インターと日本の学校の調理実習を比べてみる | バイリンガルを育てたい! 子供もママも先生になりたい人を香港から応援!子供に英語を教えられるようになる方法教えます!

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この絵はどんなふうに見えますか?

若い女性に見える人、おばあさんに見える人、と2通りの見方があります。他にもこのような「2種類の絵に見える」ものはいくつかネットで紹介されています。


某学校の教頭先生が、以前「インターか日系か」悩まれているお母様方対象に、お話会を行った時に、この絵を見せて、「どちらの絵も本当の絵で、どちらが正しいということはないです。それと同じで、インターを選んでも日系を選んでもどちらが間違い、どちらが正しいということではありません」と前置きをされてお話されたのを、この絵を見るたびに思い出します。


中学2年生の我が子は、日系からインターに移りました。いろいろと日本の学校との違いが見えるようで面白い話がたくさんあるのですが、最近の我が家の話題はもっぱら「調理実習」

日本の学校にいる時には、作り方を習い、なぜそのような切り方、炒め方、茹で方をするのかを学び、最終的に調理実習→うちに帰って習ったものを作ってくれる、という流れでした。

今通っているインターでは、ざっくり、たとえばパスタを作ることが決まっているとしたら、パスタの歴史や種類について学び、基本的に茹で方を学び、あとは好きなレシピを考えたりググったりして、必要な材料を申告して作る、という手順で、我が子は学校の調理実習前に家で練習をしてから調理実習に臨みます。自分で考えたレシピの一発勝負では失敗することも多いらしく、今回は「巻くもの」テーマで、トルティーヤや餃子の皮などとにかく「まく」がテーマだったらしく、何度か実験の成果をいただきました😜

子供も私も驚くのは、調理に関する基礎をあまり学ばないことです。とはいえ、同じ系列の学校に行かれているお子さんや、他のインターに行かれてるお子さんに聞くと、先生によって学ぶものも学ぶことも違い、一概にインターだからどう、ということは言えず、先生により随分教え方に差がある、ということがわかり、先生によってフォーカスしたいことが異なるので面白いという見方もできます。


我が子は、こんな時にはすぐに私の母に話をします。私の母は、6歳〜18歳までをアメリカで過ごした、初期の頃の帰国子女。当時は日本人学校などなく現地校へ。彼女は日本に帰って調理実習をした時に、あまりにも切り方や大きさまで全て決まっていることに驚き、「いちいちうるさいなあ」と感じたそうです。料理なんて自分の食べたいものを、好きなように調理して食べられたらいいじゃん、という考え方で育ったので、いちいち切り方に名前があること、自分では細かく切ってるつもりなのに「それは千切りじゃない」と言われたりするのが、かなり負担だったようです。


子供の学校や母の体験を通して個人的に思うのは、

日本の学校は基礎を教え、なぜそうするのかということを理論付けて教えるのに長けており、授業がマニュアル化されている。そのため、地域を超えて転校したとて、知識に偏りがなく、授業について行くことができる

インターは、自分で調べる力がつき、大胆な発想を受け入れる土壌がある。失敗を恐れずチャレンジさせてくれる、器の大きさがあり、常識にとらわれない発想が身につく。


どちらにもいい点があるように、どちらにもマイナスポイントもあるわけですが、両者の良いところを、上手にとって、新しい価値観を生み出していってくれたらいいなぁと思います。