さあ、張り切って、紹介20番目代を頑張っていきたいと思います!!
本日紹介するのは、満を持してのUniversity College(ユニバーシティ・カレッジ)です。日本人的には大学大学!的な名称で、ユニバーシティなのかカレッジなのかはっきりしろよ、って感じですが、これは本当にあるカレッジ名ですね。
なぜに満を持してかというと、このカレッジはオックスフォード三大最古のカレッジだからです。三大最古というのは、どのカレッジが最古のカレッジであるかということを、Merton College(マートン・カレッジ)とBeliol Collegeと主張しあっているからですね。「三大最古」については別の記事で語ってみたいと思います。
で、このカレッジは、伝説上?では、なんと西暦872年のアルフレッド大王に創設されたとか。なので。1872年に創設1000年祭を開催したみたいですね。アルフレッド大王は英国でも人気のある歴史上の人物で、バイキングのを撃退してその後のイングランド統一の基礎を築いたり、海軍を創設してバイキングを撃退したことで英国海軍の父と呼ばれていたりと、まさに大王と呼ばれるにふさわしい業績があります。
話を戻すと、さすがにアルフレッド大王に創設されたというのは伝説で、史実的には大司教ウイリアム・デュラハムによって1249年の創設されたとのこと。これも正確なところは分かっていないよう。これが本当だとすると770年以上の歴史をもつというとんでもなく古いカレッジですね。以来、様々な戦乱等を生き延びで今に至るという、まさにカレッジ中のカレッジ。「University」という壮大なカレッジ名にも名前負けしていない歴史を持ち合わせています。
(ちなみに、オックスフォード大学は、1096年にアカデミックな講義がなされたことが記録されているものの、創設の正確な時期は不明なようです。)
そして、歴史があるだけあって、関係者や卒業生も大物揃い!日本人にとって有名なのは、ビル・クリントン第42代大統領でしょう。それ以外にも、物理学で有名なスティーブン・ホーキング博士ですね。彼は学部時代はオックスフォードにいて、大学院からケンブリッジに移りました。オックスフォード時代はまだその後に発病するALSは発症しておらずボート部に在籍して活躍していたそうですね。そのほかにも、戦後にアメリカ陸軍参謀総長を務めたBernard W. Rogers氏もいます。さらには中世にも、オックスフォードの様々な建築物を設計したジョン・ラドクリフ氏も関係者ですね(ボドリアン図書館を建築)。このほかにも英国の首相やボツワナの大統領も卒業生だったりと、歴史の長さに恥じないだけの大物を輩出しているカレッジです。
というわけで、写真をば。
(入口)
オックスフォードのメインストリートに沿って入口があります。
(カレッジの後ろの道)
道の右側がこのカレッジの敷地です。
左側はカレッジ観光その1:Merton Collegeの敷地ですね。
また、この道沿いにあるカレッジの学生の卒業式の際に、その学生がこの石畳を歩くのが伝統だそう。
(カレッジの庭たち)
University Collegeはめっちゃ広いです。こんな広いQuad(庭)が2個もあります。
(教会)
1枚目は教会の入口です。大きいですね。
2枚目は教会側面の庭です。学生が飲食したり勉強したりしてます。
3枚目は教会内部ですね。綺麗に整頓されている雰囲気。
(学生寮)
University Collegeの寮内には寮スペースがいくつもありますね。
1つの街のような雰囲気。
(図書館)
雰囲気の良い図書館ですね。
ただ、歴史の古さに比してちょっとこじんまりした雰囲気。
(食堂)
食堂は、めちゃめちゃ広いかつ、すっきりしています。
(総評)
このUniversity Collegeは、歴史伝統において他のカレッジの追随を許しません。また敷地も広く、立地もメインストリート沿いかつ中心部へのアクセスも抜群です。所属する学生のQOLは素晴らしいものがあるでしょう。一方で、観光者がこのカレッジを観光するには年間3日だけあるOpen dayしかありません。その他で観光するには内部生に手引きしてもらうしかありませんね。ただし、そのカレッジまで行くのに迷うことはないでしょう。というわけで、観光のしやすさを「2」としておきます。
というわけで今日はここまで。ほいじゃ。