母と暮らしてから4か月目になりました。
勢い込んで、認知症が治らないか?と探ってきましたが、
さまざまなことを学びました。
老人ホームに入っている間、
たんまり飲んでいた薬。
そしてその前にも、一人暮らしの間、
最寄りの駅近くにあった老人向けの病院でも、
血圧の薬や入眠用の薬、便秘薬、
さまざま飲んでいた母。
現在はいっさい薬をやめましたが、
その頃のツケが回ってきた感じがします。
やはりどれも、認知症になる原因であったようです。
そして、MCI(軽度認知症)の頃は、薬を飲む回数も
あいまいになっていたようです。
飲んだのに、まだ飲んでなかったような気がして、
何回も飲む。
睡眠薬などは危険です。
薬の管理もできていないなと感じていました。
そういった頭の調子や体調をごまかす薬を
いっさい止めると、本当の体の状況がもどってきた、
そう思います。
失禁の原因は、なんなのか。
それは、ヒザをまげて座るつらさだったり、
動作の遅さだったりもしますが、
やはり、認知症である前頭前野の影響があったのです。
勉強するうちに、個人個人の認知症の原因や、
病状は、ほんとうに様々で、複合されているんだなと感じました。
失禁ひとつとっても、
ヒザの痛み、むくみからくる動作の遅さ、
認知症からくる動作順序のまちがい、
パーキンソン症状による動きの止まり、
尿意を感じる神経の鈍り、
などなど。
母の場合は、これらが全部少しずつ原因となっています。
失禁を改善したいのなら、これら全部を手当していく必要が
あるのです。
でも、まあ、できる範囲でしかできませんが。
しかし、今できる最善を尽くすことは、
悔いの残らない選択であるだろうと思います。
昨日は母の誕生日でした。
79歳になりました。
まだまだ死ぬには若いと思います。
ですが、いつ不慮の事故が起こるかもわからないわけで、
そうなったとき、やはり悔いなしという笑顔でいて欲しいです。
できれば、認知症が改善した状態で、
しっかりトイレも一人で行けて、
人生を楽しんでいる状態でいたらいいなあと思います。
この頃、計算問題の答えを書くことやひらがな書きもむずかしいことがわかり、
一番やさしい、公文の学習療法の問題集を始めました。
これが、実にやさしい。
公文学習療法については、検索で動画を調べるとたくさん出てきます。
いろいろな老人施設で使われているのです。
そして、公文の数字盤も始めました。
まず、数字を思い出すことです。
子どもが小さかった時、とにかく数字を長く数えることをしました。
小学3年まで公文をやったけど、子どもが胃潰瘍になってしまい、
成績は良かったけど、思い切ってやめました。
そのころ、いやいやながらの公文をいかに楽しくおもしろくさせるか、が
母親としての私の課題でした。
そんな経験が、まさか、今、役に立つとは・・・
そして、今も当人が嫌がるようにやってはダメなのです。
楽しむように、やりすぎないようにやってみる・・・
子どもの教育も、高齢者の認知症改善も、似たようなものだな、
と思います。
一番必要なのは、楽しめる範囲でやること、
それに付随する、1対1の関わり、コミュニケーションなんだな。
そう考え始めたら、私も気が楽になりました。
目標は気楽にやること。
そしたら、うまくトイレ間に合いました。
実に、ふしぎな現象です。