいろいろ見ていたら、兄弟仲良く遊んでいたことを思い出しました。

大人になってからは、それぞれの道を歩みはじめ、会うこともほとんどなくなってしまいました。
それでも私にとってはいつまでも弟はかわいい弟のまま。
離れていても弟たちの幸せをいつも願っていました。

そんなかわいい弟の一人・敦が6月29日の朝、天国へいってしまいました。

大好きな北海道と大切な奥さん、お子さん2人と離れ、つくばで約7年間一人で仕事を頑張っていました。

2005年から1日も欠かさずブログを書き続けていた弟。
倒れた当日の朝もいつものように何気ない日常が綴られていました。

そんな夏至の日に突然バタリと大きな音を立てて職場で倒れてしまった弟は、職場の人たちのおかげですぐに病院へ運ばれました。
脳出血ということで緊急手術が行われましたが、ICUで意識不明のまま1週間が経ち……
一度も目を覚ますことなく旅だってしまいました。

突然のことでまだ現実を受け入れられないまま、昨日つくばで行われた家族だけの告別式に向かいました。
家族だけのはずなのに、会場の前には何故かたくさんの人がいらっしゃいました。
単身赴任中だった弟の職場の人たちが次から次へとお別れに来てくださっていたのです。
お一人お一人弟の顔を拝みながら涙をボロボロ流してくださるその姿に、こらえていた涙が溢れ出てきました。

職場の皆さんがお帰りになった後、告別式が始まる直前まで、弟の家族である奥さん、お子さんたちはずっと棺のそばに寄り添っていました。

兄弟の中でも一番やんちゃな弟だったので、ずっと心配してましたが……
どれほどお仕事を頑張ってきて、こんなにもたくさんの愛をいただいてきたのだと感じました。

いなくなってから、知ることが多くて
 もっといろいろお話しすればよかった……
 大人になってからも子供の頃のように仲良く遊べばよかった……
と、あまりにも突然のことで、悔やまれることばかりです。

今年の秋には念願の大好きな地元北海道にようやく戻れるはずだったそうです。
意識が回復して元気になったら、お仕事よりも自分の好きなこといっぱいしてほしかった。

誰にでもさよならは訪れます。
でも突然のさよならは早すぎました。

弟と出会ってくださった方、今知ってくださった方、本当にありがとうございます。
弟が一生懸命にお仕事をしてきたことはきっと誰かの役に立ち、家族を大切に築いてきたことはたくさんの幸せや笑顔を生みだしてきたことでしょう。
いつも私のことを自慢や応援してくれた弟。
そんな弟を今度は私が自慢したいと思います。
すごいね!よく頑張ったね!!あなたと家族になれて良かったよ。
本当にありがとう。

どうか天国では穏やかにお過ごしください。

読んでくださった方、ありがとうございますm(__)m
皆様も、皆様の大切な方々も、どうか心も身体もお元気に穏やかに過ごせますように☆