"bread and butter"(BrE) | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"bread and butter"(BrE)を取り上げたいと思います。

 

以前にも"bread and butter"(生計の意味)はこのブログでまとめていますが、洋書を読んでいたら別の意味の"bread and butter"

に出くわしたので確認しておきます。

 

(BrE)と示したように今回見る意味はイギリス英語のものになります。ロングマンにはもちろん載っていましたが、試しに見たアメリカ英語の英英辞典には載っていませんでした。なのでイギリス英語の表現であることを一つおさえておきましょう。

 

ではいつも通り『ロングマンExams英英辞典』で意味の方を見てみましょう。

 

"bread and butter"

BrE bread-and-butter questions are very important basic ones

 

ex) bread-and-butter political issues such as jobs and housing

 

ロングマンの説明では"bread-and-butter questions"とあり、それはとても重要で基本的なものであることがわかります。このように"bread and butter"は名詞の前に使われる形容詞となります。

 

例文でも"political issues"の前に"bread and butter"が使われていますね。つまりとても重要で基本的な政治の問題ということですね。具体的には"such as"以下に示されています。

 

英和辞典をいくつか見てみると、"bread and butter"の意味としては「生計の」がたいてい載っていて、今回の「基本的な」という意味は、古い英和辞典では載っていない場合があります。ただロングマンでは今回見た意味が1番目に載っていて、2番目が「生計の」意味だったので、現在では「基本的な」の意味の方が使用頻度が高くなっているのかもしれません。

 

最後に少し発音にふれておくと、"bread and butter"の"and"は

/n/だけとなり「アンド」とは発音しません。"bread and"だけで示すと/bredn/となり、その後に"butter"を続ける感じです。くれぐれも日本語的に「ブレッド アンド バター」とは発音しないようにしましょう。