(2022/04/08 記)

 

最近、アメブロの記事の表示フォントが、記述した時点より横幅が大きくなって

おり、1行の文字数が減って妙な改行を起こしています。記事編集時のフォント

はそのままなので、公開するまでその案配が分からず不便です。

改行しないで文章を続けると、そういう事態でも自動調整されるのでしょうが、

長く拙い文章が余計に詰まって見えるのも難ありです。

改行位置を逐一直すのも大変なので、そのままにしますがご容赦ください。

 

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ようやく武漢肺炎禍も落ち着いてきて、街に活気が戻って来ました。

マスク、うがい、手洗いは怠らず、投薬治療の定常化に期待しています。

(ワクチンは以前から書いているように「去年のインフルエンザのワクチン、

型がもう違ってますが打ちますか?効果なく副反応のリスクはありますよ」

状態なので意味はありませんが、打ちたい人には説得は無理なので

自己責任でどうぞ。ちなみにオミクロン株に有効なワクチンは夏に登場

予定だそうで、ならば今のワクチン推進は他国がやっていないような在庫

処分なのか、とやはり思うのでした。)

 

その武漢肺炎禍のぶり返し(ワクチンの型が古いので旧年末に一旦消長

した感染禍が復活しました)のために、前回の近場蕎麦屋探訪は旧年の

ことでしたから、随分と間が空きました。

 

2022/03/20 (日) に隣駅のJR川西池田駅にある川西阪急に用事があり、

出向きました。 

いつもはその後、アステ川西内の肉屋直営の焼肉レストランで、安価な

ランチを頂いたりするのですが、その日は昼から肉かよ...と言った胃の疲労感

があり、近くに評判の高い蕎麦屋を以前に検索したのではなかったか

と思い出し、その場で再検索してみました。

 

 

 

駅前からスマホのGoogleMap の歩行ナビモードで店を探すも、住宅地の奥に

ある店なので、やたらジグザグに案内されて、ほぼ諦めかかった時にようやく

たどり着きました。

 

駐車場は2台分のみ。満車で人が間を通るのが難しいくらいでした。

画像には写っていませんが、入口右にはいろいろと客への注文(何歳以下

の幼児はお断り、など)が書いてあり、客をえり好みしたり説教したりする

雑味だらけで大して旨くもない東京のラーメン屋のような、私が苦手とする

タイプの店かも、と覚悟しました。

 

 

  

店の評判は検索してみてください。想像を超えて来ることは間違いないです。

 

天ざるもおいしそうでしたが、天ぷらの量が食べきれないくらいあって2300 円は

昼食には厳しいので、まずは基本かつ王道、せいろにしました。

 

画像では蕎麦の色が黄色いですが、HX99 の色温度調整が室内灯にうまく

フィットしなかったのかもしれません。

 

    

配膳されるも、まず箸がありません。

「箸がありません」と店員に言うと、すぐに若い(といっても充分なご年齢)の女性と

老いた女性とが「私とちゃうで(配膳したのは)!」と軽く言い合いがあり、年配の

女性が本当に箸がないのか、私が見落としでないのかとばかりに配膳をじろじろ

見た後で割り箸を持って来ました。詫びは勿論ありませんでした。

 

配膳は蕎麦を奥で茹でていた店主だったのでしたが、私が早速何もつけずに

蕎麦を何口か頂き、小皿に盛られていた塩をせいろの上からかけて食べていた

ところで、私の席にではありませんでしたが、店主が奥から出て来て「どうや!

