ここ連日柔道監督の体罰についての報道が続いていた。そして今朝、その監督の会見を見た。
「一方的な信頼関係だった」「伝える力がなかった」「金メダルをとることが使命」「選手を強くしたいという思いで」…
とても共感できた。潔さも感じられた。
人を育てるって本当に難しい。
特に闘うスポーツは優しくなんか言っていられない。個人種目は柔道の松本選手のように闘志がないと闘えないだろう。それに、中には天狗になって指導者に不遜な態度をとる者もいるかもしれない。また、広いところでは大声で怒鳴らないと聞こえず伝わらないということもあるだろうな。だから、映像で指導者が怒鳴っていても別に問題とは思わない。(「死ね」などの言葉は問題外)。
大阪の高校の件があってから、同じような体罰事例が続いている。きっと程度の差はあれどこにでもある話なのだ。
日本ではスポーツにずっと根性論があったように思う。手は出さないにしても、指導者に文句など言える雰囲気はなかったんじゃないかな。(「巨人の星」に代表されるように)その根底にあるのは、やっぱり信頼関係だと思うけど。
自分が良い記録を出したいと思ったとき、これまで結果を出している指導者を信じてどんな指導でもついていこうとするのは理解できる。
私も今悩み中(深刻に…ではないが)。
私は今まで「おおらか」とか「細かいことを言わない」と言われてきた。それが私のスタイルで、それでいいと思っていたけど、もしかしたら大切なことまで見落としているんじゃないかとも思えてきた。
それはある人の言葉から思ったことなんだけど。
でも、逆に「人からいろいろ言われてもブレないでください」という人もいる。
自分の信じる道を進むしかないのよなあ。完璧な人間がいるはずもなく、自分にできることをより良いものをめさして試行錯誤しながらでも精一杯やるしかない。
柔道監督は信頼関係が築けなかったことを悲しくまた、悔しく思っているだろうなあ。まだ30代と若いんだし自分の実績はあるんだから、これを糧にさらに良い指導者へ成長してほしいと思う。