押味先生とは先日参加した『第30回医学教育ワークショップ』で初めてお話しさせていただき、今回のレクチャーが実現しました

僕自身は今まで『医療通訳』に関して何ら知識を持ち合わせていませんでしたが、今回押味先生のお話しを伺って『医療通訳』というものが如何に奥が深く、またこれからの医療にとって有益なものであるかを知ることができ、大変勉強になりました

医療が『医師』と『患者』のcommunicationである以上、第三者である『医療通訳』に求められることは「何も足さない、何も引かない、何も変えない」ことで、あくまで『黒子』的でなくてはならないそうです

そんな医療通訳側からの視点で教えていただけたポイントはどれも、今後僕らが医師となって外国人の診療を担当する際、『医療通訳』を上手に活用するのに大変参考になりそうなものばかりでした

その他にも医療現場でも使える英語の『Colloquial Expressions(口語表現)』や『Oral Case Presentation』など医師である押味先生ならではのtipsも交えてお話しいただきました

『Colloquial Expressions』での個人的なお気に入りは「We believe it is the smoking gun for the disease.」という表現で、『smoking gun』とは「銃を撃った後に生じる煙」つまり「動かぬ証拠」の意味だそうです

という訳で内容盛りだくさんの楽しいレクチャーでした

『医学英語』や『医療通訳』と聞くと、「英語はちょっと...」という方や「ある程度英語はしゃべれるから大丈夫」といって敬遠される方もおられるかもしれません

しかし、英語がしゃべれない中国語、スペイン語圏の居住者が増えている日本の現状を考えると、押味先生のような方々の存在は全ての医療従事者にとって心強い助けとなるのではないでしょうか

日本人の患者さんとのcommunicationは真剣に考えるのに、「外国人はしょうがない」とならないために、「外国人に優しい医療は、誰に対しても優しい医療」という押味先生の言葉が非常に強く印象に残りました

押味先生、本日は貴重なお話しをありがとうございましたm(_ _ )m
[場所] 第二講堂
[参加メンバー] 猪原、上杉、加藤、菊野、児玉、東邑、中野、濱口、藤巻、松本、徳富
& special thanks to ケンドリック