ビジネスリーダーのための文章講座、講師の相島淑美です。

 

日本においてファンをつかみ、長く愛されるブランドストーリーに大事な要素その2です。

 

2) 善悪をはっきり決めすぎないこと

 

ドラマティックなストーリーでは

「悪人は悪人、善人は善人」とわかりやすく描く傾向がありますが

 

日本では、それはNGです。

 

たとえば、犯人捜しの2時間ドラマを例にとってみましょう。

思い出してほしいのは、

メインの犯人には必ず「同情の余地がある」こと。

 

悪人に見えたが、じつは悲しい理由があった、

じつは暖かい心をもった人だった、正義感だった、誰かを守ろうとして・・等々。

 

歌舞伎もそうですが、日本で愛されるストーリーにおいて、

善と悪の境界線は往々にして、きわめて曖昧です。

 

ブランドストーリーでも、明らかな「敵」を作らないほうが好まれます。

 

ストーリーの構成や書き方でいくらでも印象はマネージできますので、

少し工夫してみてくださいね。