食べとるか~!!」と客の至近距離で覗き込むように話しかけて来ました。

様子を見ていると、特別な知り合いに声かけしているのではなく、順次

各テーブルをその調子で回って行きます。

 

で、店主がまだ蕎麦つゆの入ってない椀に、配膳された蕎麦を指で直に

つかんで椀に入れ、小皿の塩をまた指でつまみ、その蕎麦にパラパラとかけて

「ほれ。これで食べてみ!」と、「食べ方指導」をするのには仰天しました。

 

まあ確かに店主が直前まで、その手と掌を使って揉み洗いして出された蕎麦

ですから、店主にしてみたら衛生的な問題はない、といったところでしょう。

が、衛生的にどうかの以前に一旦配膳された商品は客が買い上げたもの

ですからね....。

 

私は既に蕎麦だけを、次に塩を載せて、その次に蕎麦つゆをわずかに、その

次にせいろ上に山葵を乗せて、の段階まで来ていたので、その「指導」は

ありませんでした。

 

その代わりにか奥からそばつゆの椀に入れた、タラノメとフキノトウの小さい

天ぷらを店主が持って来てくれて「食べてみ!」とサービスいただきました。

注文時には天そばの天ぷらの量にはひるんだものの、ちょっとそういう味わいも

欲しいかなと思っていたので、これは有難かったです。本当にこれだけで充分な

量でした。

 

   

蕎麦をたいらげ、少しだけ使った蕎麦つゆの上に蕎麦湯を足しましたが、この濃厚

ぶりは凄かったです。よく見ると蕎麦の実が混じっていました。蕎麦の茹で汁だけ

では蕎麦の実が混じる筈はありません。

 

  

そこでこそ店主の自慢話があっても良さそうなところ、それがなかったので、後で

ネットで調べますと、蕎麦粥を別に炊いて、蕎麦湯とブレンドして出しているもの

らしいです。そりゃあ濃厚にもなります。物凄い旨味と味わいでした。

 

なので、お代わりからは蕎麦つゆは足しませんでした。

 

  

他のテーブル客の会話によると、直前にTV取材が入ったようでした。

その2人の女性スタッフもやや口汚く「取材なんか無かったらもっと客が回った

のにな!」との迷惑そうな捨て台詞もありました。

が、まあ店主のインパクトの大きさに比べれば、そんな悪態も大したことに

思えないのが不思議とも言えました。

 

それからも各テーブルの話し声が耳に入って来ます(頭に届いた音響を全て

叩き出す作曲創作の半世紀もあって、周囲の騒音や雑言を全て無視出来ない

ほぼ「聴覚サヴァン脳」の私です)ので、引き続き注意していましたら、

どこかのテーブルで「過ぎるTV」というワードが聞こえました。

 

大阪朝日放送(ABC)の「なるみ・岡村の過ぎるTV」のようでした。

 

 

それから毎週録画予約してはハズレを消去していましたが、先日、寝酒中に

何気なくその番組を見ていましたら、突如予告編で出て来ました。

いろいろなグルメ紹介(大食い無名芸人軍団「グルメF4」の食べっぷりが

見ていて楽しいです。血糖値とか血圧とか体重を気にせずあんな体格に

なりたいとさえ憧れます)をその番組ではやっていますが、次回は

「関西接客-1グランプリ」とのことでした。

 

(関西地区だけでしょうが)放送予定は、2022/04/11 (月) 23:17 からです。

 

その予告編の中で、店主が配膳済の蕎麦つゆの椀と箸まで取り上げて客の

口に蕎麦を突っ込んでるシーンが一瞬ありました。蕎麦のすすり上げ方の

強烈指導でしょうか。怖過ぎます。

 

私は特に最近、咀嚼中、何もない瞬間に誤嚥で酷く咳き込むことが増えて、

蕎麦や麺類をすするのも苦手になりました。以前のサルコイドーシス治療

の時代にも、既に生来喉の検査での反射が酷かったらしく、医師に「こんなに

喉の反射が過敏な患者も初めて見た」と、私の喉からの咳の飛沫を顔面に

被っておられました。(今なら恐怖の瞬間です。良い時代でしたなあ。^^;)

なので、そんな指導に遭ったらひとたまりもありません。

 

訪問時の接客ぶりは、まだあれでも充分紳士的だったということでしょう。

本放送で確認しますが、そんなのを見たらやはり再訪には勇気が要ります。

 

