貧困の話 | 駄馬が行く

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SR400と行く、日本の旅

 


なにいってんだろ。
問題の本質は、全然違うじゃん。
試験は負担じゃないし、あの程度を乗りこえられない人を、採用したらいかんじゃないかな。


そんなんじゃなくて、学校を変えなきゃダメじゃん。
入り口がどうであれ、そこで働きたいって思えるようにするのが大事なんじゃ?




昨日、長男が質問してきた。
貧困をなくすにはどうすればいいか、考えを聞きたいって。
どうもSDGSがらみの課題かなんかのようだ。たぶん、まず第一に、自分で意見を考えないで他人の意見を聞く姿勢、他人にやらせようとする姿勢を直すことだな。
っていったら、苦笑いしてた。
あいつは怠け者すぎる。

それはともかく。
貧困ってのは、単に金がなくて貧乏なのとは違う。
金がなくても幸せだって、満足じゃなくても暮らしていけてるから平気って人もいる。収入は多くなくても金に困らない、不思議と困ったときにはどこかからか金が回ってくるという、「金ならあるぜ」が口ぐせの楽しい人もいる。
なんなら、貧乏じゃない人など、日本にはほんの一握りじゃないか?



それに対して貧困ってのは、貧しさゆえににっちもさっちもいかなくて、生活が立ち行かないような状態だと思う。
ただ、立ち行かないってのも認識の違いで、たち行きたいって思わない、つまり、手が届く以上を求めないなら、これは困ったという認識を本人が持たないので、やはり貧困とは言わないだろう。

なんつ、どうでもいい理屈はおいといて、さらに、総理大臣になったらどうやって経済を良くするか?って聞いてきた。
お前なら?って聞いたら、消費税上げて、平等に税をとるなんて言い出しやがった。
とんでもない。
同じよう1000円の物を買って100円の消費税を払うにしたって、月収100万円の人と10万円の人とでは、収入に対する消費税の税負担が極端に違う。
こんなの、税のかけ方としては公平だけど、負担の仕方は平等ではない。
いやいや、そんなんじゃない。
その税をちゃんと、正しく使ってくれるか信用できないからはらいたくないなぁってのもあって、そういうところがこの国の政府の残念なところだなぁ。



そうね、まず、宗教法人の非課税制度の見直しだな。
そして、あいつらがやった最悪な制度。
あの、派遣法の修正。あれのせいで、やたら非正規雇用だらけになっちまった。同じ仕事なのに給料は安い。良くないねぇ。



なんか、長男は経済が悪いから貧困になるって考えてるらしい。
そうじゃない。
貧乏ゆえに心が貧しいのが貧困だよ。
生活が苦しいのは、貧乏な状態の程度差だろう。
くっそ汚いボロ屋の前に、綺麗に磨かれたレクサスがあったら?
そいつを買うのに生活費切り詰めたりいろいろ努力しただろう。
維持費のために、家の改修に回す金はないかも。
でもそいつは、貧乏であってもきっと貧困じゃない。