"haven" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"haven"を取り上げたいと思います。

 

まず"haven"はどのように発音するでしょうか?形的には

"have"に"-n"がついたものと考えると違う読み方になってしまいます。"haven"の"a"の部分は/ei/となり、/heivən/となります。これが読めるとある表現につながり意味もわかるかもしれません。

 

ではいつも通り『ロングマンExams英英辞典』"haven"の意味を確認してみましょう。

 

"haven"

 

a place where people or animals can live peacefully or go to in order to be safe

 

ex) The riverbanks are a haven for wildlife.

 

意味は人々や動物にとって安全に暮らせたりする場所となります。例文では「川岸は野生動物にとっての"haven"である」とあります。つまり野生動物にとっての安全な場所ということですね。

 

では"haven"を使った表現で思いつくことばは何でしょうか?日本語ではカタカナでも使われる"tax haven"があげられますね。こちらも同じくロングマンで意味を見てみましょう。

 

"tax haven"

 

a place where people go to live to avoid paying high taxes in their own country

 

ここでも同じく場所を表していますが、どういう場所かというと自国で高い税金を支払うことを避けるためのと続いています。カタカナ以外で示すと「避税地」という訳語があげられます。

 

カタカナの「タックスヘイブン」だと英語のスペルを思い浮かべにくいかもしれませんが、ここの「ヘイブン」は"haven"から来ているということです。

 

"haven"は古くは「港」の意味があり、動詞では「船を安全なところへ避難させる」という意味があります。ここからロングマンでみた安全な場所につながっているようです。そこから更に高い税金を払うのを避けられるということから"tax haven"と使われるようになったと言えそうです。