"epoch" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"epoch"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいたら出てきたもので確認しておきます。

 

"epoch"ということばを聞くと何かイメージするものはあるでしょうか?個人的には旺文社の『エポック英和辞典』というちょっとマニアックな辞典を思い浮かべます。この「エポック」は英語の"epoch"から来てますね。

 

では『ロングマンExams英英辞典』"epoch"を見てみましょう。

 

"epoch"

 

a period of history

 

ex) Victorian epoch

      The king's death marked the end of an epoch.

 

短い定義で歴史のある期間ということですね。1つ目の例では

"Victorian epoch"ということでヴィクトリア朝時代という歴史の期間のことですね。

 

2つ目の例文はどういう意味になるでしょうか?ここでは動詞に

"mark"が使われ"mark the end of an epoch"という形になります。これは一つの時代の終わりをマークするということで「一つの時代の終わりを告げる」となります。したがって例文では「王の死が一つの時代の終わりを告げた」と訳せます。

 

もう少しニュアンスを探るため関連する"epoch-making"という表現も同じくロングマンで見てみましょう。

 

"epoch-making"

 

very important in changing the way people live or the way a society is organized

 

ex) the epoch-making social changes of the 1960s

 

"epoch"に"making"がつながったもので"epoch"を作っていくような感じになります。意味の方はまずとても重要とあり、どこにおいてかというと人々の生活様式だったり社会の変化においてと続いています。

 

"epoch-making"の訳語としては「画期的な」や「新時代を開く」などがあり、それだけ大きく社会の変化があるような感じになります。ロングマンの例では1960年代の画期的な社会の変化ということで、歴史の一つの期間として大きく変わっている感じがあります。

 

このように"epoch"を見てみると単なる歴史上の期間というより、重要な事件や変化が起こるような期間と考えられそうです。ロングマンでも少しニュアンスがつかみにくい場合は、関連することばも見てみると理解が深まると思います。

 

最後に『エポック英和辞典』に戻ると、この辞典につけた意味合いとしては新しい時代の辞典や新時代を開く辞典という願いが込められたのかもしれません。