(2019/12/07 記)
この2ヶ月近く、睡眠導入剤と寝酒を併用しても、入眠がかなり悪く、一般にも
言われるように、寝酒が深い就寝を阻害するのでしょう(今は翌日職務のため
前者をあえて選択)が、朝まで何度も起きてしまう睡眠障害が酷くなっています。
加えて、アレルゲンテストでも原因がどこにあるか不明ながら、トランクスのゴムの高さ
で、腰回りに赤い発疹と蕁麻疹が、ずっと位置を転移しながら快癒せず、主治医に
処方されたステロイド剤なども、症状をやや抑える程度にしか効きがありません。
睡眠障害に大きな原因があるのでしょうが、月火水週3日勤務の疲れがその後の
木金土日4日休暇で払拭できず、とても辛い日々が続いています。
そんな体調なので、今年は恒例の紅葉散策は諦めようかと考えていました。
北野天満宮の御土居特別公開でのもみじ苑散策です。
2019/11/29(金)の朝は、躊躇も大いにあったものの、天候もよく、今年の機会と
しては実質最終の平日かと考え、良い天候に後押しされて出かけました。
ただ出発準備をしている間、どこか顔の輪郭がいつもと違う強い違和感があり、
何枚かTX55で画像を残しました。眼の外側の端から耳に向かう部分の距離が
いつもより大きく、顔全体もタレントの有吉弘行氏のような輪郭に思えました。
「太ったから?」と納得させようと思うものの、顔の下半分は膨張しておらず、
毎朝血圧とともに測定する体重も変わらずだったものの、画像記録を残そうと
思うほど、何かに強い違和感がありました。
この時期、京都市内のバスはどこも大変な混みようでしょう。できるだけ長時間の
立ったまま乗車は避けたく、事前にルートをあれこれ検討していました。
JR最寄り駅から京都駅に出て、嵯峨野線で円町で下車。そこからバスで数駅で
北野天満宮の筈が、時刻表通りにやや遅れて来たバスの系統が違ったらしく、
結局、阪急大宮→嵐電ルートと同様に北野白梅町から歩いての到着となりました。
(その道が微妙に緩い登りになっていて、体調の良し悪しがすぐに実感できますが
この日はその時点では意外とラクに現地到着できました。)
いつも3種類の機材( NEX-5+E50mm 、NEX-6+E55-210mm、NEX-5 + E18-55mm)
での撮影結果を明確には区別せず、記事を公開していますが、今回はそれぞれを分けて
レンズ、カメラの差を明らかにしようと考えました。
そのこともあって、今回は画像の後処理はバッチ一括処理での画素サイズ縮小と
縦構図画像を正しく縦表示にするための変更のみに留め、階調や色相補正などの
化粧直しはしないことにしました。
まずは、NEX-5(2台目) + E18-55mm での画像を通して、この1日の流れを纏め
ました。そういうことができるのは、手持ち機材ではこの組み合わせしかありません。
(狭小画像素子ながら高倍率ズームのTX55を除いては。)
この日を逃すと週末は人出が大変多いと思いますし、次の週にはもう紅葉のピークは
終わっているでしょう。それがあって、もうここに来るならこの日しかないと考えたのでした。
前日夕方に大阪よみうりテレビの「ニュースten」で、詳しくこのもみじ苑が紹介されて
いたこともあって、平日昼過ぎでも行列がありました。
行列のピークに並んだりする間の悪さが天下一品の私なので、まあ当然のルート
ではありますが、先にお参りをしてから入ることにしました。
厄払いをしていません。来年2月の節分が終わってから、後厄払いでしっかり御祈祷
頂くかと考えています。
会場に入りました。値上がりして茶席代込み1000円になりました。
入ったところの大楠は今年もまた立派に健在でした。
急に日差しが陰って、空も雲で白くなってしまいました。青空をバックにコントラストの
良い画像を期待したのでしたが...。
時折、雲間から日差しが戻ってくると、それまで写した場所に戻って、撮影のやり直し
などをしながら、ゆっくり場内を堪能しました。
眼前に広がる色彩の噴流を、撮った際の感情や衝動と一纏めに画像に残せるのか、
それが各レンズテストの観点でした。
御土居からも見える本殿です。
長年E20mmを使って来たせいか、E18-55mmを使っていても、光学的に難が多い広角端
ばかりを使ってしまい、時々思い出してはズームアップしてみたりしました。
しかし、どこに合焦したのか、いまいち分かりにくい仕上がりに思えます。
それほどどこも外しておらず、逆にどこに特に眼をやればよいのか分からず、
合焦ピントがビビッドでないので、後ろボケも悪くない筈が、それが引き立たない
モヤモヤした気分が否めません。
NEX-5は液晶ビューファインダーがなく、液晶モニタでピントを追い込みます。
そのため、DMFモードを使っても、意図通りの追い込みは難しいのでした。
毎年、記念撮影で多くの人がずっと滞留したままになる橋ですが、今年はそうでも
ありませんでした。
毎年は橋の撮影に固執せず、その脇から立ち入りのできない空間が美しいので
