伝えたい事があるから英語が変わる。
英語アウトプット パーソナル・トレーナーの宮本菜穂子です。
ジョー・バイデンとカマラ・ハリスが日本時間1月21日にワシントンD.C.で就任宣誓をしましたね。 就任式にマイク・ペンス前副大統領は出席していましたが、トランプ前大統領は欠席…
トランプ大統領と同様に、後任のU.S.グラント大統領(共和党)の就任式をあえて欠席したのは、A.ジョンソン大統領(民主党)なんだそうです。
前任者が後任者の就任式に出席しなかったのはは1869年以来で152年ぶり。
色々な英語のニュースサイトでは:
Trump snubbed Biden's inauguration ceremony.
と出ていました。
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Cambridge Dictionaryの定義によると、
Snub: tranitive verb
to insult someone by not giving them any attention or treating them as if they are not important
つまり、まるでその人が大切でないように扱ったり、鼻であしらって侮辱する(他動詞)という意味。
「欠席」よりも「あえて欠席」って感じでしょうか。
アメリカの歴史は高校で勉強したのですが、当時は英語について行くのに必死だったので、歴史の面白さなんて味わう余裕がありませんでした。詳細を全く覚えてなかったので、これを機にちょっと調べてみました。
なぜジョンソンはグラントの就任式に出席しなかったのか。
時代は南北戦争(1861年~1865
(南北戦争とは、アメリカが南部11州と北部23州に分かれ、国を二分した南北間の内戦。 )
南のテネシー州出身のジョンソンは、北軍の将軍だったグラントが大嫌いで、同じ馬車にも、別の馬車で就任式に向かう事も拒否したそうです。(ジョンソンも在任中弾劾訴追されている)
https://www.washingtonpost.com/history/2021/01/08/andrew-johnson-inauguration-trump-biden/
今回の政治的な就任式欠席は、それ以来という事なのだそうです。
一方、政治的意図のない、「前任者」の欠席は、それ以外にもあったようで、
1841年:M. ビューレン⇒W.ハリソン (理由不明)
1921年:W.ウィルソン⇒W.ハーディング(体調不良)
1974年:R.ニクソン⇒G.フォード(辞任)
ちなみに熾烈な選挙戦により、就任式に前任者が居なかったのは:
1801年 J.アダムズ(父)⇒ジェファ-ソン(就任式当日の早朝、静かに退任)
1829年J.Q.アダムズ(息子)⇒A.ジャクソン(就任式前日にホワイトハウスを出る)
なんだそうです。(なんだ、結構あるじゃん…)
詳細の理由はあえて書きませんが、A.ジャクソンあたりの話は映画になってもおかしくない位、なかなかドラマチックだったらしいですよ。
どの歴史サイトでも、前任者が政治的理由で就任式を欠席する事を"snub"という言葉で表現してたのが印象的でした。
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