ノンフィクションです。
私は若い頃、激やせ!というわけではありませんでしたが、一般の若い子と同じように健康的な細さでした。
オーストラリアで大学を卒業後、日本に一時帰国し、1年ほど働いていました。
そして1年後、オーストラリアに帰国することになりました。
帰国の際に荷物が多くなってしまい、ダンボール2箱を船便でオーストラリアに送ることにしました。
当時住んでいた場所からダンボールを持ちながら歩くこと1分・・・
若い男性の方
「大丈夫ですか?お手伝いしましょうか?」
私
「いえ、見た目より重くないので大丈夫です。ありがとうございます。」
実は結構重かったのですが、見知らぬ人はやはり怖いので丁重にお断りしました。
さらに歩くこと3分・・・
30代半ばほどの男性
「どこまで行くんですか?俺が持ってきますよ!」
私
「意外に軽いんで大丈夫です!郵便局まですぐそこですし。ありがとうございます!」
無事に郵便局到着
息をきらしてた私に笑顔で郵便局のおっちゃん
「重かったでしょう~大変だったね、大丈夫?!」
あまり人通りがないところでしたが、二人の優しい男性に遭遇♪
この世も捨てたもんじゃないのね~ と、思った日でした。
オーストラリア帰国後すぐに結婚、その翌年娘も生まれました。
そして・・・
20㎏ほど体重が増えました。
まさにデブです!
ある日、オーストラリアから日本に(姉の家に滞在)遊びにいきました。
当時、オーストラリアでは手に入らない食品や雑貨品をたくさん買いました。
「大きなスーツケース」に「大きなダンボール2箱」を、そのころまだ幼児だった娘を連れて空港まで一人で運ぶのは大変だと思い・・・
ダンボールだけは姉の家から近めの郵便局でオーストラリアの家に送ることにしました。
姉の家から大きなダンボール箱2つを持って歩くこと1分、3分、5分・・・・10分
ただひたすら息をはぁはぁしながら無事に郵便局に到着しました。
郵便局のおっちゃん、必要事項以外の会話はなし。
私の心の声
「あ~めっちゃ重くて一人でこんな無理するんじゃなかった~。近いのにタクシー使うのも微妙だったしな~」
「ちょっとまてよ!数年前は二人の男性が声をかけてくれたような記憶が・・・」
「同じはぁはぁ状態だったけど、当時は郵便局のおっちゃんの対応がめっちゃやさしくなかったかい?!」
思いっきりポジティブな?アホな?私
「ま、やさしい人がそうそういるわけもなく、性格はみんな違うしね~たまたまね!」
しかし、ちょっと冷静に考えてみると
おデブは力持ちにみえて、重い荷物を持っていても同情されないのか?!
でも、みかけは2倍になっていても、力は2倍になってないんですが?!
むしろ、おデブのほうが体力消耗率2倍になっている感じなんですが?!
しかし、これはおデブストーリーの序章でしかないことに後に気づく私でありました(汗)
今思えばキラキラした20代後半頃から、今まで知らなかった「おデブワールド」に導かれていったのです。