これまでのお話はこちら
【連載自宅出産1】寝室で夫氏がキャッチした娘
【連載自宅出産2】いよいよ強まる陣痛 自宅で1人 宇宙を貫く集中力
【連載自宅出産3】1人で陣痛のピークを迎えた結果
入園&2歳のお誕生日おめでとう
午前10時過ぎ
息子を
入園式開始直前の園に託して
急いで家に帰ってきた
心優しい夫氏は
急いで引き返してきたその足で
私に駆け寄り恐る恐る
背中を撫でてくれたんですが
それまでの数十分間
陣痛の波にノリにノッて
1人きりで思う存分
野性の猛々しい産み力をさんざん高めていた私の本能は
遠慮げな優しい背中さすりを1ミリも求めてなくて
私 「さ、さわらんとって・・・・・・!!!」
夫氏 「ハイ」(風のように退室)
ますます陣痛が祭り本番に近付き
あかんと分かっていながらも
呼吸を浅くして小刻みにいきみを逃してたら
案の定
過呼吸になり
手足が痺れてきまして
「ビニール袋持って来てー!
過呼吸ー!!!」
退室まもない夫氏にレスキュー要請
颯爽と駆けつけた夫氏が
ヒラリと差し出すビニール袋
受け取って口を付け
全呼吸を委ねようとしたら
ジャガイモ収穫後みたいな
内側泥だらけのスーパーの袋で
「新しいのん持って来てー!!!」
で
無事スーハースーハー
痺れはすぐに収まりました
マイ二酸化炭素すごい
夫氏 急務を果たし
再び そよ風の如く退室
したのもつかの間
祭り直前の本尊から
プシュー!
そして
生温かい液体が
内腿を
けっこうな勢いで
ジャバア~~~
いったいぜんたい
いま何センチ開いているのかすら
知る由のない
私の子宮口に
すごい圧が掛かり出したことで
3重構造の羊膜が
ついに破れた音
飲みかけ微炭酸のペットボトルのフタを
2回目に開ける時ぐらいの
まあまあの炭酸感ある音と共に破水
もしくは
冷めたはずの圧力鍋のフタを
開ける時ちょっと圧 残ってて
プシューって
あんな感じ
もう
破水したら
夫氏もつきっきり
腹をくくるしかない
つづく
・・・ところで秘かに幸帽児を狙ってたんですが
幸帽児っていうのは
羊膜無傷で羊水に包まれたまま産まれてくることで
事前の助産師さんのお話では
ウチのお産のほとんどが始め幸帽児やけども
助産師が羊膜を手で破るのよ~
というお話でした
ここ数年間ずっと
毎夏
マタニティヨガ指導者養成インストラクターの
Jodi Boone先生が来日なさる時に
専属通訳をさせていただいている私は
あらゆる出産シーンのデータベースが
脳内に豊富に蓄積されています
その中でも
Jodi先生が
生徒さんたちにシェアなさって
私も何度となく眺めてイメトレしてきた
幸帽児の画像載せちゃう
何がどうなればこんなにツルンとお産まれに!
ともかく
元気に生きてる産まれたての赤ちゃんだそうです
すごいよね、ほんとに!!!
もちろん 私は炭酸風に破水しまして
よってこちらは私のお産ではございませんです
指しゃぶりしてるのかな?!