"a fly on the wall" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"a fly on the wall"をまとめたいと思います。

 

"a fly on the wall"は"fly"を使ったイディオムですがどのような意味になるか予想できるでしょうか?使われている単語はそれぞれ基本的なもので理解できると思います。でもそれらをそのまま組み合わせた意味にならないのがイディオムです。

 

ではいつも通り『ロングマンExams英英辞典』で意味を確認してみましょう。

 

"be a fly on the wall"

 

to be able to watch what happens without other people know that you are there

 

ex) I wish I'd been a fly on the wall during that conversation.

 

形としてはbe動詞が使われ"be a fly on the wall"となります。意味は他の人々に気づかれないで何が起こるか観察することができる感じですね。ハエが壁にとまっていても気づかないことがあり、そのイメージから"a fly on the wall"という表現になっているのでしょう。

 

例文では気づかれずにその会話を聞けたらな~という感じです。単にハエになりたいという願望ではないですね。

 

同じくロングマンのEXAMS Workbookには次の例文がありました。

 

I'd like to be a fly on the wall when he gets home and tries to explain this to his wife.

 

彼が帰宅して妻にこれを説明するのをこっそり聞きたいということですね。この文では"this"が何なのか?"I"は夫婦とどういう関係なのか?気になりますね。"a fly on the wall"はこっそり感があるので内容的にも気になるものに使われそうですね。

 

何かこっそり聞きたいときに"a fly on the wall"を使ってみては?