入店時に相席となった長テーブルの逆側に居た実年男性と若い女性の

カップル(?)の男性がやたら舞い上がってマスクもつけずに延々大声で

話しまくっていたのが、まだこの時勢に気分の良いものでは無かったものの、

その男性が「ここではまず塩で食べろと言われるんだよ」とか言うのは

参考になりました。それを聞き流しつつ、いつもの食べ方をワンテンポ早めた

ことが、店主の「指導」を避けられたということは大いにあったかと思います。

 

ちびちびとしかすすれない私を見てか、彼がズゥヲヲヲヲォ~!と勢いよく

音を立ててすすり上げるのを繰り返していたのも、「俺は指導済。ここの

店の常連」アピールだったのかもしれません。

 

最後にはその若い女性に「蕎麦もちょっとは食べてくれて嬉しいよ~」

(聞いてるこちらが恥ずかしい)などと言ってましたので、職場か何かの若い

女性への猛烈アピール中だったのでしょうか。

ガッチリとした浅黒いお金持ちそうな実年男性でした(店の逆側の路地脇

に乱暴に斜め路上駐車してた古い型のポルシェがありましたが、その

男性の車かも。そんな雰囲気の人でした)けど、そこまで卑屈に男性は女性

へのアピールには平身低頭しないといけない時代になったのかなあ....と

感慨深いです。

 

まあそれでもその男性も店主の「食べてるか~!」からの指導は受けて

おられました。一見の当方と変わりませんかね(^^)。

 

ただ、肝心の蕎麦ですが、店を出た後、後味はもう絶品、最高でした。

食べている時より後味の満足感が物凄いです。こんな感覚は初めてです。

香り、食感のグラデーション、蕎麦つゆ、蕎麦湯、全てが最高と思えます。

 

でもあの店主のインパクトが余りにも.....再訪は考えます。

 

アクセスは住宅街を縫って行くより、JR川西池田駅(下地図左端)から東へ

信号2つ進み、小花藤ノ木交差点から右折して南下すると、ほぼ一直線で

店の近くまで至れます。

 

 

  

この角を右折です。

 

 

勇気のある方はぜひ行ってみてください。インパクト大ですが、蕎麦の味わい

は最高峰と言ってよいです。

 

しかしもーなんで、これほど一筋縄でいかないのか(^^;)。

敷居の高い店とか、店主の個性とかそんなものを探しているのではなく、

ただリピート出来る普通においしい蕎麦屋を探すだけのことが、そんなに

大変なことなのか....。

  

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その日の天ざるへの未練があったのか、先日、普通の乾麺と買って来た

惣菜コーナーの安い天ぷらをグリルで温め直していただきましたが、これ

でも満足度の7割は満たせるのでした。蕎麦湯も飲み放題です。

  

  

  

 

道具を使って自分で蕎麦を打つことも今は出来ます。

 

 

前回の蕎麦屋探訪で知った日本酒も添えると満足度は更に上がります。

 

 

妙な店の敷居の高さに閉口したり、店主のインパクトに落ち着かなかったり

は一切無い訳です。

 

なんなら、カップ麺の「どん兵衛鴨だし蕎麦」でも、結構満足するのです。

特に汁そばへのハードルは、私は低いですので。

(さすがに「緑のたぬき」のスポンジ麺は論外ですが^^)

 

その程度のこだわりなのです。なのに外でお金を払うに値して、これらより

満足できる店を探すのが、何故これほど困難なのでしょう....。

 

その一方、せいろ、もり蕎麦に関しては、過去記事にもしていますが、関東

の「神田まつや」は失格です。

「そじ坊」や「そば太鼓亭」のようなチェーン店レベルは関心の範疇外です。

不味く無くとも、外食としてお金を払う価値がある水準には思えません。

(=自分で作ったほうがより満足するレベル)

 

外食で蕎麦を頂くなら、それらより少し上の満足が得られれば、それで充分

なのでしたが....。

  

 

 

 

ご覧いただきありがとうございます。