そちらを数多く撮るのでしたが、今年はそちらに人気が出たようでした。
競い合って撮りました。
また広角端で撮っています。ここでは NEX-5+E50mm や NEX-6+E55-210mmでも
撮影していますので、その比較の意味でも、E18-55mmで 50mm 画角などを狙う
必要はなかった、とも言えますが、やはりどこかぴりっとしません。
手前に対象がないので、絞り込んでも良かったかという反省は後でありました。
橋の上での撮影です。
時刻は14時少し回ったあたりでしたが、もうこのあたりは日没近い状態でした。
毎年、多かれ少なかれ出がけに躊躇するのでした。その結果、毎年「もう1時間早く
来るべきだった」などと記事に書いている筈です。懲りません。
PCの再生画面にもよりますが、眼で見た色彩の噴流がそれほど鮮やかには画像に
残っていない印象です。
「ああ紅葉見て来たんだね」で終わりのイベント報告としての記録画像以上には
なっていない感じがします。
最後にお目当ての「北野大茶湯」を茶席で入手しました。
この公開期間のここでしか得られません。
最寄りにある老松北野本店でも入手できません。
結局、この味のために毎年ここに来るのでした。
今年も職場に配る分を購入しようとしましたが、先に数が出てしまったようで、
残っていた販売分、全部買っても、予定数に足りません。その場で得た分を、
持ち帰り判断(自身の職場配布分にしました)にして正解でした。
今年は今も所属する横浜部署と、今の関西職場で昔から知っている方々に
配ろうと数を考えていたのでした。横浜部署の分は翌日、自宅から宅配便で
送り、関西職場分は次の出勤機会に持参して、どうにかやりくりできました。
横浜部署では、私が関西に戻った後、異動された方も居られたようなので、
もし異動後も同じフロア内なら「異動の餞別代り(安っ...^^;)」に渡して貰おうと
職場の庶務さんにメールで依頼したものの、本社勤務が多くなったとのことで
賞味期限の都合もあり、それは叶わなかったようでした。
(実は、今回体調悪化をおしてでも、これを調達したいと思った動機の中で
正直、その目的がかなり大きかったのでした。来年になるともう間が空き過ぎ
でしょうから。なので、無念ですが致し方ありません。)
その日に会場で入手した分を、口にしなかったおかげで、数をどうにか調整
できたのでしたが、事前にいつも愉しみにして、今年もここに来たのです。
口にしなかったのは、自分でも不可解でした。
朝の時点での躊躇ほどは現地で自覚は無かったものの、やはり疲労が酷かった
のかもしれません。帰路も蕎麦の立ち寄りなしで、往路と同じルートで帰宅しました。
(河原町に出るには、バスで直接40分弱乗車か、円町駅→二条駅から地下鉄で
いつもの京都市役所前駅経由で寺町筋を徒歩南下、事後は阪急電鉄で帰宅。)
1日の記録には、広角から標準画角をカバーするE18-55mmを常用装着させて
おく2台目のNEX-5は重宝しますが、「記憶の補助」観点では、どんなイベントが
あったかレベルの「記録」に留まります。
その瞬間の感銘とか、なぜそれを撮ったか、の衝動など「感情の記録」には、
やや物足りなさは否めません。
後ろボケなどに固執せず、絞り込んでTX55同様に解像感優先に倒す(それでも
一画素の受光面積が大きいので画質は向上)などの判断を事前検討できなかった
のは失敗でした。後ろボケなどそれが強い持ち味の他の2レンズに任せてしまえば
よいのでしたし、そもそも美人の同行者でも居ない限り、ポートレート描写に固執
する意味が自分でも分からない、というものです。
TX55のように、後処理で手をかけて階調や色相を補正すれば、「感情の記録」
レベルに仕上げられない訳ではありません。が、今回は他のレンズとの比較もあって
それは一旦やらないことにしました。
この日、帰宅して、物凄い疲労を感じながら、風邪やインフルエンザをうつされる
懸念が多々あった電車での往復中の出来事(何度もババアに当てつけのように
座っているこちらに何度も頭上から直接強い咳を吹きかけられたりしました。
途中駅からの乗車時に大声で「代わって貰ったら?」と連れに言いながら、周囲が
それに無反応だったのに機嫌を悪くしたのでしょう。周囲には大学生が座ってゲーム
をしたり、悪ノリ女高生が彼氏に口を尖らせてのおふざけでキスしかかったり、
呆け放題でしたが、そちらにはターゲットは向きませんでした。京都駅乗換でも
後から順番抜かしで乗った若造がのたうち回りの咳で困りました。)を振り返りつつ、
まずうがいと手洗いとばかり洗面台に向かいました。
そうして鏡の前で、自身に大変な事態が起こっていることにようやく気付くことに
なりました。
が、その話はさておき、先に次の記事では、同日撮影の NEX5+E50mm と NEX-6+
E55-210mm での画像を掲載して、本記事との画質特性の差などを纏めます。
ご覧いただきありがとうございます。