"The Wolf of Wall Street"をまだ観てない方は是非映画を観てから読んで下さい。
ウルフ・オブ・ウォールストリートはどこまで本当なの?:
ジョーダン・ベルフォート本人に聞く
Wassup Friends!
週末話題の"The Wolf of Wallstreet"を観てきました!
確かに「ヤバすぎる人生」ですね。
金、ドラッグとセックスに溺れたジョーダン・ベルフォートの凄まじいライフスタイルをスコルセージー監督の独特なブラック・ユーモアのセンスで描かれている話題作です。
次から次へと出てくるCRAZYな場面を見せられ、「この映画のどこまでが本当なの?」と思い、リサーチしてみました。
いろんな情報がネットに流れていますが、やはり、本人の口から聞いた方が手っ取り早い!
ということで本人ジョーダン・ベルフォートの2つのインタビューからこの映画のいくつかの場面は事実か脚色かを調べてみました。その結果をリストします。
"The Room Live" のインタビューより
(実際のインタビュー動画は一番下に貼っておきました)
●ヨットが沈没する話
事実。
基本的には本当に起きた事件。妻と友人の3カップルで彼の豪華ヨット(もともとはココ・シャネルの船)で嵐の中を無理矢理出航して荒波に飲み込まれ、沈没する。イタリアの救助隊にレスキューされる。
●ヨットの上にあった自家用ヘリは波にのまれて海に落ちた。
脚色。
本当は救助隊の指示に従って、みんなで自家用ヘリを海に押し落とした。
●沈没する船内でダニーに「Quaaludes」(薬物)を取りに行かせた?
事実。
(映画ではダニーだが、本当は「ロブ」という人物に取りに行かせた)
ベルフォート氏:イタリアのレスキュー隊が救助しに来た時、荷物は手に持てるモノだけと指示された。現金や宝石がたくさんあったが、何よりもドラッグを持って行こうと思い、ロブに取りに行かせた。すると「キャビンは浸水していて、水に電気が流れているから無理だ」とロブが言って来た。それに対して、俺は
「Soldier! You can do it!」
「兵士よ!お前ならできるぞ!」
と勇気づけたら、ロブは
「You're right! What was I thinking!?」
「お前の言う通りだ!俺は何を考えていたんだ!?」
と納得して、彼は靴を脱いでキャビンに戻った。ロブは火傷を足に負いながら見事にQuaaludes100錠を浸水から救って来た。
●救助に来たプライベート・ジェット機が墜落する
半分事実。
実は救助後、ベルフォート氏と仲間たちはイタリアの離島サルデーニャの高級ホテルに連れて行かれた。数日後、フランスにあるプライベート・ジェット機を迎えにくるようにベルフォートは指示した。空港に行くと、ベルフォートのジェット機はフランスから途中でエンジンに鳥が入り、墜落したとを知らされる。パイロットたちは無事生き延びた。わずか10日間でベルフォートは高級ヨットとプライベート・ジェットをうしなった。
CNNのインタビューより
●$10,000のために女性社員は頭を丸刈りにした。
事実。
ベルフォート氏:彼女はBreast implants(豊胸手術)の費用のためにした。
●社内で小人をダートボードに投げていた。
事実。
ベルフォート氏:私はそこにいませんでしたがそういうことが社内で起きていたことは知っていました。もちろんその行為には賛成してませんが。
●社内に「セックス禁止区域」のサインを貼った:社内であまりにもセックスが多すぎてsex-free-zoneの張り紙を貼った。(映画ではトイレにその張り紙が貼ってある)
事実。
ベルフォート氏:18~23歳の若い男性社員たちが高収入を得て、ドラッグをやりまくっていた。次に何をやるかは誰だって予想できる。まずはエレベーター内に貼られた。ほとんどの場合、私は現場にはいなかったが、社長として責任とります。(会社の地下に売春婦たちが常に待機していたことはベルフォート氏の本に明記されている。)
他の登場人物の顔写真を見たい方はこちらから
●相棒ダニーは実在した?
事実。(本名はDaniel Porush)
ベルフォート氏:しかし映画のダニーはいろいろな仲間たちの行いを一つの人物にまとめている。
●相棒ダニーが同僚の金魚を食べた。
事実。
ベルフォート氏:こういうことはウォールストリートでよくあることだ。"Insanity happens." 「狂気は起きるものだ。」
●社内にチンパンジーはいた?
事実。
ベルフォート:その他にもイグアナ(大トカゲ)やガラガラヘビもいた。
●あなたが見てきたことで一番ひどいことは何?
ベルフォート氏:
「テレビ上では言えません。それは私のバッチェラー・パーティ(新郎のために行なわれる結婚前夜パーティー)で起きたこと。。。あまりにも性的異常な行為で、私でさえ口がきけなくなった。それが起きた時、100人ぐらい見ていました。私でさえあれほど気持ち悪いことは見たことがありませんでした。そこには売春婦が50人ほどいましたが、彼女たちさえあれほど気持ち悪いことを見たことがないと言ってました。」
この事件のことは映画に出て来てます。ラスベガスに仲間たちと行くシーンのことです↓
結論:やはり、(本人に言わせれば)ほとんどのシーンは本当にあったことらしいですね。
しかしFBIと共にベルフォート氏を訴えたJoel M. Cohen(弁護士)によると、「ウォール街の狼」という名前は彼本人が(本のために)自分につけた名称だと言っています:
"No one ever called him the Wolf of Wall Street until he created this name as a title for his books." -N.Y. Times "The Real Belfort Story Missing From ‘Wolf’ Movie"
ベルフォートは出所してから2冊の本を出版し、現在は彼の営業理論「ストレート・ライン・営業テクニック」の講演で全国をまわっています。映画のおかげで彼の本とセミナーは爆発的に売れ、彼の信者も増えているそうです。
この映画の描写では彼のワイルドなライフスタイルに魅了される人もいるかもしれませんが、彼は人からお金をだまし取った詐欺師であり、最終的には刑務所に入ったということを忘れてはいけませんね。
この映画の私の感想:この映画のダーク・コメディに何度も笑っちゃいました。しかしこのベルフォートキャクターに憧れるか?まったくです。逆に嫌いです。仲間を裏切る、人をだますことにプライドを感じる詐欺師でした。良い子は真似しないように♪
しかし映画としては It was very entertaining!
![にひひ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/193.gif)
ちなみに本人が映画の最後に一瞬出て来たことに気づきましたか?ベルフォート(ディカブリオ)を紹介する人が本物のベルフォートです。↓
One crazy movie.
Thanks for reading!
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参考インタビュー
The Room Live Interview "Yacht Sinking Story
CNN Interview
ボーナス動画:ジョーダン・ベルフォートの当時のCrazy Life