先日、御茶ノ水の順天堂で母の脳血流スペクトをとってもらいました。

通勤ラッシュの中、用心してかなり朝早くから出て初めての大きな病院での受診でした。

電車の中は窮屈でしたが、やはり大きな病院の手際の良さ、居心地の良さを感じました。

早めに終わってランチをして、ほっと一息。

午後はゆっくり過ごそうと、新御茶ノ水駅のホームへ向かいました。

エスカレーターを降りて、少し前を向いて歩いていたら、

向かいから小田急線直通の反対方向の電車がきました。

まだ、来ないねーと思いながら、後ろを向いたら、母がいませんでした。

 

「あれ?」

 

「まさか、今のに乗った??」

 

12:25発の向ヶ丘遊園行の千代田線。

とりあえず、ホームを見回し、急いで改札口へ戻りました。

駅員さんに母とはぐれたことを告げて、

身長、体形、服装、連絡先を伝えて、今行った電車に放送をいれられないかと聞きました。

しかし、むずかしいとのこと。

代わりに全体の駅にFaxをするので、連絡をお待ちくださいと。

 

お金もパスモも持ってない(私があずかってしまいました)ので、

改札は通れないはず、どこかで引き返すか、どこまでも行ってしまうか、

認知症の行動は読み取れません。

もしかして?と、とりあえずお茶の水の交番にも届け、

 

とにかくすべての駅に連絡してもらうしかない、と思い、

東京メトロ、小田急線、東武線、JR線・・・

捜索してもらいました。本当にお手数をかけました。

トイレにこもっているかも、とトイレにも声掛けをお願いしました。

 

お昼にはぐれてから、3時になっても連絡とれず、

いったん地元に帰り、地元の警察で捜索願いを出しました。

夕方になり、暗くなっても手がかりがありませんでした。

 

もう、どこかで弱っているかもしれない、と思いました。

もう一度、ひと駅ひと駅、私がシラミつぶしに探すしかないと思って、

おにぎりをつくって、リュックに入れて電車に乗ったとき、

電話がなりました。

 

渋谷警察からでした。

 

母は、反対方向に乗ったことに何駅かして気づき、

とりあえず降りました。(たぶん代々木上原か代々木公園)

改札に出て、駅員さんにはぐれたので待たせてほしいと伝えたが、

だめだったので、無理やり改札を出てしまいました。

そこから歩いて 歩いて 

歩いて 歩いて

ぐるぐるまわって

歩いて 歩いて

 

渋谷駅!にたどりつき、

 

渋谷駅で駅員さんにお金を貸してほしいといったら、警察に連れていかれました。

夜7時を過ぎていたと思います。

地元の警察で捜索願いを出していたので、渋谷警察にも伝わっていました。

首からかけていた万歩計は、なんと

 

24000歩⁉

母はさすがにぐったりしていました。

足がガクガク、歩くのはやっとになっていました。

 

もう。。。驚きとあきれるのと、、

一瞬でも目を離した私のせいでありましたが、

今後は手錠でもつけなきゃな、と思うくらいでした。

 

私もくたくたで、ぜいたくでしたが、タクシーに乗りました。

運転手さんも同情してくださり、

安心して夜景を見ながら自宅に帰りました。

すぐに風呂に入り、足をマッサージして、

寝ました。

 

言いたいことはいっぱいありましたが、

とりあえず、警察にも鉄道にも捜索願いの取り下げをお願いしました。

東京メトロさんからこんなお返事が・・・

東京メトロお客様センターです。

この度はお忙しい中、ご丁寧にご連絡をいただきまして、ありがとうございます。

お母様が見つかり、ご安心されたことかと存じます。

新御茶ノ水駅にも報告をいたしましたところ、大変喜んでおりました。

これからもお困りのことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

東京メトロ お客様センター

 

ほんとに涙がでるくらい、ありがたいお言葉でした。

いろいろお手数かけて本当に申し訳ありませんでした。

いつも安全に電車に乗せていただいてありがとうございます。

 

認知症の母からは、目を離さないぞと心に誓いました!

そして、ココセコムをつけることにしました!