『第22回 医学生のための漢方医学セミナー』 | DOCS日記

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本日は、三重県の湯の山温泉で行われた『第22回 医学生のための漢方医学セミナー』に参加して来ました。

『医学生のための漢方医学セミナー』は医療法人清風会安井医院の安井廣迪先生が始めたもので、毎年夏休みに三重県の湯の山温泉で開催されている5泊6日のセミナーです。



参加した学生は全部で30名程で、東は東京から西は鹿児島まで、様々な大学から熱心な学生が参加していました。
医師も聴講生として4名いらっしゃっていて、その中の一人は我らが矢数先生でした!

セミナーの内容は、基本的にレクチャーが中心です。
前半の3日間は、安井先生から中医学の基礎を学びます。
後半の3日は、実際に漢方を使っている様々な先生からお話を聞いたり、生薬を探しにフィールドワークをしたりします。



和漢で診療されている先生、中医学で診療されている先生、韓医学で診療されている先生、そして経方医学で診療されている先生と、様々な立場からの漢方医学の話が聞けるのがこのセミナーの特徴です。このような機会はめったに無く、とても貴重な経験でした!

学生がこれだけ集まっているのだから、夜は自然と飲み会になります。
昼には聞けない深い話を先生方からお聞きする事ができたり、とある先生は学生相手に合気道を披露したり、学生同士の親睦が一気に深まったりして、とても楽しい飲み会でした。このセミナーに東京医大から参加するのは僕が初めてらしく、東京医大OBの平馬先生・矢数先生の両先生は「来年以降も東京医大の学生が参加してくれるのを期待してます。」とおっしゃっていました。

このセミナーで最も印象的な言葉は、「まずは西洋医学をしっかり学びなさい」という言葉です。
漢方だけでもダメだし、西洋だけでもダメ。重要なのはそのバランスなのだよ、ほぼ全ての先生がおっしゃっていました。



よく、「東洋vs西洋」や「和漢vs中医学」という争いがあるということを耳にします。
自分の信念を持って診療をするのは大事だと思います。
しかし、最も大事なのは患者さんに如何に利益があるか、ということではないでしょうか?
お互い良いところを認めてあえば、より患者さんに利益の多い医療が実践できるのではないかと思います。

色々な個性的なメンバーが多く、しかも漢方だけでなく救急や国際保健に興味を持っている学生もたくさんいて、とっても刺激になりました!



貴重な機会を与えてくださった安井先生、矢数先生をはじめとする多くの先生方、本当にどうもありがとうございました!

[場所] 三重県湯の山温泉 ホテルウェルネス鈴鹿路
[参加メンバー] 上杉

ひろたか